THE STORY of BALLAD

1990.2.7発売

天気予報の恋人

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 澤近泰輔


君の愛は信じてる 天気予報くらいにね
“またね”と手をふる君 ミラーで送る僕

愛しすぎて勝てないよ 心が夕焼けてゆく
何にも見えなくなって 君の思い通り

綺麗な人だねと言われる度 不安だよ
みんなさらったはずなのに

誰のための 君だろうと想う
ひとりじめ出来ても

どんな風に 君を閉じ込めても
伝えたい言葉は 一つの繰り返し

いつも片手でハンドル 君の手のひらサンドイッチ
つながる温みだけは 忘れずにいたいよ

あやとりの危なさで 君を惑わせてみたい
いつか指のタクトで 踊らせてみようか

クールな恋はできそうにないよ 首ったけ
少し 気がかりの色で

誰のための君だろうと想う
ひとりじめ出来ても

目隠しでも 君のキスはわかる
不思議なほど風を 感じてしまう恋

みんなさらったはずなのに

誰のための 君だろうと想う
ひとりじめ出来ても

どんな風に 君を閉じ込めても
伝えたい言葉は 一つの繰り返し


オンリーロンリー

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 平野孝幸


あきらめましょうか オンリー ロンリー
夢にまでみたシンデレラ
鏡に寄せる唇
泣き笑い くもり顔


ひとし芝居で オンリー ロンリー
好きと言えずに パントマイム
恋に吹き寄せた風が
幸せを めくって逃げた
涙の跡 乾かないで
傷跡が残るから
このままで このままで
次の恋をまちましょう
もう二度と あなたの夢
見ないように決めた オンリー ロンリー


どうにもならない オンリー ロンリー
壊れたままの カスタネット
つないだ紐は 解かれて
重ねても 響きはしない
少しくらい 悲しいほうが
人にやさしくなれる
このままで
次の恋を待ちましょう
もう二度と あなたの夢
見ないように決めた オンリー ロンリー


