ルノースポールスピダー(パラプリーズ)
アルピーヌV6ターボは(故障なく動いている時は)良いクルマでしたが自分の求めていたスポーツカーとは少し違っていました。V6Tはグランドツーリスモ(GT)だったのです。予想されていた事とはいえマイナートラブルも絶え間無く襲ってきて「いい加減勘弁してくれよ」という時に偶然スピダーを見つけてしまいました。やはりスポーツカーはライトウエイト(実は結構重いんですが)のオープンエアでなくっちゃ、ということでスピダーに乗換え。ディエップ繋がりです。
我が家にやってきたスピダー
MOMOステアリング
黒い球はペダルアジャスト用
ハザードスイッチ、熱線ウインドースイッチ、シートベルト警告灯、各種警告灯
アルミ接合部はこんな感じ
汎用のフューエルキャップ
満足している点
パトリック・ルケマンの他車とは比較のしようのない素晴らしいデザイン。オープンカーとは思えないシャーシ剛性の高さ。ハンドリングも剛性感の固まり。FRPボディの建て付けも良く操作系は量産車並みにキチッと作り込まれている。エンジンは低速から充分なトルクがあり無用に神経を使わなくて良い。吹き上がりも豪快。コーナーリング性能は一般路上では限界を試しがたいほど高い。高速巡航では直進性良く安定感があり、風の巻き込みも少なく快適で仏車らしい乗り心地良さを示す。
不満な点
幌が標準装備されておらずオプションで購入(高価)しても気休め程度のプアな作り(多分)。夏場はエンジンからの熱気が背中を直撃。シート座面が高すぎる。全幅が広すぎ狭い道では気を遣う。ブレーキの初期制動が甘い。快適装備(クーラー、ヒーター、オーディオ等)皆無で実用性全くなし。フロントライト周りのデザインは今時の国産車に真似?された。案外と車重は重い。
総評
レースカーに保安部品を装着して公道仕様に仕立て直したまさにロードゴーイングレーサー。クルマからのおもてなしはなく、ひたすらストイックに走りを楽しむクルマ。但し仏車らしく助手席乗員は割と快適。スポーツするクルマが欲しいならお勧めの一台。このクルマに乗るようになりレーシングカートは不要になって売却した。屋根付きガレージか完全防水の車体カバー必須。