数珠回し(施餓飢供養)

 

 

  私たちの地域では毎年8月18日午後7時より、長正寺において数珠回しが行われます。数珠回しというのは、字のごとくみんなで輪になって大きな数珠を『南無阿弥陀仏』(なんまんだんぶつ)と唱えながら回していくものです。もともとは“疫病の祈願”“水飢饉”のときなどに、本堂で3日3晩・百万回回すと言われ、体の調子が悪くなる人が出るほどだったらしい。が、今では施餓鬼供養の1つの行事として、場所も本堂が供え物等で狭くなり庫裏で20−30分行われています。そして数珠の中に『法』『輪』『因』『業』の4つの大きい玉があり、それが自分の所に来たとき悪いところにつけて念ずれば良くなると言われています。  

 

 

 

 

 

 

 

 

  施餓鬼供養 お釈迦様の弟子の神通力第一と言われた目連さまが、利己的で貪欲だったお母様が落ちた飢餓道の世界を見られました。飢餓道での苦しみは、飲み物・食べ物が猛火と化し口に入れられず、骨と皮になって苦しみます。孝行心の強い目連さまはお釈迦様に救いを求められました。するとお釈迦様は陀羅尼を説いて施餓鬼の法を教示せられた。これが施餓鬼の起源。  

 

  長 正 寺 松榮山・長正寺。真言宗の寺で美作八十八ヶ所の14番。本尊は『如意輪観音』。岡山県英田郡美作町長内