驚愕!!悪魔のチューニング物語<Vol.3>
この物語は、実際あった話を元に作られた、壮絶なチューニング物語です。
第21話 悪魔のホイール交換
プレジデントのホイール交換の物語である。
あるショップで、プレジデントのホイール交換をした中年がいた。
交換はスムーズに終了したが、翌日、ホイールナットの本締め忘れで、ハブボルトが折れてホイールが脱落し、
下回りに多大な損傷を与えたという。
その中年は、ショップにクレームを付けに行ったが、折り合いが付かず口論状態になった。
店員はこっそり警察に連絡し、その中年は恐喝の容疑で逮捕されたという。
第22話 悪魔のメカチューン
PS13Q’sのメカチューンの物語である。
あるショップで、PS13Q’sのメカチューンを頼んだ会社員がいた。
よせばいいのに、ポート研磨は自分でやるといい、知識もないのにガンガン削っていったという。
また、ショップの店長が大事にしているL型エンジンのヘッドを練習台に削ろうとしたりしていたともいう。
しかし、ある程度作業が進んだところで出張に行かなければならなくなり、残りの作業はショップに任せる
ことになった。
表向きではそういう理由だったが、実際のところは、
これ以上削ると取り返しが付かない状態になると本能が感じ取って
いた為だという。
実際、結構ポートが広めになってしまい、ショップの人は低速トルクがなくなるかもしれないと心配していたが、
予想以上に低速トルクがでていたため安心したという。
その会社員は、メカチューンを堪能したと訳のわからない事をいっていたという。
第23話 悪魔のオイルフィラーキャップ
S13のオイルフィラーキャップの物語である。
あるショップで、S13のオイル交換をいつも頼んでいる若者がいた
この車に限り、いつもオイルフィラーキャップが固着して工具を使わないと弛まなかった。
店員:なんか、いつも固いね
お客:峠に行く前は増し締めしてます
店員:しなくてもいいです(^_^;
第24話 悪魔のブレーキグリス
ブレーキグリスの物語である。
あるショップで、ブレーキパッドの交換を頼んだ走り屋がいた。
ブレーキパッドを装着する時になって、
店員:一応、ピーナッツバターでも塗っておくか
お客:。。。や、やっぱり、ピーナッツの油成分がいいんですかねぇ?
店員:は?
ブレーキグリスは見た目がピーナッツバターに非常に似ているため、
このショップでは、ブレーキグリスのことをピーナッツバターと呼ぶという。
店員は、もしかしたら他にも本当にピーナッツバターと思っているお客がいるかもしれないと遠くを見つめながら語ってくれた。
第25話 悪魔のシート
ローレルのシートの物語である。
ローレルに外品のリクライニングシートをつけてドリフトする若者がいた。
その若者はサーキットで、全開走行をしていたところ、急にシートが倒れた。
あとで分解してみたところ、ロックギアの歯が全部欠けてなくなっていたという。
ドリフトによる激しいGと、
なによりもドライバーの体格(体重)が破損の原因だろうということ落ち着いた。
しかし、もう少し頑丈に作ってくれてもいいような気がしないでもない。
丈夫な物にしたいらしいが、慎重に選ばないと窮屈どころか座ることすらできないという。
第26話 悪魔のオイル交換
スカイラインGT−Rのオイル交換の物語である。
あるショップで、スカイラインGT−Rのオイルの交換を頼んだ中年がいた。
お客:エンジンオイルとターボオイルを交換してください
店員:エンジンオイルの交換ですね
お客:とターボオイル!!
店員:ターボにはエンジンオイルが回っているのでエンジンオイルだけ交換すればOKですよ
お客:ターボオイルも換えないとダメだろ?この車、長く乗りたいからさ
店員:ですから、エンジンオイルがターボにも回っているので、ターボオイルというのはないんです
お客:素人だと思ってるだろ?
お客:ターボにはターボ用のオイルがあることくらい知ってるんだぞ!
店員:ターボエンジン用のエンジンオイルですよね?
お客:そうそう、そのターボオイル。あとエンジンオイルも交換!
店員:(^_^;)
しばらく、同じ内容の会話が繰り返されたという。
第27話 悪魔の10000rpmオーバーのチューンドロータリー
NA化し、モーテックで制御したFC3Sの物語である。
ある青年が、プライベートでFCのNA化し、モーテックで制御した。
あまり下調べもなく製作にとりかかったため、さまざまな問題が発生しつつも1年くらいの製作期間
を費やし完成した。
500kmの慣らし運転も終わり、仕上がりに自身を持っていた彼は、身近にいたPS13Q’sに
ゼロヨン勝負を挑んだという。
彼は、フライング気味にスタートを切ったPS13を追いかけ、2速から3速にギアチェンジしようと
したとき、異変が起こった。
アクセルを離し、クラッチを切ったとたん、エンジンが勢い良く吹け上がったのである。
タコメーターの針はレッドゾーンを通り越し、何も記されていないブラックゾーンをさしている。
彼は、パニックに陥りとりあえずイグニッションキーをOFFにした。
PS13のドライバーはバックミラーにFC3Sのライトが映っていないのに気づいた時、はるか後方で
ハザードが点滅し始めた。トラブルを察し、UターンしてFC3Sのところへ駆けつけた。
エンジンルームを覗きつつ、FC3Sのオーナーはつぶやいた。
「スロットルバルブがスロットルボディにカジリつきフルスロットル状態になっている。」
かじりついた状態でアクセルをオフしたため、アクセルワイヤーも外れてしまったようである。
また、全開状態でエンジンを停止させたため、エキセントリックシャフトは曲がり、
ミッションも破損してしまったという。
後日、モーテックのメモリーから10000rpmを超えたデータが確認されたという。
慣らしが終わったと同時にエンジンとミッションが終わったのである。
第28話 悪魔のフェラーリ−
スーパーチャージャーを搭載したビビオの物語である。
ある中年の乗る、ビビオは限定数発売されたTバールーフタイプで、普通の人にはなかなか車名が
わからなかったという。
そのことに気を良くした中年は、
テールランプを丸型に変更、ボディーをシルバーから、フェラーリ−レッドに
前後左右に計8枚のフェラーリの純正エンブレムを配置したという。
また、ホイールキャップにもフェラーリーのを加工流用してあるようだ。
一番のお気に入りは数万円した七宝焼きのフロントのバッチだという。
その中年は、
「街の中に繰り出すと、皆が、「新型のフェラーリーかな?」と思っているみたいだ。」
と語るが、実際のところは、
「黄ナンバーのフェラーリ−なんか絶対ねーよ。」
であるという説が有力であるという。
もちろん、その程度の加工では、知っている人が見ればただの少し変なビビオである。