1泊2日の韓国旅行

 ソウルへ行こう!


私の所属している工業会が、親睦旅行をすることになりました。
行先は、韓国のソウルです。
その工業会の総務経営委員長を今年、任命されている私は、旅行の段取りなども
私の責任の範疇なのです。

みんなが行く前に旅行の下準備をしておこうと思いたちました。
なんせ、社長や役員ばかりの団体ですから、失礼があってはいけないからです。

旅行社を通すとマージンが欲しいので、免税店などにつき合わされますから、
今回は、旅行社は通さず、旅行を企画するつもりなのです。

韓国に友人がいます。ガイドをしていましたが、現在は止めていますが、
顔は各方面に色々ときくので、その人にいろいろとお願いをしようと思います。

これは、一度、お会いして直に色々とお話しておこうと思い、今回、一泊二日の
強行軍でソウルに行くことになったわけです。

しかも、現在はソウルと岡山就航記念で航空運賃がちょっとだけ安い!


 出 発 
朝の岡山空です。
天気は曇り。

チェック・インして、
9:30頃に機内
に入りました。
さて、機内で過ごすこと約90分。
11時20分頃に、
仁川国際空港に到着しました。


さすがに大きい空港です。
世界各国の飛行機が並んで
いました。

飛行機を降りて、入国手続きに
向かいます。

歩く歩道が延々と続きます。
 再  開

今回、お世話になる ガイドの金(キム)さん。
とても日本語が堪能で、美しい標準語を話されます。
学校に行ったわけではなくて、仕事しながら独学で学んだそうです。

仕事もとても優秀で、よく気が付く人です。
ほんとに頼りになります。

私は、一年ぶりの再会です。
よく覚えててくれました。

今回はよろしくお願いします。


 ソウルへ向かう!

金さんの車で一路ソウルに向かいます。
車の中で、今回の旅行の目的などを色々お話しました。
彼女は、親睦旅行の段取りを快く引き受けてくれました。

日本人が知らない、お店も観光客すれしていない、安くていいお店や
ホテルやゴルフの手配も全て任せてくださいとのこと。

そそっ、この一言が聞きたかったのです。安心したら、お腹がすいてきました。

ホテルにチェック・インする前に、金さんお勧めのお店で、
昼食をとることにします。

お昼は、サンゲタンをいただくことになりました。

地元では有名なお店、「土俗村」にやってきました。
金さん曰く、「ソウルであちこちサンゲタンを食べるけど、ここが一番おいしいです。」とのこと。
私も昔、金さんに教えてもらって、それ以来、サンゲタンはここに決めています。

地元の人が一杯で、今日も並ばないと入れません。

塩を入れて自分で味を調整します。
鶏の中に高麗人参とか、栗とか、その他薬草類、米などを詰めてトリガラスープで
煮込んであります。

肉はもうちょっとスプーンでつつくとトロトロっとなるぐらいに柔らかくなっています。
おまけに高麗人参酒がついています。
いかにも体に良さそうです。



 ソウルロイヤルホテル

私がいつも宿泊するソウルロイヤルホテルです。

明洞の中にあり、何をするにも非常に便利ですし、
設備も整っているし、とてもいいホテルです。

私は以前、金さんの紹介で、このホテルのVIP会員になっていますので、
1泊12,000円程度で宿泊できるのですが、
今回、金さんにお願いして、韓国の旅行社 (daewoo旅行社)を
通じて予約してもらったところ、なんと一泊8,900円で宿泊できました。
しかも今回、ホテル側のサービスで、いつも泊まる部屋より、
ワンランク上の部屋をサービスしてくださいました。
部屋にしろ、化粧室にしろとても綺麗です。
しかし、ただ帰ってきて寝るだけの私にはあまり意味がない。


 夕  食

お鍋の蓋のような韓国の
焼肉の鉄板。
油は廻りにおちるので、
豚がかりっと焼けて
とてもおいしい。

さて、チェック・インして、
すぐ下のロビーに降りて、ホテルの喫茶店で、久しぶりにいろいろ
金さんとおしゃべり。

東京に行った時、パチンコしたら5万円勝ってしまって、
また、日本でパチンコしたいなどと、たわいのない話や、
レストランを開きたいので、色々準備をしている話などをしていたら、
17:00頃になったので、お腹がすいてきた。

なにか金さんにご馳走してあげることにした。
(じつは一人で食事しても面白くないし。)

おいしいところに連れていってくださいと頼んだら、
焼肉を食べに行きましょうと言う。
私は豚の焼肉が好きなので、サムギョプサルが
食べたいと言いました。

金さんが案内してくれた焼肉屋に向かった。
ホテルの近くにあったけれど、裏路地にあって、
絶対、地元の人しか知らないようなお店だ。

ここで、金さんが、「モッサル」なるものを注文してくれた。
サムギョッサルは、豚の三枚肉だが、モッサルは首の肉で、
油が乗っておいしいと言う。

食べてみると、これは病みつきになるぞっていう味。
焼酎を飲みながら、楽しくお食事をした。

韓国の人は基本的に食欲がすごいです。
一杯焼肉を食べて、満腹状態の私。
そんな私を尻目に、お酒のつまみと称して、
「プデチゲ」なる鍋を注文する金さん。
軍隊鍋と言われるもので、中にはお餅やソーセージなんかも入っている。
なんでもありの鍋だ。
辛いので、胃が刺激されて食べられるから不思議。
とってもおいしいです。
日本の鍋の仕上げが雑炊かうどんのように、韓国では仕上げに辛ラーメンを入れる。
これがまた美味い。本当に美味いんです。
料金は、これだけ食べて飲んで日本円で5千円ほど。
ホントに安いと思います。



