民宿の楽しみと隠岐観光

 

 五箇村の民宿「井の本」は、民宿の原点

  客に母屋を貸し、

   漁師のご主人が獲った魚を奥さんが料理

 毎年、いろんな民宿をたずねるが、わざわざ民宿用に新館を建てていたり、

 食材は市場で買ってきたりしているところが多い。

 また儲け主義で、近回りしか送迎してくれないところも多い。何に重点を置くかである。

 きれいな寝室、水洗トイレ、のりのきいた寝間着、はぶらし、タオルなど完備しているのを

 望む人はホテルへ行く方がいいかな。

写真は早朝、網を引き上げに行く漁船

  井の本の庭には、ゆうべご主人が獲ってきた白イカが

 ぶんぶん 回っていた。

 こうしていると、ハエがこないし、早く乾燥するという。

  あんまりおいしそうなので帰りに分けてもらったら、

 おみやげ店では3枚1000円なのに

               同額で5枚もあったよ

 

 

海水だけの自然の味つけです、とのこと。

「使っていない車2台は、いつでもお使い下さい」

だって。高いレンタカー借りずにすんだ。

車に便乗して10人は、近くの滝見物や、

隠岐唯一の温泉「隠岐温泉GOKA」へ。

みなさん、水着をお忘れなく。ジャグジーもありますよ。

実は、五箇村近くにはローソク島という観光名所がある。

20メートルも縦長にそびえるローソク型の岩に

赤い夕陽がひっかかり、ローソクがともったように見える。夕方そこへ行く観光船があり、その船長は

井の本のご主人であった。だが、残念なことに、夕方から天気が崩れた。 写真下、左は白糸の滝?

 滝見物と温泉を堪能した後、民宿で待望の夕食。みんなで乾杯。ビールがうまい。

 料理には驚きの連続。あわび、サザエ、白ばい、の鮮度の良さは抜群である。

 獲れ獲れのイカをしそで巻いた天ぷら、めばるの煮付け、鯖のマリネ・・・・。(1泊2食付7000円!)

 今までの民宿は鮮度がよいだけで、味付けはあまり上手ではなかったが、

 ここは上品で料亭並である。帰るときになって、その謎が解けることに・・・・・・。

 隠岐の歴史はおもしろい。

   後鳥羽上皇・後醍醐天皇、

     ここへ流されても悲しまずに

       のんびりしたらよかったのにぃ・・・。

 「わたの原 八十島かけてこぎいでぬと 人にはつげよ あまのつり舟」

 百人一首にもあるこの和歌は、小野小町の祖父が、隠岐へ流された時読んだ句だそうだ。

 それから、「いなばのしろうさぎ」(因幡の白兎)の昔話ご存じですか?

 その白うさぎが脱出を試みた島も隠岐の島だった。

 http://www.e-hon.jp/inaban/inaj0.htmこのURLで昔話の絵本が見られます。

 

写真は後醍醐天皇が淋しさに戯れた人面ガニの子孫 

            超カワユイ!!

 

 

 いよいよ、帰るときがやってきた。

井の本のご主人が車で配達の用があるので、帰りも港まで車で送ってくださるという。

先に帰る6名が車にのると、な、なんと膝の上に、仕出し弁当15個を持ってくれとのこと。

そうであったか。井の本は代々ここで仕出し屋をしていて、民宿も始めたとか。

親切にしていただいたので、みんなが大切に大切にお弁当をかかえたことは、言うまでもない。

 さようなら、隠岐、

 さようなら、親切な島の人々

 

  

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