皆さんこんちわ。今まではマザーボードにオンザライス的なものしかなかった真空管ではございますが、この度5インチベイアクセサリーとしてクーラーマスターから登場いたしました。ちなみに、クーラーマスター製でもFANコンなどはついておりません。純粋に真空管のみの拡張ベイといった感じでございます。5,980円と言う値段設定、発売日翌日入荷か?と思われるスピード。PC工房もなかなかやりますわい。こうなるともう、衝動買いするしかないじゃありませんか・・・。
さてまあ、インターネットなどで情報を検索しても、真実を語っているかどうかはとても疑わしいものばかり。一応オーディオパーツ的な意味合いではありますが、PCマニア=オーディオマニアではございませんので、ショップ店員もいい加減かもしれません。一応は真空管搭載と言う事で「アンプ」と言う扱いで宜しいのでしょうか?それでは実際に中を見ていくことにしましょう。
ちなみにシルバータイプが2個ほど入荷しておりました。まあ、いまさら黒もいらないのですが・・・。 | |
中にはケーブルと本体と説明書が入っております。一応日本語付ですから、「ど素人」な方にもご安心ですわね。 | |
よくわかりませんが、裏は絶縁されてます。クリエイティブの「ライブドライブ」などは、最初から鉄板になっておりますが・・・ケチったのか、それとも・・・。 | |
これが夢に見た「しんくうかんたん」です。何でステレオなのに1コなんだよ・・・なんて思ってますと、どうやら「ステレオ真空管」なるものが存在するそうです。チョット邪道系。 | |
ああ、なつかしのVUメータです。これまたステレオなのになぜ1個だ!どうやら、左右両方の音を拾ってるようでございますが。 | |
夜になれば光ります。勿論夜でなくても光ります。オレンジに光っているように見えますが、別に真空管がそういう色を出しているのではなく、ただのダイオードの色のようです。詐欺だ! |
6k円と非常に手ごろ。また、どんなPCにもつけることが可能と言う当たり、購入しても無駄にはならないと思います。なお今回は内蔵させてなくて、外付けHDDユニットから電源を取っております。
さて、まず外観は結構いいと思います。金属性の表面は高級感がありますし、スライド式のボリュームは新鮮味がありますね。パット見はオーディオ機器のイメージにぴったりです。ですが、問題は中身でしょう。見るからに「チープ」なコンデンサ群に安っぽい基盤。コレで本当に「増幅」するのかなといった印象がはなれません。また、CD時代にSN比80程度で大丈夫なのか?と言う不安もありました。電源投入直後、音は出ません。数秒してじわ〜っと聞こえ始めます。この当たりは「真空管アンプらしさ」が出ていて良いと思います。ですが、音が変わらない。このアンプを通しても通さなくても音に殆ど違いがありません。いや、むしろアンプを通すことで高域にノイズが入ったような・・・。いみね〜じゃん。
気を取り直してVUメーターのチェック。まず右チャンネル側へいっぱいにして音を出します。メーターはチャンと揺れました。次に左にもいっぱいにしてチェック。コレマタOK。なんとなく反応は鈍いものの、左右両方の音に反応してるようです・・・え?やはりこれもステレオ対応かな・・・。しかし、このVUメーター、出力音声をモニタしているようで、ボリュームを(搭載のスライド式)下げると針が触れなくなります。ヘッドホン使用の私としては、相当うるさいほどボリュームを上げないと針が触れません。・・・いみねーじゃんか!
さてさて音質はといいますと、クラシック音楽をモニタしても、やや「こもった」感はアナログ独特のものかな?と納得したにせよ、ノイズの乗りが気になるところです。また、ボリュームを上げるとSN比が低いためか、はっきりと音が割れる感じがあります。ジャズCDを聴いても、低音高音、まったくもってアンプを通さなくても換わりはありませんでした。いや、考えようによっては、むしろ忠実な再現をしているのかもしれませんね。
今回は時間がありませんでしたので、CDからダイレクトに「真空管アンプ」といった視聴は出来ませんでした。もしかしたら、そういう使い方こそ意味があるのかも知れません。所詮はPCを通して出てきた音なわけですから、アナログに更に変換してもノイズが載るばかりなのかもしれませんね。ああ、でもCDにダイレクトにつないだら、それはそれでいみないじゃ〜ん。
総評
単なるアクセサリ。イルミネーションとして暖かく(実際はかなり熱いくて触れません)見守ってあげましょうよ。