ルノー5 AT 5Dr.

導入

88年型の最初期のシュペールサンク。兄が新車で購入し長らく愛用していたが他車乗換えのため我が家に引取られた。後期のATは1700ccだが、この個体は1400cc。

右前ドアの凹みは脚立が倒れてぶつかってできたモノ

マイナートラブル

おおむね快調なサンクだったがサーモスタットが開かないというトラブルでオーバーヒートした経験がある。

またATの電子制御のトラブルか、アイドリングが3-4千回転あたり(タコメーターないので正確には不明)から下がらなくなった。この時はATセレクタレバーをガチャガチャ動かすことで自然治癒し、以後トラブルは再現されていない。

またトラブルではないが電動ファンの音が無闇にやかましく、夜間の住宅地では気を使う。シュペールサンク系の共通弱点としてエアコンの効き(風量不足)が充分でない。

インプレッション

サンクにオートマは似合わない。オートマ自体も3速の古典的なもの。1400ccという限られた排気量なのでマニュアルでキビキビ走らせたいからだ。またオートマという安楽仕様ながらパワステなしというのも矛盾している(実際ハンドルは重い)。その意味では後日追加されたサンクファイブ(妙なネーミング)を選びたいところだがそれだと3ドアなのが惜しい。

ガンディーニデザインは今見てもシャープで美しい。ボディーの見切も良く、狭い路地でも扱いやすい。内装は仏車ならではのプラスチッキーなものだがビンボー臭さはない。

フルスロットルでの高速巡航(スピードは知れている)は小型車らしからぬ安定感。仏車の良さを一番感じるシチュエーションである。エンジンは1400ccで充分もの足りている。

基本的な信頼性も満たしており、中古車価格も安くお勧めの一台である。但し、クーラーの効きは覚悟のこと。