[懶惰]



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【X−メン】
|監督:ブライアン・シンガー 出演:パトリック・スチュワート|

まず、ローグ役の娘がロリっぽくて良いってのはさておいて、 自分はゲームしかやったことがないんだけど、その設定ではローグって 少なくとも「少女」ではなかったんですがまぁ結果オーライってことで。
終盤の大人っぽくなったローグはいただけんな(もういい

技術の進歩を待ってようやく映画化できたというだけあって、種々の特殊効果やカメラアングル、 アクションはかなりカッコ良いです。マグニートーの役者もなかなか適役で渋格好良い。
ストーリーに関しては、観る前に『まぁマグニートーは結局生き残って「戦いはこれからだ」 みたいなんで終わるんだろうな』とか予測していたんだけどちょっと違って意外でした。 全体的には登場人物の紹介と前哨戦みたいな感じなので、まぁ続編を前提にしてるんじゃ ないかなーという声多数(若干二名)。
それにしても何故敵がトードとミスティークなのか……。そんなにメジャーキャラなんかなぁ。 トードなんか蛙だよ。ベロが伸びるのが特殊能力だよ。んーー……、謎。

あと、ローグはウルヴァリンとニャンニャって話でしたが、ゲームではガンビットって設定だったような 気がするのね。うろ覚えですが。原作を基にしてるっていう意味では映画のほうがソレに近いだろうけど、 設定を変えてる可能性もあるし、どうなんだかわからんです。
次作以降でもガンビットは出さんつもりなんだろーか。個人的にはジャガーノート出演希望。




【マン・オン・ザ・ムーン】[V]
|監督:ミロシュ・フォアマン 出演:ジム・キャリー|

爆発的な人気を博したコメディアンが35歳にして他界するという話を感動的に 仕上げてるのかなと思ってたら、少し趣が違ったです。
その行動が奇異かつ先進的で、当時の観客には賛否両論有ったという描き方をしており、 大衆から絶対的な支持を受けたという話にはしてません(ホントはそうだったのかもしれないけど)。 いわゆる「はやすぎた人」ですな。

それにしてもジム・キャリーはホントに演技が上手い。己ぁ日本人なんで情緒的なシーンで 上手いかどうかはちょっと判別できないけど、わかり易いキャラクタ(例えば「マスク」)を 演じてるときは全く地を感じさせないくらい、そのキャラまんま。ていうか本人。昔は モノマネとかアドリブ芸とかをやってたらしいですが、本当に「役者」だなぁと思う。




【五条霊戦記】
|監督:石井聰亙 出演:浅野忠信・永瀬正敏|

だいぶ前に観たんだけど忘れてました。
ひさびさの邦画。全体的な雰囲気はすごく良いです。密教系ベースに日本独特の怪しげで優美な 風景描写や中世っぽさがいい味だしておりやす。
ストーリーはまぁ……なんちゅーか、有る意味ヒネりようがない物語を、 なかなか上手くまとめた感じですな。やっぱ後から振り返った時に アレがああなって結局コレな話、って簡単にまとめられるよりも、 複線やギミックに思い悩めるほうが楽しい。
その意味では創作系にはかなわんのかなぁ、とは思います。




【ドラゴンロード】[V]
|監督:ジャッキー・チェン 出演:ジャッキー・チェン|

中国人の烏合の衆っぷりをこれでもかと描ききった快作。(ォィ
やはりこのころの作品というのはコンセプトというのがあまり定まっておらず、 何に主眼を置いているのかがよくわからないって感じがありますな。 まぁ一応コミカル系ということで。

クンフーもその「型」を気にしだすのはもうちょっと後のようで、クンフーとは言ってますが 特に何々拳というのではなく、どっちかといえばやっぱり喧嘩に近いかな、という印象です。 ただオブジェを使ったアクションのさきがけみたいなものは感じられる部分がありますね。

そして特筆すべきは、中国の大地にはぐくまれた豊かな言語表現。赤と青のチームに分かれた玉取りゲームで 色を間違えて敵陣にトライしようとした仲間に対しての叱責『色盲か』など、 ご多分に漏れずこの作品でも楽しめます

*NG集……一応有り (ワンシーンのみ、あとはダイジェスト)




