アレとコレの話



・2005年8月末、セロー250(250ですから新型ですね)を貸していただきました。
・それも「新車」。
 私は新しいバイクは「新古車」(それもかなり年式が古くなったモノ)までしか乗ったことがありません。
・オーナーからは「慣らしをかねて乗ってよろしい」とのこと、我が耳を疑うような話です。
・が、折角ですからありがたく乗らせていただきます。
 そしてここに、乗った感想をちょっとだけ記しておきます。
・私はバイクのプロではありませんので、「一般的」とか「普通」というのは判りません。
 あくまで個人的な感想を垂れ流すのみです、ご容赦ください。
・さらに言いますが私はKawasaki党ではありませんし
(何しろバイクに乗り始めて20年程で始めて乗ったカワサキ車がスーパーシェルパ)
Yamaha党でもありません(最後のヤマハは18年程前のXT200)。
・セローの225ccには乗ったことがありません。



・セロー250(以下「セロー」)



写真を撮るときにはバックに気を遣いましょう。)
・スーパーシェルパ(以下「シェルパ」)。


(その一部)



・このセローはオプションがたくさんついていました。ほとんどフルオプションと言ってもいいでしょう。
・なんとアンダーガードもオプションだそうです、町乗りには要らないということでしょうか。
・走行性能にかかわる部分ではマフラーがヤマハ推奨社外オプションになっています。
・外観上はフロントフェンダーが変わってますね、後ろだけが短いローフェンダーになっています。
 風をエンジンに当てつつも泥除け効果があるのでしょうか。



・エンジンはシェルパと同じ250、でもボリューム感(ボッテリ感)はシェルパの方があります。
 DOHCでヘッドも大きいからでしょうか。



エキパイは鉄に塗装されています。オプションでステンが出るのかな。
フレームのダウンチューブがメインのフレームにボルトで留まっています。



・しばらく通勤のみに使用、約500Km走行しました。
・跨ってみると、グッと大きな感じ。いつもシェルパに乗っているからでしょう。
 実際は他のトレール車に比べればコンパクトなはずです。
 ただ、跨ってタンク~メーターパネル周りを見るとやっぱりボリューム感を感じます。
・シェルパと並べてみると意外と車高は変わりません。
 足つきはシェルパのほうが良いようですが足回りがヘタっているのかもしれません。
・ヤマハの推奨社外マフラー「E-PRO」ですが
 アイドリングではそれなりに静かですが加速などで負荷をかけると「ちょっと爆音」です。
 私は排気音はできるだけ静かな方がいいと思っているので、セロー純正の音はどうなんでしょうか。
 加速しようとして「スロットルをもっと開けたい」と思っても、ちょっとためらって戻し気味です。

・セローはオンでのハンドリングはかなり軽く
 5速エンジンとの組み合わせはXT200(昔々なので実は記憶が曖昧)のよう。
 (XT200は強制開閉キャブでレスポンスも良かったと記憶しています。
 セローは負圧キャブですが排気量は+50ccもありますからスロットルを開けた直後はともかく
 それなりにツイてきます。)
・比べればシェルパのハンドリングは粘るような感じ(直進性が強い?)ですが
 別に重くて困るようなものではありません。十分に軽快でしょう。

・セローはいわゆる「低速トルク」があると思います。いやそう感じます。
 シェルパとはギア比が違うでしょうが(どっちが高いか低いかはともかく)
 1速で発進する時の前に進む感じはセローのほうが力強いです。
・それなりに速度が出ていればシェルパのほうが加速は良いようです。
 ただし、前述のようにマフラーの関係でスロットルを控えめに開けているからかもしれません。

・セローの始動にはスタータノブを引く必要があります(真夏ですよ)。
 以前から「シェルパは夏でもチョークを引かないとかからない、始動性が悪い。」
 というトホホなコメントを見かけていました。
 今後はセローでも同じようなコメントが出てくるのでしょうか?
 それとも慣らしが終わる頃には状況が変わるのでしょうか。

