ひまなのでヘッドライトディマーを

メールを下さったカワグチ様、メールアドレスが違っているためか返信ができません。
恐れ入りますが、メールアドレスをご確認いただいて再度メールをお願いいたします。



・年末ですが暇です。(大掃除やらなにやら云々あるんですが、それは無視)
・ヘッドライト用の自動ディマーを作ってみました。
・ジェベルにはライトスイッチがついていました(前オーナーがつけていた)
 が、私はよく点け忘れて走ってました。
・点灯して走ったほうが安全なのは言うまでもありません。
 でも私はひどく忘れっぽい。
・世の中には「モトイージー」や「じわっとリレー」といった自動(半自動)のライトコントローラーがあるそうです。
・「モト・・」は始動時には点灯せず、Hiビームにしてやると点灯(以降Hi/Lo関係無くずっと点灯)
 セルボタンで消灯(セル始動時にライトが消灯するタイプのバイク)。
 →動作から見るとどうやらSCR(かSSR)そのものかまたはFETと組み合わせ
 機械式ならリレーで自己保持型の回路を組んであるようです。
・「じわっ・・」はニュートラル時にPWM制御で減光、それもじわっと明るさが変わるそうです。



・と、いうことで(ホントは超低ON抵抗のMOS FETを使ってみたくて)
 「じわっともどき」を作ってみることにしました。
・さて、今風に作るならPICを使ってチョイチョイとやるんでしょう
 が、ウチにはそんな技術は無いので適当に考えます。
・デジタルかアナログか?→今回はアナログで行きましょう。
・制御は何を元に?周囲の明るさ、速度、エンジンの回転数等々考えられます。
 今回はニュートラルで制御します。
・で、回路を考えて...



・ 基板までほぼ完成



・あんまり小さく出来ませんでした…。汎用基板に適当に部品を配置、はんだ付け。
・左上がMOS FET(2SK3142)です、こんなに小さくても結構な電流が流せる。
 さらにON時の抵抗が4mΩしかない。一番すごいのはこんなものが200円で買えるなんて。
(購入時について来るデータシートを見ると
 パルス動作ではない場合は12V5Aはちょっとマズイのかなと思いつつもそのまま進行。)
 放熱板はつけません。
・2SK3142は秋月、その他はサトー電気さんから通販で購入。地方ではこれが一番ラク。
・使わなくても良いのにICのソケットを使ってます、このICの値段だと意味無いですね。ムダです。
・左下の3つの青い部品が増光するときの時間調整、減光するときの時間調整、減光時の明るさ調整です。
 調整はこの3箇所。(尚この三つはそれぞれが相互に影響があるので調整はちょっとめんどう)



・基板だけの状態でLEDでテストと仮調整。



・解体屋から貰ってきたH4のメスと切れたH4の球で作ったオスを使って
 割り込み用のケーブルを作って、テストしてみました。



・とりあえず4輪車のヘッドライトにつけてテスト、発熱や調光も問題無いようなので次へ。
 (FETがぜんぜん熱くならないのでビックリ、ってあたりまえなんでしょうけど…)



・H4のコネクタをデイトナ製の物(@600円今回の部品の中で一番単価が高い…)に付け替え。



・基板をケースに収納。(ああ、不細工)
・ハーネステープでケーブルを巻きます。(ハーネステープをホームセンターで売っていたのは驚きました。)



・シェルパにつけてみましょう。



・狭いですね、やっぱり。配線の長さは適当に作ったので収まるところを探すのに苦労。
・もうちょっと配線を長くすれば良かったかも。(黒に赤点がニュートラルへの配線。)
・来年は行き当たりばったりとやっつけ仕事をやめることを目標にしましょう。