【ファーストミッション】[V]
|監督:サモ・ハン・キンポー 出演:ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー|

「チャチャチャ・チャイナ・チャイナ・チャイナ」というスクラッチの効いた チャイナポップ(?)とともに オープニングいきなり戦闘服のジャッキーが銃で複数の相手を撃ちまくるという、 現在のジャッキー不殺生神話からいけば有り得ないようなシチュエーションで始まり、 『えぇ〜ジャッキーが殺人?!』とカワイ娘ちゃんのファンは目を覆うような状況の中、 実は警察の演習だったと分かってホッとしたのも束の間、本編では 思う存分殺しまくっているという、これまた時代を感じさせる作品です。

内容の方もコードぎりぎりで、知能に障害を持つ兄をサモハンが、その弟の警察官をジャッキーが 演じているんですが、作中で
『やつの兄は知恵遅れだ
といった、現代の翻訳技術では失われてしまった太古の技が惜しげもなく披露されており、 観る者に興奮を与えてくれます。

わりかしアクションやクンフーのほうも良くできており、そっちの面でも楽しめます。なんで エンディングで日本語の歌うたってんのかは永遠の謎ですけども。あとなんで「チャイナ」なんだ?

*NG集……有り (最後のNGシーンはヤバすぎ)




【ヤングタイガー】[V]
|監督:- 出演:ジャッキー・チェン|

おそらくジャッキーがまだ無名もしくは売り出し中の頃に撮られた作品。なんでかって、 驚くべき事にジャッキーは主人公じゃなくて悪い組織のチンピラ役です。 そして何故かクンフーに長けたタクシー運転手と婦人警官が中心となり進むストーリー。

クンフーシーンはあるもののむしろ「喧嘩」という趣が強く、今ではおなじみになっている オブジェを利用したアクロバティックなアクションもありません。全編シリアスタッチで、 コミカル風味無し。なんというか、ジャッキー映画と呼んで良いのかどうか、という 印象です。

ちなみにこの映画、手元にある資料で調べてみても、タイトルが見あたりません。原題、訳題含めて。 「ヤングドラゴン」ならあるんだけど……。

*NG集……無し




【イレイザーヘッド 完全版】[V]
|監督:デビッド・リンチ 出演:ジャック・ナンス|

なんなんだこの映画。

必然もない。物語もない。終局もない。
できてしまった子供、そして産まれた奇形の未熟児。それをついには殺してしまうことに何の意味があるのか、 加温器の中に現出するこぶ女は何の象徴なのか、何が幻覚でどれが現実なのか、全てにおいて……何も、 分かりません。いくら考えても、解りません。

今「ツイン・ピークス」TVシリーズを1から観てるんで、デビッド・リンチ作品を観とこうと思って 借りてみたんですが、あまりの基地外ぶりに度肝抜かれました。こういうのをカルト映画というらしいですが、 自分ってつくづくこの手の映画に弱い。深く考えずに映像やイメージで楽しむというのが、できない。 やっぱりどこかで「必然」や「理由」があって欲しいし、一応でも良いから終わりがあって欲しい。 よーするに形式的なベタ信仰派なんですな。んでその中で己を裏切って欲しいと。贅沢だな〜(苦笑

それからテーマとして抽象的……というかお茶を濁したようなのも苦手・むしろ嫌いで、例えば 珍しく観に行った邦画の「アナザヘヴン」では結局『本当の敵は人の中にある「悪意」なんだ……!』 みたいな終わり方をしてガッカリしたっちゅーことがありました。 「ツイン・ピークス」がそういう話でないことを祈るばかりです。
でも「イレイザーヘッド」は何がテーマで何を言いたいかさえもわかんないんですけどね。ヘココ〜!
最初のシーンが、卵子に精子を送り込むという行為の暗喩ということさえ、後にネット検索でやっと 解ったくらいです。

あとなにが吃驚したって、完成に5年かかったって事です。5年。かかりすぎ。キティガイ。




【マーシャル・ロウ】[V]
|監督:エドワード・ズウィック 出演:デンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス|