エアコンの調子が悪し!!
汗をかきながらの食事と
なりました。
 漢川(ハンガン)

漢川です。 
暗くてわかりづらくて
ごめんなさい。
ホントは橋がライトアップ
されてて、
とても綺麗なのですが。。

さて、焼肉屋さんでのんびり食べて飲んで、
三時間ぐらい過ごしたでしょうか、
食べすぎで動けません。。。苦しい。。

でも、お酒も一杯のんだので結構ご機嫌な私。

金さんはケロッとしています。お酒も強い!!

韓国の人は焼酎でもストレートで飲むので、
私のように焼酎を水で割ったりしては飲まないのに。。

金さんが、ちょっと運動がてら散歩しますかと言うので、
ついていくことにした。
来た場所は、ソウルを二分するように流れている漢川(ハンガン)。
ソウルの人の憩いの場で雨上がりであったけれども、
川辺で宴会している人たち、釣りをする人、デートする人、
とにかく、人が一杯でした。川辺をちょっと歩いた。

川はライトアップされていてとても綺麗でした。
夏の川べりはとても気持ちがいい。

さて、ながーい歩道を歩いていると、
金さんが信じられないお言葉を吐いた!!

「そうめん、たべますか?」
あ、あんた、まだ食べる気なんですか!!!!

そう思う私をおいてずんずんバスを改造した屋台に向かう金さん。

韓国のそうめんは、日本のうどんのスープにそうめんが入っています。
まったく日本のうどんのダシと同じでした。
食べてみてくださいというので、一口だけ頂きまして、後は金さんに差し上げました。

ホントによく食べますねぇ、細いのに。。
ついていけません。

大通りに歩いて出て、金さんがタクシーをひろってくれてここでお別れ。

酔ったというより、お腹が一杯と疲労とで
ホテルについてバタンキューって感じて
シャワーもしないで寝てました。

疲れたー、お休みなさい。。。



金さん、お勧めのそうめん 
300円
也。

バス屋台の窓から外を
写してみました。
外にもテーブルを設置して
みんなお酒やらそうめんを
食べています。
 ソウルの美味い朝食

目が覚めたら、。朝、10時過ぎ。

シャワーしたりして、朝食をとることにします。
私のソウルの朝は食べるものは決まっています。

「神仙ソルロンタン」というお店のソルロンタンを食べるのです。
牛のテールスープなんですが、あっさりしているのにコクがある。
とにかくとてもおいしい。
しかも疲れ果てた胃にとっても優しい。

私がソウルロイヤルホテルに宿泊するのは、ホテルの
前に、このお店があるからなのも理由なのです。

食べ方は、ご飯とスープがでてきますので、
自分で塩・コショーで味を調えて、スープの中にご飯を
全部ぶち込んで頂きます。

ほんとにおいしい。これは表現できません。
機会があれば是非、実際に食べてみてください。
ここは、ソウルで有名なお店です。

キムチもとてもおいしい。日本ではこの味は
お目に掛かれないでしょう、辛いなかに甘みがあります。

ソルロンタン、お値段一人前 550円也。


 明洞を散歩してみた

さて、朝食を終えた私は、ちょっと明洞をぶらぶらすることにします。
そんなにおおきな街ではないんですが、飲食店とブティクなどが数多く混在し、
とてもにぎやかな街です。

後でわかったのですが、岡山は大雨だったらしいのですが、
ここソウルはとてもいい天気で暑い日となりました。
風が強く吹いて気持ちがいいです。

ぶらぶらしていると、ドラマの撮影をしていました。
多くの人が立ち止まってみています。
しかし、私は誰だかわかりませんし、
どうやら男優のようだったので、さっさと立ち去りました。(笑)

ぶらぶらっと歩いて明洞をひとまわりしました。

有名な明洞大聖堂がありました。
日曜日ということで、ミサに参加する人で一杯でした。

韓国の人は、個人で宗教を選択します。
日本のように先祖からの宗教を受け継ぐのとは、
違います。従って家族の中でも、お父さんは仏教、
娘はクリスチャンというようなことが多いらしいです。
無宗教だと断言する人もいます。
葬式なんか困るだろうにと余計な心配をする私でした。