レノンのミスキャスト

作詞 澤地 隆 作曲 CHAGE 編曲 村上啓介


ジョン・レノンのニュースが
街をうずめた日
川の流れを見てた
そんなあの人に出逢った


理由なら易しくて
さびしかっただけ
パーク・サイドの部屋に
ひとつふえたコーヒーマグ


輝いたのは75日
あとは静かに愛に疲れる


それから天気予報
聴いたりしながら
雪に降る雨見ては
ふたり言葉をさがしてた


カレンダーのとなりに
いたずらにはった
「誓いの5ヶ条」には
そうね 書き忘れていたわ


別れる時の約束事と
別れたあとの身のふり方と


ひとりは 寒くて…
ふたりじゃ せつなくて…


あの日のように 背中丸めて
あの人が今 街に消えてく


迷宮のReplicant

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 十川知司


霧のさ中を かきわけながら
夜の高速 街の洞窟
寂し過ぎる時間


例えば僕は 誰かの夢で
造られた人 幻人
時間の運命


あの日の靴音 赤茶けた煉瓦の町
愛した人さえ 心のReplicant


僕が死んだら もしも死んだら
誰かの夢が 朝になった
そ思えばいい


かすかな耳鳴り 肌寒い舗道の影
浮かべた景色は 記憶のReplicant


雨の煙り上げながら ハンドル握るReplicant
瞳に映るすべては 誰が織りなす迷宮


夢の中で夢を見る そんな夢さえReplicant
瞳に映るすべては 誰が織りなす迷宮


あの日の靴音 赤茶けた煉瓦の町
愛した人さえ 心のReplicant


かすかな耳鳴り 肌寒い舗道の影
浮かべた景色は 記憶のReplicant


夏の終わり

作詞 澤地 隆 作曲 CHAGE 編曲 瀬尾一三


言葉をなくして 無理して笑って
ため息こぼれて すべてが壊れた


愛した分だけ 見つめた分だけ
つらくなるのねと 君はうつ向いた


地下鉄のホームでふたりは
サヨナラをきりだせないまま


いま別れを決めた その横顔が
ただ綺麗すぎる 夏の終わり見てた


心をかくして 憎んでほしくて
冷たいふりして すべてを読まれた


最後になるほど 他人になるほど
やさしいものねと 君はほほえんだ


ベルの音鳴り終わる間際
思い切り駆け込んだ背中


いま別れを決めた その唇を
まだ愛せそうな 夏の終わりだった


いま別れを決めた そのまなざしで
いつ恋をするの 夏の終わりだった


ripple ring

作詞 チャゲ&飛鳥 作曲 CHAGE 編曲 十川知司


長い話を 置いたら
ここまで おいでよ
眠れるところを 捜して泳ごう


とてもわかるよ Love and Peace
だけど今は キス
愛し合うことさ 近いところから


人はメロディー 寄せてハーモニー
いつかナチュラリー


つながる心 海の色で
愛を溜めて


つまんだ小石を 落として
遠く 広がれ ripple ring


魔法は いつも秘密さ
戸棚の中だよ
愛や哀しみも 同じ場所から


感じたいのは Feeling Feeling
たどりつきたい Heaven
求めたいならば 扉を開けなさい


人はメロディー 寄せてハーモニー
いつかナチュラリー


信じてごらん 側にあるよ
きっと鳴るよ


やさしい音色で すべてを
越えて走れよ ripple ring


感じたいのは Feeling Feeling
たどりつきたい Heaven
求めたいならば 扉を開けなさい


風のライオン

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 西平 彰


力まかせの 喧嘩じゃ負けない
それが絵になる少年の日々


何処かに眠る かがままな瞳は
時間を積んで 優しく消えた


気疲ればかり 大人の顔で


秘密が増えれば 臆病になり
笑顔の数さえ 心に重いだけの飾り


昨夜 手元に粉雪が来て
冬のチョウチョの姿になった


シルクの雪を かわすように舞い
僕を連れて 季節を越えた


まぼろしの底 歩きすぎたね


心は四月の草原の中
痛んだ たて髪 しばらく風にあずけてから


いつか 走り出す
いつか 走り出す


忘れた爪を 想い出す時


心は四月の草原の中
痛んだ たて髪 しばらく風にあずけてから


ショート・ショート

作詞 澤地 隆 作曲 CHAGE 編曲 久石 譲


皮肉ね わたしの言葉
今夜も裏返しで伝わる


バカだわ 愛しているのに
一人でタクシーつかまえたわ


気性の激しさで 損してばかりなのね
そうよ かわいく拗ねられたなら


ショート・ショートね わたしの恋はいつも
ショート・ショートで 今度の恋も終わりそう


オシャレに 決め込むはずが
やり場のないため息についてる


なりふりかまわずに レンアイしてみたいわ
ダメね 心は求めてるのに


ショート・ショートね わたしの恋はいつも
ショート・ショートで 今度の恋も終わりそう


今さらあなたをさがす
いやよこのまま会えないなんて


Far Away

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 瀬尾一三


紅い爪を 夜の真ん中で切る
月の輪より まるい円を描いた
僕は見つめてる 恋人の顔で 君を見つめてる


人見知りで さみしがりやの君は
愛の行方 とても知りたがるけど
はじめての夜に 服を脱ぐよりも きっとむつかしい


Far Away それは Far Away
信じ合うよりも ずっと ずっと


どんな愛がいいの 君に答えるなら
黒い髪を撫でる 僕の吐息


恋のうちに 君を抱いていたいな
恋のうちに 君と死ねたらいいね
頬のぬくもりで 眠りにおちたら もっと恋らしい


Far Away そては Far Away
未来の向こうの ずっと ずっと


どんな愛がいいの 君を守るならば
たたむ腕の中で 鳥になって


ずっと ずっと
どんな愛がいいの 君を守るならば
たたむ腕の中で 鳥になって


Far Away, Far Away
確かめ過ぎないで


Far Away, Far Away
今がすべて


Far Away, Far Away
確かめ過ぎないで


Far Away, Far Away
今がすべて


恋人はワイン色

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 西平 彰


すれ違う 君に見とれて
スローモーション はねたワイン


君のドレス 紅に染まって
戸惑いは 恋の顔


突然すぎた出逢いは 想い出さえ
シネマじたての 甘いストーリーに変えて行く


I don't foget you
Missing you


恋人はワイン色
ビロードのシャワー 決まりの場面で


恋人はワイン色
記憶の香り グラス持つたびに


オレンジを 絞る横顔
まぶしくて 好きだった


朝と夜 違って見える
唇を 愛してた


アパルトのミセス達は 噂好きで
君のさよならの理由に 花を咲かせていた


I don't foget you
Missing you


恋人は ワイン色
ビロードのシャワー 決まりの場面で


恋人はワイン色
記憶の香り グラス持つたびに


I don't foget you
Missing you


恋人は ワイン色
ガラスのアベニュー 変わらない景色


恋人は ワイン色
濡れたまつ毛で 何を見てたのか


WALK

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 飛鳥 涼・BLACK EYES


眠れないままに朝の光を 仰いだ
入れ替わるばかりの気持ちに 身体を絞られながら
長い長い映画の途中で メインキャストからも 外れている

溢れる地下鉄の波を 泳いだ
クロールの手つきで 心の焦りをかきわけながら
ありったけの呼吸で 君へ走った

どんなバラを噛んでたのか 僕の夢は
いつまでLa,La,La, 痛むのか

あの日の言葉 呼び起こすよ

君を失うと 僕のすべては止まる
いつも側に居て 勇気づけて

確かに見えるチャンスをネガに 押し込む
未来が値札を外して そっと そっと 寄り添い掛けて来た
切り札の出し違いで また瞳を閉じる

どんな時も 僕のことは 君がわかる
心をLa,La,La, 無くしても

抱きしめる度 歩きだせる

君を失うと 僕のすべては止まる
いつも離さずに 暖めるよ

君が微笑みくれると 弱い男を見せられそうさ
君が涙に濡れると 大切なもの 守れそうさ

君を失うと 僕のすべては止まる
いつも側に居て 勇気づけて

君を失うと 僕のすべては止まる
いつも離さずに 暖めるよ

君を失うと 僕のすべては止まる
いつも側に居て 勇気づけて


心のボール

[福岡市制100周年メモリアルソング]

作詞・作曲 飛鳥 涼 編曲 近藤敬三


空高く蹴り上げた
ボールが落ちて来るまで


少しだけ夢を見た
幼い日の夢


想い出は 螺旋の風
訳もなく 涙が降るよ 胸の中


だけどほら 人はほら
未来に生きてる


ひらがなを ほどいたら
やさしい愛を つないだ


歩き出す 街並は
時代の服を着た


やすらぎは 故郷の空
跳ねて行く 心のボール 確かめて


いつもほら 人はほら
未来に生きてる


君はほら 僕はほら
未来に生きてる


いつもほら 人はほら
未来に生きてる