プロローグ 〜 出会いの始まり 〜
 G・H・Rが書いた史上初のプラリア。
 小冊子への投稿用で、短くするのに苦労しました(汗)
 なにせ僕が書くのだから、ダラダラとした長文になってしまうのが常。
 ある意味、これが堕ちていく始まりでした(苦笑)
 あたたかな午後の日差しの中、人々が行き交う街のテラスに明るい声が響いている。
 声の主はボク、スフィア・レヴィンと可愛い相棒(パートナー)のマルエル・スティール。
 二人で旅するようになってどれくらいになるだろう。
 ずいぶん前に始まった両親を捜す旅……その途中に立ち寄ったこの街で聞いた幸福石の噂。
 あんまり信用できないけどね(笑)
「ねぇ、マルエルはどう思う?」
「え?なにがですか」
 ハーブティーのカップを口に運びながら噂のことを尋ねるてみる。
 しかし尋ねられた当人は小首をかしげ不思議そうな顔をしている。
 あ、やっぱり唐突だった。
「幸福石のことさ、本当なのかな?」
 〜どんな願いも叶えてくれるモノ〜
 よく聞くけど何処にもないモノ
 たぶん幸福石も半分は作り話なんだろうけど。
「そうですね、おそらく石はあるのでしょうが何でも願いが叶う≠ニいうのはちょっと……」
「だよねぇやっぱり。
 ……でも他にアテがあるわけじゃないし行ってみようか?」
「はい。 行ってみましょう」
「父様や母様のことがなにかわかればいいんだけどね」
 小さく呟くボクの顔をのぞきこむようにして「大丈夫ですよ」と笑ってみせるマルエル。
 そうだね、幸福石がダメでもキミがいてくれれば大陸の果てまでも捜しに行ける気がするよ。
「よっし、それじゃとりあえずフォンティーヌへ行ってみよっか」
 飲みかけのハーブティーに、数輪の波紋が流れていった。
 とある日の昼下がり……。