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 何となく滑っていてたずねたり、たずねられたりするのが事が多いのは圧倒的に止り方でしたね。 
 実際私も滑っていると良く止り方をたずねられましたし、仲間達と共に止り方は様々な方法で自分達なりにも研究もしました。
 結構インラインスケートって滑るのは簡単にでき、スピードもそれなりに出るのですが、止る事ってのは少し練習しないと難しいものなんですよね。
 それに自在に止れるようになると急に色々な事もできるようになるみたいです。
 そして何よりも安全にすべれる事ができる!これが一番大事ですね。
 そんな訳で止り方の中から私にも何となく分かるものの解説に大胆にもチャレンジしてみようと思います。
 で、一応止り方が何となく分かるものから解説してみます。

Tストップ!(必ずマスターしたい止り方だね)


前から見た図         後ろから見た図
・Tストップって?

とりあえず必ずマスターしたい、最も使われるシーンの多いスタンダードな止り方。 ブレーキ時にウィールが「T」の字に並ぶからStoopと呼ばれてるみたいだね。

・Tストップの便利な所(^ ^)

何と言っても他のストップ方法と違って単に止まるだけでなくて、スピードコントろールにも使えるって事だね。

例えば下り坂を滑っている時のスピードコントロールとか。

・Tストップの不便な所(T.T)

スピードに乗っている時の緊急停止には辛いかも。
少し制動距離が長めになっちゃうんですよね。


・Tストップのやり方
(バックワードからのTストップは今回は除きますね。)


 ブレーキに使う足(けり終わった足の方である事が多いですね)を進行方向に対して90°開き、踏み出している足(滑走中の足)の後ろに持ってきて下ろし、そのブレーキ足のウィールと地面の摩擦で止まる様にブレーキングします。(ずるずると引きずる感じですかな)

 で、十分に減速したら、最後の仕上げでピタリ!と止ります
 ただ、それだけのものです。

 こつとしては、滑走中の足の膝をほんのチョッピリ曲げてやると、体重の掛り方も自然になるみたいで安定しますね。

Tストップで一番多いと思われる失敗は、くるりとスピンしてしまって、スピードに乗っている時は転けてしまう事でしょうか。
 まあ、スピードがそれほど出ていない時にはそのままスピンストップになって止ってはくれるのですけど、それではスピードコントロールって目的ではつかえませんからね。
で、今までの私の失敗から、上手く行かない理由を考えてみました。

1)滑走中の足とブレーキ足の位置が悪いのかな?


だいたい肩幅と同じくらいに足を開いて、ブレーキ足の2番ウィールが滑走足のかかとの丁度真後にある時には上手く止まれた気がするな。
あまり前に来ている足(滑走中の足)とブレーキに使う足との幅が狭い時もバランスを崩し易いみたいですね。


2)体重の掛け方がわるいのかな〜?


「よし、一気に止まってやろう!」と力んでブレーキ足の方に急に体重が掛かり過ぎた時にはよく回った気がするな。
だいたい滑り足に6割、ブレーキ足に4割位の気持ちの時には上手く止まれた様な気がするな。
 スピードに乗っている時の減速では滑り足に7割、ブレーキ足に3割、位の感じだったかな?
 スピードのコントロールだけが目的ならブレーキ足に力はそれ程入れないだらだらした感じでいいみたいだったよ。


3)ブレーキ足の地面への付け方が悪いのかな〜?

 やはり慣れない時はどうしても4個のウィール(アンチロッカーを入れている場合はアンチロッカー以外の1、4番)を同時に地面に擦らせるように足をつけるのは難しいもんです。
 よく、つま先の1番ウィールから地面につけちゃったりするんですよね。体勢が悪いと、どうしても1番ウィールが付け易いですよね。
そうなっちゃうと急にクルリッとスピンしちゃいます。
 で、正しい体勢を維持しながらブレーキ足を地面に擦り付けるように置くコツは、2番と3番のウィールに意識を集中して、そこを地面に置く感じにすれば結構うまく同時にウィールを地面に付けれます。
そうそう、その時は一気に地面にブレーキ足を置くのではなくて、そろそろ〜と地面の上に置かせてもらう感じで慣れて経験を積むまでは練習した方が良いみたいでいたよ。 慣れると自然と一発で効果的なブレーキが掛けれるようにできるようになるみたいですよ。


あっ! そうそう。仕上げを忘れていましたね。


・Tストップの仕上げ
 肩幅に開いてずるずると引きずっていたブレーキ足ですが、ある程度の減速が完了して、自分の筋力で停止できるなって思えたら、ブレーキ足に少し力を入れて滑り足のかかとの方に寄せてくっつける様にブレーキ足を地面に付けたまま引き寄せます。
その最後の動作で一気に停止に持って行きます。
正直にいって、この最後の仕上げは行わなくても止れます。
ただ仕上げを行わない場合、最後の少しだけ制動距離が長いのと、ピタリと狙った所で止るのが難しいですね。
 しかし、この最後の仕上げをするか否かで最も大きく違う点が1つだけあるのですよね。
そう!、最後の仕上げを行うとビシっと決まった格好イイTストップになるのです。 これを決めるだけで、端から見ているとメリハリのある切れた停止に見えて、その実力よりも50%、いや100%増し位に格好よく見えるのです。 やはり見せる所では見せたいですからね。


で、おまけで、それで止まる時に肩の力を抜いて腕を少し横に広げるとバランスが取りやすいかも。

でも、慣れれば腕の位置はどうでも構わなくなってくるものなので、できれば自分だけの格好良いポーズを見つけだしてみよう!

(絵・文 こ〜いちさん /990801初載000510改訂)

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