・明るさ。



・露出はすべて同じ設定です。(適当に撮ったので「強」がありません)
・一番弱い状態が「弱」、ギアが入った状態が「制御無し」です。
・動作としては
1.メインキーON:「消灯」→「弱」(ゆっくり)
2.ニュートラル→ギアを入れる:「弱」→「制御無し」(速め)
3.ギヤ入→ニュートラルへ:「制御無し」→「弱」(ゆっくり)
・ディマー動作中はライトのポジションがLoなのにHiビームインジケータが点灯します。
 これはHi/Loのアース側(共通)を制御の為に浮かせてしまう為に起こります。
・本来は電流がLoのフィラメント→アースと流れています。
 が、アースが浮いてしまいLoのフィラメント→Hiのフィラメント→Hiビームインジケータ→アースとなるわけです。
 ま、電流的にも少ないですし問題無いでしょう、ということで気にしません。
・逆にポジションがLoの時は「Hiビームインジケータの点きかた」=「ディマーの効き具合」
 ということでディマーのインジケータとして見ることにしました。(点灯=減光中)



・割と簡単な回路でそれなりのモノが出来ました(自画自賛)。
・素人製ですから耐久性や安全性についての検証は行えていませんが…。
・ヘッドライトの配線に割り込ませるのですが、特に暗くなるようなことは感じませんでした。
 (厳密に言えば電圧はわずかに下がっているはずです。)
 ただ、ノーマルの配線はやはり貧弱です。
 追加配線やFETの抵抗も気になるかもしれませんがノーマルの配線を見るともっと悲しくなります。
 太い配線を引き直せば明るくなるでしょう。
・製作費は1,800円くらいでしょうか。(その1/3がH4コネクタ)
・回路図については素人が作ったということもあり、とりあえず載せずにおきます。
 ご希望があれば掲載しますが、何分にも恥ずかしく人様の前に出す自信が無いので…
・物自体はH4コネクタとギボシ一個で接続になっていますので他車種にもつくでしょう。



※上記文中の商品名は登録商標であると思われます。
 間違えているような場合はお知らせください。
※また、各商品の回路については当該商品の内部を確認していないため、推測しております。



・回路についてのお問い合わせがありましたのでのせておきます。



※ 78L09のピン番号は違っています
 (ライブラリに無かったので7809で代用したため)
部品点数を減らしたくて(本当はもっと減るんでしょうけど)妙な回路なので調整は面倒です。
半固定の関係を下に記します。

動作 半固定の関係
通常→減光への速度 VR2
減光時の明るさ VR3とVR2の比
増光時の速度 VR1とVR2

ややこしいですね。

・BSchを使わせていただいております。
 手で書くと汚くなって自分でもわからなくなるのですが助かります。
・LM358の片側で三角波(風)を発振、残りをコンパレータとして使用。
 三角波(風)の電圧はスイング幅が狭いのですが、今回は好都合です
・なんだか部品が抜けているようですが取りあえず動くということで。
・注意!ズボラな設計なのでVRの調整範囲を広く取ってあります。
 このため調整がやりにくいと思いますご注意ください。

・※図中のコンデンサに”mF”と記載されているものがあります。
 これは私がBschでの2byte系文字の使用方法を知らないために”μ”の記入の方法が判らなかったためです。
 通常”m”はミリなんですが、私はコンデンサでミリを使ったことが無いのでmicroのmをとりあえずつけて
 そのままになっているものです。最近は形の似ている”u”(小文字のユー)で代用しています。
・修正したいのですが、図面のファイルがどこに行ったのかわからず、そのままになっています。
 お手数ですが、この図のコンデンサの容量”mF”は”μF”として扱ってください。



・2005/3/5オリジナルの回路図を書き直しました、基本は同じです。



(調整は上の回路図と同じです。=めんどう)

・ 部品は増えましたが、「ちょっと調整が楽」バージョン。
 もし、これから作られる方はこちらのほうがいいでしょう。



半固定の関係
動作 半固定の関係
減光の速度 VR2
減光時の明るさ VR3
増光時の速度 VR1



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