ここにmomoの近作の多くの失敗と抑えることの出来ない衝動が沸き起こる一瞬
墨を振り撒いたものを作品にする過程を紹介します。
すべてを紹介することは出来ませんが、年2回のグループ展に向けて何か
創ろうと色々制作する過程で、新しい(自分にとって)イメージを獲得する方法を
試行錯誤し、だんだんとしばらく絵を画いてない状態から気持ちが集中していき、
自分のイメージを表現しようと幾つかの制作をし、これを仕上げようと
努力し、ついに自分のイメージに合わないと感じ、頭にきてその部分に
硯をひっくり返した。
gazou
濃い少々の墨がふりまかれた。これを立てらせてみると墨が流れ落ち
描いた部分に墨がたれ破壊され、ついに失敗作となる。。。。
ところがそれがなかなか凄みがあって面白い。、、、、
自分の能力を超えてかってに濃淡を作り、拙なる部分に目を逸らし
自然の法則によって調和する。
画面を破壊する墨のたれ線はバックの拙なる愚作を引き立たせる効果があり
線の垂れる力は何者をも寄せつけない。限りなく下降する力は、画面を調和させる。
これを逆にすれば永遠に上昇する力を画人に与える。
これは抽象画ではない、我々は無定形の触発形式から、山水画を創る勉強をしているのです。