モトグッチ1100スポルトコルサ
グッチらしい味わいのグッチ
99年式1100スポルトコルサをT氏より(無理矢理?)譲り受ける事が出来た。以前マーニを譲っていただいた方だ(感謝!)。
スポルトコルサは1100スポルトが現行のV11スポーツにフルモデルチェンジする直前に200台限定で販売された車輛。ノーマルスポルトとの相違点は以下の通り。
・キャリロ製ピストン&コンロッド
・テルミニョーニサイレンサー&フルエグゾースト(1100スポルト用のステンエグゾーストが附属)
・シリアル番号入りプレート
・コルサ専用カラーリング&エンジン部黒塗り
・White Power製前後サスペンション
(なお、好評だったために200台を越えて追加生産された。追加生産分はシリアルプラークとノーマルエグゾーストが附属しない)
また前オーナーの手により下記改良。
・スプリットファイアプラグコード&デンソーイリジウムプラグ
・GSJ製削りだしブレーキペダル&シフトペダル
・K&N製エアクリーナー(純正エアクリーナーボックス除去)
・リアカーボンインナーフェンダー
・グッチガード
・ファイナルケース・ブリーザーキット
・タイヤはブリヂストンBT-020
かなりぶっといテルミニョーニサイレンサー(フルエグゾースト)
K&Nエアフィルター
GSJ製削りだしペダル
トップブリッジに貼り付けてあるシリアルプレート
乗ってみて
エンジンをかけると(インジェクションなので儀式は不要)グラリと車体が右に傾くのはいつものこと。さほど重くないワイヤー作動の複式乾板クラッチを切って、シフトをガコンとローに入れる。シフトタッチもまた旧来のグッチのごとくストロークの長いモノ。中途半端な操作ではギア抜けする。
アイドリングでも発進可能で8,000回転のレッドゾーンまでエンジンは淀みなく廻る(ショップでの丁寧なインジェクションセッティングのお蔭=現在はやや濃い目に振って低速のドコドコ感を出してもらっている。その分高回転域はやや重めだが)。
低回転ではエンジン振動が心地好く、ある程度廻すとエンジン爆発音は連続して滑らかになる。フラットに力が湧いてくる。
ブレーキは前後ともまずまずの効き。車重があるのでブレーキには厳しいのか(対策は後述)。
コーナーリングは巷に噂されるほど曲らないものではない。左右のバンク差はご愛敬だがロングホイールベース故低速コーナーはちょっと苦手。逆に高速(道路)コーナーではビシッと安定している。S字コーナーの切り返しはもっさりした感触。WP製サスはゴツゴツしておりもう少し柔らかさが欲しい(OHで激変、後述)。
クラッシュ
左低速コーナーで無造作にアクセルを開けすぎハイサイドを食らう。バイクの右側面の損傷をきっかけに幾つかモディファイをおこなった。
・GSJ製同心円スロットルプーリーに交換
・ノロジーホットワイヤー&イリジウムプラグ
・スイングアームの改良(アンチダイブジオメトリーの適正化→GSJ製)
・タイヤ交換=メッツラーロードテックZ4
走行2万キロ時のモディファイ
・FフォークOHで柔らかいフォークオイルに変更→オーリンズを越える(?)しなやかな足に変身!
・ドゥカティモンスターS4RS用セミラジアルFブレーキマスター装着→フルロックに至るまで微細なコントロールが可能となった
(なお、通常のブレンボラジアルマスターではハンドルを左に切るとメーターに干渉するが上記仕様ならハンドルロックも可能である)