 早くも昼食

現代デパート新村店のすぐ近くです。

さて、金さんと12:00にホテルのロビーで待ち合わせしていましたから、
その時間に合わせて散歩から帰り、チェック・アウトしました。
金さんも時間通りに迎えに来てくれました。
ところが、出発しようとしたら金さんの車のバッテリーが故障した。
すると模範タクシーのおじさんがすぐ助けてくれて、
バッテリーを繋いで無事エンジンが始動した。
おじさん曰く、バッテリーそのもの寿命がきているから早く交換しなさいとのことでした。

韓国の模範タクシーとは、日本でいうと個人タクシーのようなものですが、
事故がなくてサービスもよく外国人も安心して乗れます。
ただし遠回りはしたりしますけど。。。
初乗り料金が、300円高いのです。
でも、韓国がよくわからない人にはお勧めします。

余談はここまでとして、お昼は私は帰国の日の昼食は
ふぐを食べることにしているので、そこに行きます。
この店は、昔に金さんが教えてくださった店で、
私はとても気に入っています。

「サムホボクチプ」という、ふぐの専門店です。
しゃぶしゃぶなんかもありますが、
ここでのお勧めは「メウンタン」というふぐの辛い鍋です。しかも安い。
画像をみてください。二人前でふぐの大きなものが
一匹まるごと入っています。
これで一人前2200円で食べられますから、
地元の人にも人気です。

韓国では副食は全て無料ですが、
ここでは、ふぐの皮の酢の物や
あえものなど、全てふぐで構成されます。

副食は何回でも御代わり自由です。

またまた、お腹一杯になりました。
ごちそうさまでした。


たっぷりのフグ。
日本だと値段が怖い。(笑)

コチジャンが混ざりだしたところ。
真っ赤ですが、それほど辛くは
なく、割とあっさり味。
 仁川空港へ

只今洗車中。
空港に向かう途中、給油に立ち寄りました。
そこで面白いものをみました。
自動洗車機なんですが、なんと乗ったまま機械の中に入っていきます。
センサーで自動車を確認しながら大きなブラシでがんがん洗います。

ポイントは車を超低速で自分で前へ進行させていくところ。

1回500ウォン。日本円で60円程度だ。
ホントに安い!

空港近くの海水浴場です。
水は茶色で、瀬戸内海みたい
でした。韓国では東側の海は
綺麗だそうです。
そっちは日本海の方だからかな。
洗車を済まして、空港に向かっていましたが、
金さんがちょっと時間が早いからドライブしましょうといってくれた。

で、連れてきてくれたのは空港の近くの海水浴場。

今日はとても暑い日ですから、行く途中はとても渋滞していました。

お金が掛からなくて遊べるし、ここはソウルから近いので人気スポットだとのことです。
しかし、水着がないので泳ぐわけにもいかないし、あまりに暑いので
ちょっと波打ち際までいってすぐ空港に向かうことにしました。

仁川空港遠景

さて、海水浴場から空港まで渋滞していたので、空港につくと16:00前でした。
フライトは17:50ですから、まあまあいい時間となりました。
金さんとちょっと喫茶店でアイスコーヒーを飲んで、
次の親睦旅行のこと、もう一度お願いして再会を約束して、お別れしまた。

韓国の人は、一度友達になると本当に親身になっていろいろしてくれます。
付き合いをとても大事にする人たちだと感じます。
お礼をいうと、決まってこう言われます。
「気にしないで、そんなこと当り前でしょ。」

金さん、本当に色々ありがとう。
ガイド料をいくらか渡そうとしたけど、食事代をもってもらったし、
そんなものいりませんよって受け取ってもらえませんでした。
しかし、金さんだって二日に渡って、いろいろガイドしてくれて、車までだしてくれてるのに。
友達っていいなぁとつくづく思う私でした。
出国手続きを済ませて、いよいよソウルともお別れです。


仁川空港の内部
 帰国の途に着く
17:50発の
岡山行きに乗り込みます。
機内の様子。 
満席に近かったです。
離陸した瞬間。
仁川は、もともと港町ですから、
空港から海はすぐ近くです。
岡山まで1時間10分との
機内アナウンス。
時間が短いので、乗務員の
みなさんは食事を出したり、
免税品を売ったり大忙し。
機内食はサンドイッチと私は
ビールを頂きました。
結局、これがこの日の夕食に
なりました。
 そして岡山到着

岡山空港着。
入国手続きに向かう。

岡山はこの日とても大雨だったらしい。東京から到着する飛行機が遅れて、
岡山空港上空で20分も待たされてやっと着陸しました。

確かにあちこちに大雨の形跡が見て取れました。

ソウルはすごくいい天気でしたのにね。


さて、車に乗り込んだ私は一路家に向かいました。
ここで、小さなトラブルが発生。

運転席側のワイパーが動かなくなりました。
おいおい、まじかよと思いながら、とても怖い思いをしながら
小雨の中、なんとか家にたどりつきました。


こうして、21:00、私の一泊二日のソウルの旅は終了しました。
しかし、よく食べたなぁ。。。
結局、単なるグルメ・ツアーになったみたい。
しかし、金さんとお会いできて、旅行の段取りもなんとかなるメドがついたので、
いいとしよう。

それでは、皆様、本日はここまで。
また、次の旅行記に期待してください。



空港の外は小雨模様でした。
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