CASIOの液晶モニターを



・中古のナビを入手しました。
・モニターが無いとナビは全く意味が無いので
 とりあえず6インチのポータブルテレビを助手席においてテスト。
・しかし、奥行き30センチ以上あると置き場所に困ります、テスト中は我慢しましょう。
・やはり液晶のモニターが必要です。
・そこで、オークションを眺めてみますが純正品はかなり高価です。
・社外品のモニターでもそれなりの金額です。社外品なら、コンポジット信号での接続となります。
・ここは一番、秋月の「5.4インチパチンコ中古モニター+RGBコンバータ」で決まり。
 と、思ったんですが近所でこのモニターセットを買った人に様子を聞いてみると「ナビには向かない」との返事。
 STNだからということでしょうか?
・そこで考えました、「ナビのモニター部分なら、多分画質で有利なRGB入力ではなかろうか。
 コンポジットからRGBへの変換は秋月のRGB変換基板を使って合わせ技で一本では?」
・さらに「あわよくば今回入手したナビ本体からRGBで直結、画質もよくなるし有利」などと考えます。
・しかし、モニター部のみでも意外に高価です。
 が、運良く安価でCASIO製ナビのモニター部のみを入手しました。
 総額2000円以下です。実測5.5インチ、上面には“TFT”の文字があります。
・もちろんナビ本体とはメーカーが違いますし
 私の入手したナビ自体が同じメーカーのモニターでも直結する仕様にはなっていません。
・このモニターについての情報をGoogleで検索しても見事に出てきません。
 ま、失敗しても2000円です(本当は結構痛い...)。





・意外と綺麗なものでしたが、動作確認をする方法がありません。
 CASIOのナビ本体もセットなら調べやすいでしょうが...。
・とりあえずばらしてコネクタとの結線を調べます。
・裏ブタを開けただけでは、コネクタ周りにピンの説明も印字されていないことから
 どの線がなんなのかはわかりません。(RGB信号はわかります、それだけはシールド線を使っていますから。)
・パターンを追うにも両面基板ですから裏側を見ないわけにはいきません。
 仕方ないので基板を液晶パネルから外します。
・固定しているネジを外し、バックライトの半田付けを取り除きます。
・コネクタの裏側にはシルク印刷で各ピンの名前が書かれています。
 なんだか半田付けの周りが汚れてますね。



・今回必要なのはVCC、GND、RGB、CSYNCです。



・まずはVCCとGNDに電源をつないでみます。
・ナビ用ってことでとりあえず9Vをかけてみます。
・バックライトが点灯しますが数秒で画面が真っ白になってしまいます。
・故障していて、液晶のドライブがうまくいってないのでしょうか??
・さっぱりわからず、1週間ほど放置して考えつづけます。



・VDBとかHDBとか意味ありげに書かれています。
 ここに制御用の電圧をかける必要があるのでしょうか?
・いやいや、単に電圧をかけるだけじゃなくて、本体からシリアルで通信しているのでしょうか?
・(後で思ったのですが、VDB/HDBからBを取ったらVD/HD...。
 複合同期(CSYNC)じゃなくて垂直同期と水平同期が分かれている場合はここに入れるってことでしょうか。)



・いろいろと考え、「何かが制御しているのなら音声もミュートされているのだろうか?」と思い
 音声入力に指を触れてみると「ブー」と音がします。
・「ミュートはかかってないのか」と思いつつ画面を見るとバックライトの明るさが音に応じて変わっています。
・??
・供給している電圧と電流容量が足りないのでは?と思い14V2AのSW電源をつないでみました。



・動きました。ビデオカメラからの映像を表示させてみます。


液晶画面を撮るのは意外と難しいですね、実際はもうちょっと綺麗です。

・コンバータとコネクタの接続。


・同期は非反転、RGBは75Ωもハイインピーダンスも違いはわかりませんでした。
・あとは変換基板をケースに収めなければなりません。問題はコネクタです。
 普通のパーツ屋さんには置いてないと思われるので途中を切断して、他のコネクタをつけましょうか。



・ナビ本体とのRGB接続もできそうです。
・画質的にはそちらのほうが有利ですが、ナビ本体は車両に載せているので降ろして調べるのも面倒です。
 折を見て実施しましょう。



メインページへ