原題「THE SIEGE」。
イスラム原理主義の過激派によるテロの話なんだけど、予想してたのとはちょっと違ってなかなか 面白かった。ブルース・ウィリスの役柄なんかも、右翼でよかったです。
クールで理知的な役を演じるデンゼル・ワシントンはやっぱカッコよくて良い。今回ちょっと 情熱的な一面もあったけど、基本的に賢いキャラってのが多いような。「ボーン・コレクター」とか。

それと、犯人たる原理主義者たちの姿をほとんど画面上に出してないのが、すごく面白いなーと思った。 バスのシーンとか、えもいわれぬ不気味さと緊張感があって、楽しめました。

ふと、この映画って背景みたいのがあったんかなーと思ったんですが、あまりに政治に疎いので 思い当たりませんでした。中東のあたりっていっつもドンパチやってるイメージあるからなぁ……。偏見。



【U−571】
|監督:ジョナサン・モストウ 出演:マシュー・マコノヒー|

艦長の哲学
「艦長は常に英断を求められる」のセリフにあるように、危機に際して必要になる艦長の素質 というものと、その緊迫した状況をドラマチックに描いてます。潜水艦モノは圧迫感があって 苦手なんだよなぁ〜と思っていたけど、ほどよい緊張感があって良かった。
ただドラマというかストーリー性に関しては、結構まんまな部分があるので、例えば 「レッドオクトーバーを追え」とかは二転三転したような記憶がおぼろげにあるけど、そういうのに 比べるとアッサリ気味かなーと。史実系はアッサリというのが定説になりつつある?

あと、スタッフロールで思い出したんですが、ジョン・ボン・ジョヴィがでてます。 すっかり忘れてて、どの役だったんかな〜って役名みたけど思い出せず。顔もCDジャケットでしか みたことないしね……。カッフン。




【60セカンズ】
|監督:ドミニク・セナ  出演:ニコラス・ケイジ|

原題「GONE IN SIXTY SECONDS」。
予告編ではニコラス・ケイジがけっこうハイな演技をしてるシーンがでてたので今回はマッドな 役柄なのかなと思ってたんですが、実はそうでもなかったです。
結局車を盗む映画なんですが、 実際に盗むシーンやカーアクションはスピード感があって良いものの、やっぱ車のこと 知ってないと面白みが半減するかなーってのが正直なところ。高価な車や渋い年代物が でてきてもよくわかんないし。まぁこれは個人によるのでしょうがないですな。

欲を言えば、登場人物の、車に対する偏執ぶりをもっと描いて欲しかったです。 わりかしもくもくと作業してたんで、そこんところでその車が如何に高いか、すげぇか、愛してるか、 レアか、とかってのを描いてもらえると、車無知な己でももっと楽しめたかも。

しかし毎回思うけど、ニコラス・ケイジってあんな三枚目なのになんでこんな売れてるんだろう。謎。



【ラストサマー2】[V]
|監督:ダニー・キャノン  出演:ジェニファー・ラブ・ヒューイット|

B級映画。以上。(待て

原題「I STILL KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER」。
前作にも増して見所のなさが漂い、すでに「スクリーム」の亜流なのかどうかさえわかりません。 どっちかといえば「十三日の金曜日」に似てるような……。

で、とりあえず、こちらのシリーズを観てから「スクリーム」シリーズを観るのはまぁアリですが、 その逆は絶対ナシです。ってことで。



【ラストサマー】[V]
|監督:ジム・ギルスピー 出演:ジェニファー・ラブ・ヒューイット|

「スクリーム」の亜流。以上。(ォィ

というかホントにそんな感じで、脚本家は一緒らしいんですが原作者は違うため、「スクリーム」に ある面白さがほとんどありません。自らの作中でホラー映画の定形性を語る(「メタ批評」というらしい) みたいなはっちゃけた部分も当然無いし、最後まで犯人が判らず謎解きによって明かしていく……という スリリングな展開にも精彩を欠いているので面白みがあまり無し。
最後、犯人とその周辺状況が判明したときも最初どういうことなのかわかんなかったんだけど、 理解したとき思わずズコ〜〜っ!とコケてしまいました。なんじゃそりゃ〜的。

しいて見所を挙げれば、主演のジェニファー。豊満なバストにどこか影のある表情がミスマッチだが インモラルだと、ソレな人(己)におおむね好評。もっと困った顔をして欲しい(病気
んーでもまぁ……それくらいかなぁ……。

