発泡ウレタン サイドシル補強
最近話題の発泡ウレタンサイドシル補強をやってみました。
- 用意する物は、発泡ウレタン、カップ(1リットル)3個、はかり、漏斗(紙で自作)、かくはん棒、マスキングテープ等です。
混合液を入れるカップは使い捨てのタイプがいいと思います。
- ペダル付近、サイドシル、後部座席の内装を外します。
- トランクオープナー、シートベルトも作業性を高めるため外します。ネジ穴が埋まらないようにネジは差し込んでおきます。
- ホールソーで前、真ん中、後の3カ所に穴を空けます。今回は前後の2カ所だけでしたが、3カ所空けたほうが作業しやすいです。
- マスキングテープ、ガムテープ、新聞紙などで注入穴以外をマスキングします。
サイドシル下部の水穴のような穴(スポット間に何個か設けられている)をふさぎます。
ペダルの横付近、シートベルト巻き取り機の下にも穴があいています。ペダル横は必ずふさいでおきます。
- まず、少量適当な容器で発泡させ、発泡時間、膨張率などをしらべます。
今回は、1分30秒程度で発泡がはじまりました。かくはん時間は20秒することにしました。膨張率は10数倍程度ありました。
一度に注入する量は、400〜800g(2液混合)程度がいいみたいです。あまり少ないと奥に到達する前に発泡してしまうので注意が必要です。
- 最初に後ろから注入することにし、前をフロアジャッキで上げて傾けます。
シートベルト巻き取り機下部に、大きな穴が空いていたのでここから注入します。このあたりは空間がひろく、1600g程度注入しました。
膨張が始まると、ボディ内の最後端や外側との隙間から吹き出してきました。ビッチリ奥まで充填できたようです。
- 今度は前を注入します。デフケースをフロアジャッキを上げて傾けます。
前はそれほど空間はなく、1000g程度注入しました。
- フロアジャッキを外し、今度は真ん中に注入します。800g程注入しました。
最後は、発泡時にかなりの圧力で吹き出してくるので注意が必要です。マスキングテープは圧力に負けてとれてしまいました。
サイドシル上部もパンパンになって少し膨らんでいます。
- マスキングをとり、はみ出したウレタンを削り、内装を付けて完成です。
作業前にいろいろ実験してみたり、爆発ロスも多かったので、今回は4セット(1kg缶8本)消費しました。通常は3セットくらい必要だと思います。
かくはんに使う棒などは、できるだけシンプルな形状が手入れしやすいです。漏斗は紙で作りました。
インプレッション
まず、乗り心地がよくなりました。段差などでバタバタしていた感じがなくなり、スムーズにサスペンションが動きます。
さらに、コーナー立ち上がり時のトラクションがよくなりました。今までよりも速いポイントでアクセルが踏める感じです。
また、ブレーキがあまり効かないような感じになりましたが、奥までブレーキが踏めます。いままではブレーキング時にボディがよれて走行抵抗になっていたのかもしれません。
そのかわり、ノーズダイブが激しくなりました。
ステアリングを切った時の感じはそれほど変わっていません。ロールケージを入れた時の方が体感できたような気がします。
ロールケージを入れたときとは結構フィーリングが異なります。別の種類の補強パーツといった感じです。
200%程度剛性がアップするといっても体感ではそれほどではないものの十分効果があり、作業も面白く、おすすめできるチューニングです。