夏休み・北海道・旅日記

夏休みも終わりに近づいた2000年8月23日から26日まで、3泊4日で北海道を旅してきました。
      その様子を紹介します。

8月23日(水)

 いつもは朝寝坊の子どもたちも、この日は早起き。早朝6時、岡山空港に向けて出発です。
7時過ぎには岡山空港に到着。搭乗手続きをすませて搭乗までの長い長い待ち時間・・・。
 子どもたちは、初めて乗る飛行機にちょっと緊張気味?  私が飛行機に乗ったのは就職して1年目の職員旅行で沖縄に行ったのが最初ですから、なんとぜいたくな・・・。
 「機内食は何かなあ。」と、楽しみにしていたようですが、1時間ほどの飛行では飲み物だけしかでてきません。でも、ポケモングッズや飛行機のミニミニぬいぐるみをもらってうれしそうにしていました。
 羽田で乗り継ぎの、これまた長い長い待ち時間・・・。うろうろ、きょろきょろしていると、いたのです、あれはたしか旭化成のマラソンランナーの谷口浩美さん!
 旭川空港に向かう飛行機からは、青森の半島や函館が見えていました。
 そして14時50分、無事に旭川空港に到着しました。
 フラワーランドのブルーサルビアの花 そのほかにも、いろいろな花が咲いています。

 富良野といえば広々としたラベンダー畑。でも、もう、この時期にはラベンダーの花はほとんど終わっています。かわりに、色のよく似たブルーサルビアや、そのほかマリーゴールド、ベゴニアなどの花がたくさん咲いていました。
 富良野に初めてラベンダーを導入したのは「富田さん」といわれる方だそうです。最初はあまり相手にされなかったそうですが、今では富良野のイメージとして定着しています。

8月24日(木) 

 白滝村からまずは阿寒湖へ。あちこちにたまねぎ畑が広がっています。もう、土の上に掘り出されて、コンテナに入れられるのを待つだけのたまねぎがたくさんありました。

阿寒湖から見える雌阿寒岳。噴煙をあげています。 遊覧船で阿寒湖めぐり。秋の紅葉が見ものです。

 阿寒湖はマリモで知られています。遊覧船に乗ると、途中、小さな島でマリモの生態を見せてくれます。直径が30センチメートルになるものもあるとか・・・。
 その昔、学生のとき、冬に、凍って雪の積もった阿寒湖をスキーで横断したことがあります。そのときはあまりの寒さと強風で凍傷になってしまい、近くの弟子屈の病院にかかりました。
 すぐそばの土産物屋さんでマリモを買いました。阿寒湖のものは天然記念物なので採集できないので、ほかで養殖されたものをビンに入れて売っていました。
 近くにはアイヌコタンがあり、木に彫刻したものなどがたくさん売られています。

“霧”ではなくて、“晴れ”の摩周湖 エゾシマリスがいました。

 “霧の摩周湖”として有名です。でも、この日はいい天気で、摩周岳もばっちり見えました。冬、一人病院に行っていたので、行けなかった摩周湖。やっとその姿を見ることができました。透明度は日本一というだけあって、なんともいえない青い色でした。土産物屋さんのそばにはシマリスが顔をのぞかせて愛嬌を振りまいています。

あちこちから火山性ガスが噴出しています。 お湯もゴボゴボと・・・。 黄色いイオウもシューシューと・・・。

  摩周湖を後にして、川湯温泉・硫黄山へ。ここは、その名のとおり、イオウを含んだ火山性ガスが噴出しています。硫黄山に近づいてくると、ゆでたまごのようなにおいがしてきます。こういうのを見ると、火山の噴火で被害にあった方には申し訳ないですが、「地球は生きている」という感じがします。噴き出しているお湯を利用してゆで卵屋さんをしている方がいました。卵だけで商売ができそうですが、炎天下、非常に暑そうです。でも、「たまごだよーーー。」の声が元気に響いていました。

