フキFK310
どんなバイクか
ポケバイで有名なフキプランニング社が98年に発売したモペッド。ママチャリタイプの専用フレームに小松の2stエンジン(33cc混合仕様)を装備し、自転車ペダルを踏み込んでエンジンを始動。あとは右手のレバー式アクセルで走る。エンジンを使わず自転車状態で使用することも可能。ちなみに車載の自転車用速度計での最高速度は約34km/hだった。
前輪、かご、ハンドルが外れた状態で段ボールに入れられ配達される。
それらを組み付ければホンの30分程度で完成。市役所で原付きプレートをもらい、自賠責をかけたらOK。日本の法規では残念ながらヘルメットが必要。
ウインカーは付いていないがこの規格では法規上不要とのこと。テールランプと前照灯(自転車)はエンジン使用時は常時点灯。また法規上からか自転車用ベル、自転車用スピードメーター、自転車用バーエンドミラーが附属している。エンジン駆動を切り離して自転車としても走行可能(でもプレートがついているからヘルメットは被らないといけないらしい?)。
ロードインプレッション
立派なアルミの燃料タンク(=これだけで車両価格の何割なの?)に混合ガソリンを入れ、ペダルを漕いでエンジンを始動。エンジンを掛ける時には左グリップについているチョークレバーを適当に動かす必要があり。スタンドを立てた状態で空漕ぎしてエンジンを掛けても良いし、普通にペダルを漕いで進みながらエンジンを掛けても良い。案外スピードは出るけどサスがないので振動が激しい。ブレーキもまんまママチャリなのでスピードは控え目にしていた方が無難。
自転車通学の学生たちを追抜くと「なんじゃ、あれは」と驚いた顔をするのが面白い。スーパーの駐車場では年配のおじさんに「自分で作ったのですか?写真を取らせて下さい」と人気者になったり。
勢い良くコーナーに突入すると重いリアタイアがズルッと滑べる。坂道ではトルクのなさが禍して人力アシストしなければ登り切れない。こんな性能だから遠出は無理。近所の本屋、コンビニへの買物スペシャルです。