原題は「I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER」。




【マルコヴィッチの穴】
|監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ジョン・マルコヴィッチ|

「BEING JOHN MALKOVICH」。ひじょーーーーーーにユニークな映画でした。会社で発見した穴に入ると 15分間だけジョン・マルコビッチの頭の中に居られることを発見した男の話。

予告みて面白そうだったんで事前情報は避けてたんだけど、どうやらこの映画「存在」や「意識」についての 哲学的な問いかけみたいなものが含まれてるっちゅー話をチラっと知って、それとなく注意して 観てたんですが、なかなか深いです。己の頭じゃよー理解しきらんですが。
他人の肉体に意識だけが入り込んだ場合それは「誰」なのか、肉体が無く「意識」だけならそれ自体が「存在」なのか、 「意識」はどこからうまれてどこへ向かうのか(輪廻するのか)、とかそういうアレかなーと勝手に 解釈してました。適当ですけど。いいんだ人それぞれだから。(相対主義
しかも最初、扉を開けて穴に入る行為を「胎内回帰」のイメージとしてとらえてたんですが、 どうやら違うようです。モギャー!

んでまぁそりゃ置いといて、チャーリー・シーンをはじめとしてちょっと驚くような俳優が出演してます。 たぶん意図的にチョイ役で。ちらっと画面に出た瞬間、ちょっと場内どよめいてました。ああん。

ストーリー的には一応の終わりはつけてますが、何故「罰」(のようなもの)を受けねばならないのか ……の理由付けはされていないし(もしかしたら必然では無いかもしれないけど)、その他色々解釈に幅を つけれるような感じなので、独りでまたいろいろ考えてると1粒で2度面白い映画です。そうやって コモラーになっていくんだな。ヒッヒヒ。

それから。別にネタバレではなくて、「穴にはいるとジョン・マルコヴィッチになれる」という設定から 多くの人が思いつくと思うんですが、観てる途中にふつふつと頭をもたげてきた疑問がありました。 なら、その、マルコヴィッチ自身が……穴に……入ったら……一体……どうなるん……だろう……。

個人的に、そういう想像や疑問がスクリーンに具現化されていく過程がすごく面白かったです。




【シン・レッド・ライン】[V]
|監督:テレンス・マリック 出演:ショーン・ペン|

んんーーーーー、なんといいますか、一部の批評家が「プライベート・ライアン」を酷評して この作品を絶賛する理由というのがよくわかりません。ま、感受性の違いと言ったらそれまでなんだろうけど。
確かに「プライベート・ライアン」は安易なアメリカイズム的道義心を基にしたアレなストーリー でしたが、反面、冒頭の上陸シーンでは白兵戦の悲惨っぷりをこれでもかと見せつけ、劇場で観てると 思わず『戦争なんか絶対イヤじゃなぁ』と感じた部分があります。ただそこについて、 「悲惨さを描けば反戦平和を訴えられるというわけではない」云々の批判(?)もあるみたいですが。

んが、逆に、その悲惨さを強調しない映画ってのもなんか物足りんなぁっちゅーのも、今回感じました。 テレンス・マリックが戦争模様に自然の情景を織り交ぜた映像美で評価されてるってのは観ても納得できるんだけど、 やっぱ、なんか、薄い。ほんと微妙なラインで。
というか、やっぱり啓示的な映画って苦手なんだな己は。

あと、兵士みんなやる気がないっていう雰囲気なのは両者共通してますね。
その意味では「プラトーン」とか「地獄の黙示録」のほうがよっぽど(というか、かなり)衝撃受けました。

あーーっと、それからこの映画、敵兵が日本兵です。ジャーーーーーーーーーップ!!