クッシーに会えるかもしれない屈斜路湖 ここほれ、ワンワン。

 日本で5番目に広い屈斜路湖。波打ち際を掘ると、お湯が出てきます。あっちこっちに砂を掘ったあとがありました。みんな、することは同じのようです。

天下の名勝、美幌峠 眼下に屈斜路湖が見えます。

  早く行かなきゃ夕日が見えない・・・。地元の人が「日本一美しい」というサロマ湖の夕日です。なんとか間に合いました。琵琶湖・霞ヶ浦に続いて3番目に広いサロマ湖。冬にはオホーツクの海も流氷におおいつくされていましたが、夏には、いろいろな花が咲き乱れています。名前はわからないけど紫色の小さな花、ハマナスの花も咲いていました。なぜか、蚊がとっても元気、ブーン・・・と飛んで、あっという間に刺されていました。 

 7時半に出発して、帰ったのは午後8時。走行距離にして約400キロ。長いけれども充実した1日でした。


 8月25日(金)

 午前中は、本田さんの牧場を訪問しました。いろいろな動物がいます。ニワトリ、ヤギ、牛、馬、豚、犬。
 ヤギには、赤ちゃんが生まれていたそうですが、野生の動物にやられてしまったらしく、お母さんヤギのおっぱいはパンパンになっていました。
 豚は、普通に見られるピンクっぽいのと違って、肉質も堅く、おいしいのを飼っていらっしゃいます。広い草地を走り回っていました。豚って、けっこう速く走るものです。おこぼれをちょうだいしにきたカラスがちゃっかり豚の背中に乗ったりもしていました。
 馬にも乗せてもらいました。初めはおっかなびっくり・・・でしたが、だんだん慣れてきて、手綱を持ってもらわなくても乗って動けるようになりました。

その名も「雪豚」くん。 初めはちょっとこわい・・・。 ほらね、一人でも何とかなるじゃろう。


 午後からは層雲峡方面に出かけました。六角形の柱状節理が見事です。でも、雨や雪、氷、木の根などによって風化し、崩れているところもあるのです。
 そして、いよいよ、楽しみにしていた黒岳に。ロープウェーで約7分。リフトに乗り換えて約15分で黒岳7合目に到着です。そこからさらに1時間で頂上に行けますが、今回は時間的に遅かったのと、天気も下り坂でガスが出てきたことから、20分ほど歩いてから引き返しました。
 でも、久しぶりに見たコマクサ、チシマギキョウ、チングルマなどの高山植物に感激!今度はぜったい登りたい!旭岳から縦走したい!と思ったのでした。 

層雲峡・大函 大函 残念、ガスでほとんど見えません。


8月26日(土)

 夜行の特急オホーツク10号で白滝村から札幌へ。そこから快速エアポートに乗って新千歳空港へ向かいました。ここでも、長い長い待ち時間でしたが、ラッキーなことに、ポケモンジェットがちょうどいて、子どもたちは大喜び。離陸するところも見えたのですがあいにくの悪天候で、あっという間に霧の中に入ってしまい、飛んでいる姿はほとんど見えませんでした。
 岡山行きの機内では、「ピチューとピカチュウ」をやっていて、退屈せずにすみました。 

 「あ、ポケモンジェットじゃ!」
 
 子どもたちは、お店屋さんが大好きで、あっちこっちでお店を渡り歩くので、ついていくのが大変でした。「○○ちゃんには◇◇を買って・・・。」と、おみやげを見て歩き回るのです。

 でも、一番大事なのは阿寒湖で買った「マリモ」のようです。「水を替えるのは10日に1回、水道水か井戸水か川の水・・・。白滝村の水ももらって帰ろう。」といっては、途中で何回も箱から出して中を確かめていました。

初めての北海道旅行。初めての飛行機。さてさて、3人はどんな感想を持ったのでしょうか?
<えみちゃん>
★楽しかった。
★初めてゲームボーイをしておもしろかった。

<あゆみちゃん>
★乗馬が楽しかった。
★ロープウェー&リフトが楽しかった。
★山に登りたい。
★また行きたい。

<みちよちゃん>
★前から、行きたい行きたいと思っていたところにやっと行くことができて、満足、満足。
★でも、黒岳の頂上をきわめることができなかったので、ちょっと心残りです。次回はぜひ・・・登りたいよー。そして、旭岳や十勝岳にも挑戦したい。
★今度は、知床方面にも行ってみたいのです。
★白滝村のみなさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。



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