・セローで4速に入れて走行中、時速40km後半から50km手前でエンジンが妙な感じです。
 ジェベル250XCにもあった「排気音規制」の仕掛けでも入っているんでしょうか?
 それとも私の気のせい?
・そういえば、セローでスロットルを全閉にしてエンジンブレーキをかけるとアフターファイアが「パンパン」と。
 マフラーが替えてある事もあってけっこうな音です。



・500kmほど走ったところで、未舗装路に行ってみます。



近所にて
・折角なので、このセローのオーナー(肩が本調子ではないのに)を連れ出してシェルパと一緒に走ってみました。



昔の雑誌の××vs△△みたい

・ちょっとした坂を登ったり、砂利の浮いた道を走ったり...。
・セローに最初に跨ったときは「コレで不整地はちょっと」と思ったんですが、別に問題ありません。
 まあ、私はガレガレのところにも行かないし、行っても「ちょっと起伏が大きい」くらいのところです。
 その程度ならどちらが有利というほどのこともないようです。
・1速が「ちょっと速いかな」と思ったセローですが、エンジンも割と粘りがあり、坂もトントンと上っていきます。
・セローのオーナーは「シェルパはフロントが重い」「フロントサスも硬いなぁ」とのこと。
 言われてみればそうかもしれません。ま、セローのフロントが軽く感じられるのは事実ですし。
・セローの分割フェンダー、フレームのダウンチューブのかなり上まで泥がついてました。
 後ろのダウンフェンダー(部分的な)は意味があるのかな??



セローで走るオーナー。
オーナーは身長170cmほどですから、
セローはそんなに大きくないんですね。

・セローはコンパクトなトレール、シェルパはトライアル車風トレール??でしょうか。(よくわかりませんが)
・どっちがいいのかは好みの問題、私は安心感でシェルパかな。
・ヤマハのトレール車自体、実質セローのみですからこのバイクはセローでありTTでもあるのでしょう。
 判らないのは「街乗り用ダウンサスキット」です。本当に「街乗り用」なのかそれとも女性用なのか?
 私はシェルパのほうが小柄な人にも合っているような気がするので
 ヤマハが「ちょっとゴツくなったかな」ということで出しているのかと思ったり。
・また、補筆加筆するとは思いますが、なんといってもダートを走った距離が短いもんで…。



・副産物、というか気づいたこと。
・シェルパのタイヤが磨耗していたので、セローとの比較直前に純正指定のTW301/302を入れました。
・このとき「リア周りはなかなかバラさないから、この機会にリンクのグリスアップ」しておこうと。
・バラシていくと、リンクをフレームに固定するボルトがやたら抜けにくいんです。
 錆びついたか?とコジって抜いてみたら
 ボルトの一部(ネジが切ってある側の端)に変形と言うべきか元々の加工がそうだったのか
 怪しげに盛り上がった部分があります(画像ありません)。
 どうも、リンクのカラーとボディー側のマウントの間に隙間があって変形したのではないかと。
・もう一つは私が悪いんでしょうけれど、スイングアームのピボットボルトが錆びていました。
 ちょっと抜けにくいくらいで済みましたが、ヘタすれば抜けなくなっていました。
・シェルパに限りませんが、リアのリンク周りはたまにはグリスアップを兼ねて点検してみてください。

・で、今回セローに乗ってみてトルクの出方はどうしようもないとしても
 シェルパを強制開閉キャブにしてレスポンスのアップを図ってみようかという気持ちが湧き上がってきました。
 以前XT250TをYDISから強制開閉デュアルにしたバイクに乗ったときの
 異様なほどのレスポンスの良さを思い出したからです。
 ルクとレスポンス、それぞれ違うものですがこの際トルクをカバー出来ないかと。
・実現するかどうかはわかりませんが、取り組みたいものです。



メインページへ