【パトリオット】
|監督:ローランド・エメリッヒ 出演:メル・ギブソン|

アメリカの独立戦争を題材にした戦争映画。
途中まで「パトリオット」の日本語訳「愛国者」をすっかり忘れてたという白痴っぷりはさておいて、 前近代型(よくわからん)の軍隊がガチンコ勝負する様は迫力があって良いです。でもこの映画、 どっちかと言えば人間ドラマみたいなものに重点を置いていて、家族や恋人との関係性を 戦争によって断たれるという悲哀を描いてみたり、残虐な敵司令官との因縁を主軸に置いたり。
「復讐」というのが一つのキーワードになってます。

独立戦争ってのは、アメ公が自分らの誇りにすべきものなんだろうし、こういう映画が アメリカでウケるってのはよくわかるんだけど、イギリスで大ヒットってあるんかなぁと考えんでもいいことを 考えてしまう。米&仏vs英って構図で描かれてるんで。すっげぇ昔のこととはいえ、 あーいう描かれ方をされててもキャッキャ言って観るんでしょーか。
例えば、第2次世界大戦を題材にした映画で『薄汚ねぇJAPどもをノシてやったぜゲヘヘッ』ってスタンスで 描かれてたら日本人には……と思ったけどやっぱ大昔のことならあんま関係ないかなーとか思ったので まあいいか。オガー!

いや、しかし、白人の娘ってなんであんなに可愛いんだろうね(ォィ




【最終絶叫計画】
|監督:キーナン・アイボリー・ウェイアンズ 出演:いろんな役者|

原題は「SCARY MOVIE」。「スクリーム」シリーズをベースにいろんな映画をパクりまくった パロディ映画なんですけど、最初は『まービデオが出てから借りればいっか』と思っていたのが、 劇場窓口で
『「パトリオット」、学生一枚』
『え……パトリオットは明日からの上映になるんですけど……』
という押し問答に不完全燃焼のティーンパワー(3つほどオーバーエイジ枠)を鬱積させた己こと ミョージが半ばヤケ気味に鑑賞するに至ったという逸話付き。
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーー!!

とりあえずパロってる映画で判ったのは「スクリーム」「マトリックス」「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」 「シックス・センス」。あと「ラストサマー」もあるらしいんだけど、「スクリーム」の亜流だと思って 観てなかったです。ンガ。
内容的には、全編通して、アメリカ的なシュール・ナンセンス・エロティックネタが満載。とにかく 下ネタが多い。しかも大陸直輸入のディープなやつが爆発してるので、プラトニックな関係のカレシカノジョは 赤面することうけあいです。『よくコレ日本でそのまま通ったなぁ』と思う描写がいくつかあったりして。

で、笑えるかどうかなんですが、所々に己のツボを刺激するネタが散りばめられてて、かなり笑えました。 特に『黒人が犯人にされるぞ!』ネタとか、「アミスタッド」ネタとか、『It was good.』の日本語訳 「スカッとしたよ」とか、爆笑モノなんだけど周りの目があって笑うに笑えないし弱ったな〜って状況ゼ。
ひとつ驚いたのが、人種差別系のネタがけっこう多いこと。本国の情勢ってのがよくわかんないけど、 すでに差別問題すら相対化して笑い飛ばしてもオッケーな雰囲気なんかなあ?って感じですが、 かなり笑えるネタに仕上げてるのが上手い。

いやしかしこの映画、12禁らしいけど、間違いなくR指定以上です(笑い)。有害すぎ。


(9/23追記)
あ、忘れてた。この映画、スタッフロールの後にもう1ネタあるんだけど、その時にはすでに周りの つがい達は帰宅済みで、場内には己と男二人連れしか居ませんでした。…………。ハハ。




【ツイン・ピークス】 [V]
|監督:デビッド・リンチ  主演:カイル・マクラクラン|

以前から、ハマってる人にとっては相当面白いという話は聞いていたので気にはなっていた作品。 まず最初に2時間のパイロット版があって、それから本国でも高視聴率を記録したTVシリーズが 全29話、そして劇場版の「ツイン・ピークス ローラ最後の7日間」という流れなんですが、 今回観たのはパイロット版。TVシリーズの方に、まずそっち観れ的注意が書いてあったので、 とりあえず観てみました。

