Vespa 100 ビンテージ(年式不明)

「探偵物語”工藤ちゃん”」愛用のPXシリーズが欲しかったのだが...

”TOTOの便器のよう”な質感、色、形

初乗りの印象は、妙に腰高、ハンドルチェンジが入りづらい、フロントブレーキが効かないなど芳しくなかった。.

フライホイールが重いせいかエンジンは2ストらしからぬ粘りなのでシフトチェンジなんか適当でよく、

ブレーキは後ろを主体に効かせる、といったコツが分かるとスムースに走らせられるようになる。

鋼板モノコックの車体は国産原付スクーターとは比べモノにならないほどがっしり感があり、

スプリング式のシートと柔らか目のサスで安楽な乗り心地。

燃料が混合なので給油したガソリン量に応じて付属のメスシリンダーで2ストオイルを注ぎ入れるのがチョット面倒。

実際にはガソリン給油後にエンジンオイルを追加し、車体を左右に揺さぶりオイルとガソリンを攪拌すれば良い。

オイル指定はPENZOILだがホームセンターなどで入手しやすいヤマハオートルーブスーパーでも全く問題なかった。

トラブル

エンジンが吹け上がらない→キャブに細かいゴミが入り込んでいたためOHで解決。キャブをバラすのもシートを外せば直にアクセスできて簡単。

ウイークポイント

信用のおけないスピードメーターでの60Km/h巡航は楽勝だがそのスピードで急制動しても思った距離内では止まりきれない貧弱なブレーキ性能

(特にフロントが弱く、リア中心に掛けても制動距離は長い)。

電装系がバッテリーレスなのは故障知らずで良いが、当然ヘッドライトが暗い。

夜間走行ではスピードを出さなければ前が明るくならない、でもそのスピードに見合った明るさにはならない、といったジレンマを抱える。

ウインカーはハンドルのバーエンドのみ(フロントのみ)にしか装着されておらず他車からの視認性に疑問。

こうしたウィークポイントから現代の混合交通では危険度が高いと考える。(田舎のあぜ道をのんびりと流すのには最高なのだが)

旧車としては手間いらずで、少しの我慢で日常使用も可能。