感想。意味が分かりません。大筋の流れは分かるんだけど、要所要所の解釈がほとんど不可能なので、 どういうことなのか理解に苦しむこともしばしばです。 なにしろ、監督のリンチでさえ、その意味が『自分でもわからない』というシーン(例:赤い部屋) とかでてくるし。あのシーン観たときには一体どういうことなのか悩みに悩みましたが。
ただ、後でネット情報検索して知ったんだけど、このパイロット版はあくまで「事件」の概要と物語への導入という 意味合いが強いので、2時間の中で謎解きをしてどうこう……というものではあまりないらしいということ。 やっぱTVシリーズのほうで楽しんでいくのが本道みたいです。
それから、他のサスペンス映画みたいに 事件があって犯人がいて動機があってトリックがあって推理して解決して……という類のものではなく、 例えるなら某エVァンGリOンのように、物語の中核を楽しみつつも『あの謎はこうだ』『あの場面・セリフは こういう意味じゃないか』というふうに「素材」として楽しんでいく、ということらしい。

例えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」でもそうでしたが、制作者もそんな事ぁ考えてなかったんじゃないか?  というようなことまで推測・推理したりして、ファン同士で語り合って楽しんでるわけです。
そういう映画なんだと分かったとき、TVシリーズも観てみたいなぁという衝動に駆られ、 現在検討中。バイト先の映画好き社員さんも『あれはホントに面白い。ミョージ君なら絶対ハマる』 というので、そのうち全14巻借りてみたいと思います。聞くところによると、第29話のラストが すげぇらしい。んーむ。




【シックス・センス】 [V]
|監督:M・ナイト・シャマラン  主演:ブルース・ウィリス|

んんんんんんんんんんんんんん、なんというか。「ある秘密」について、自分の周りでも賛否両論あって、 上映前に警告まで出て、ストーリーの根幹に関わるようなのって一体どんなだろうと考えてるうち、 途中で判っちゃったんですな。だから、もちろん驚きというか『あぁーそーゆーことか』というのは あったけど、インパクト的には今ひとつだったです。
ただこれってやっぱ「ほのめかし」すぎた結果であって、事前に何の情報もなく観てたら相当 ショッキングだったんだろーなという予測はあります。それだけに、惜しい。
主人公の男の子も、年に似合わぬ名演を見せていますが……。

惜しい。




【MISSION : IMPOSSIBLE 2】
|監督:ジョン・ウー  主演:トム・クルーズ|

原作「スパイ大作戦」と全くかけ離れたつくり、適度に安易なストーリー、ご都合的な展開、 こういった要素を含みながらも観た者に満足感を与えるっていうのが、よくよく考えると すげぇなぁと思う。
しかしカッコ良い。いちいちカッコ良い。体術的な動きを意識したアクションとお馴染みの スローモーションが相まって、震えるほどいかしてます。それと今回、例の有名なテーマ曲の リミックスが何パターンか使用されてるんですが、どれも格好良い出来でシビれます。

あえて苦言をいうなら、例えば前作なら原作とは離れてるにしろ、仲間に於いては 「それぞれの分野のエキスパート」という位置づけだったのが、今回は既に「その他のキャスト」 という感じの扱いでしかありません。コンピュータいじってる奴とヘリ操縦してるだけの仲間(苦笑)。
そのへんはもうちょっとアレしてほしかったかなーと。

まあそれにしても、期待するものさえすれ違わなければ、十二分に楽しめる映画であることは確かです。 「スパイ映画」じゃなくて「アクション映画」として、一級の出来ってことで。是非、音響の良い劇場で観ましょう。




【ザ・ハリケーン】
|監督:ノーマン・ジュイソン  主演:デンゼル・ワシントン|

基本的に、史実や事実に基づいた映画っていうのはあんまり好みではないんで、なんちゅーか、普通の 映画でした。んじゃなんで観に行ったんだっつーと、つぶれかけ劇場連合軍によるスタンプサービスの 一回無料鑑賞権が時効間近だったという、『「ザ・ハリケーン」すごく面白かったぁ〜』という人から はシャッターを閉める棒で連打されそうな理由なんですが、まあいいじゃないですか。ギェヒ!
ホントは「マン・オン・ザ・ムーン」観たかったんだけど、すでに公開終了してました。わー。

なんか予告とか宣伝そのまんまの映画なので、泣かせる映画なのか、泣く場面があるのかどうかも わかりませんでした。んーむ。
関係ないけど、ラストのセリフ『Hurricane is beautiful.』ってのを、場面的に『あの青い空のように』 って意訳してました。この己でも聞き取れるよーな英語を全然違う訳し方されてると、なんかちょっと 戸惑いますな。翻訳なっちゃんじゃなかったけど。




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