[懶惰]



[TOP] [BACK]


【アイアンマン2】
|監督: ジョン・ファヴロー  出演:ロバート・ダウニー・Jr,サミュエル・L・ジャクソン |

ロボスーツ着る! 強くなる! 悪いやつ倒す!
のヒーローもの第2弾。

今回も期待通りのマーヴルアクションですが,心なしかアクションシーンが前作より 控えめ・・?な気がしたけど気のせいかもしれません。
ヒーローものにおいて,強すぎる能力や技によるバランス崩壊を防ぐために,たいてい 「この技は体に負担がかかるので2回までしか‥‥」「これ以上はヒザが耐えられない‥‥ッ!」式の 制約が導入されるわけですが,今作では主人公の心臓にあるエネルギー装置から毒素が出ていて このままでは体が持たないという設定で,これを解決するという天才の発揮振りも物語のひとつの軸になってます。

まーー今回のライバル役としてでてくるインディアンみたいな人は,なんか地味だしあっさりやられちゃうんで, 敵役としてはどうかなと思った。
でもラストの格闘シーンで,アイアンマンが足ジェットを利用して空中膝蹴りを出したのには,ゲーム 「マーヴルvs.カプコン」を思い出して一瞬震えが来たね。
うぉっまさかそこからエリアル移行!?(行かず

あと今作も,前作に引き続き,スタッフロール終了後の1ネタ(次回作の製作予告的な前振り)がありますんで, 『最後まで観て得♪トク♪』感が味わえます。






【ザ・ウォーカー】
|監督:アレン・ヒューズ ,アルバート・ヒューズ  出演:デンゼル・ワシントン,ゲイリー・オールドマン |

世界戦争で世の中が荒廃した後の時代,1冊の本を持った男がひたすら西へ向かう‥‥いったい何のために?てな作品。

あんまり前情報仕入れずに観に行ったのだけど,予想外の驚きもあって,なかなか面白かった。

まぁ,実際には,映画の設定みたいなことにはならないだろうけど,そこは映画ってことで。
小粒のSF短編小説みたいな感じですかね。
この映画の世界観について,最後に一言‥‥‥

『ヒャッハーーーー!水だぁ〜〜〜〜〜!!』






【アウトレイジ】
|監督:北野武  出演:北野武,椎名桔平 |

まぁ毎度毎度よく死ぬというか皆殺しというか,暴力行為満載の最新作。

今回は,北野武率いる組が,コスくてズルい親分の言うことを聞いてるうちに, いつの間にやら破門になったり命狙われたりするという,非常に「貧乏くじ」臭漂う 展開となってます。

しかし作品通じて,椎名桔平の雰囲気がホントに良かった。
残虐行為もするんだけど,どこか遊び心(?)があるような,ちょっと変わったキャラでした。
あと,三浦友和は雰囲気が優しすぎて,あまりヤクザって感じがしなかったなぁ。
顔つきが整いすぎてるからだろうか。






【タイタンの戦い】
|監督:ルイ・レテリエ  出演:サム・ワーシントン |

タイトルからも想像つくとおり,ギリシャ神話を題材に,ゼウスの息子ペルセウスを主人公として 筋肉ムキムキのマッチョブラザーズが暴れはっちゃくしまくる映画。

なんかこういう痛快なのが見たかったのでちょうど良かったです。
CGもふんだんに使ってるけど基本はムキムキ。







【TEKKEN 鉄拳】
|監督:ドワイト・リトル  出演:ジョン・フー |

同名の人気ゲームを映画化した作品。

まぁ,ストーリーを観に行った訳じゃないから,アクションを楽しめればいいんだけども, それにしても一八(平八の息子)に小物臭が漂いすぎてオーラのかけらも無いとことか, 作中で出てくる日本語は例によって中国系役者のカタコトとか, 世界各地の支配企業から代表選手を出してトーナメントで優勝者を決めるという設定のはずなのに, 対戦者の選定が適当で,まだ一度も戦ってない選手がいるのに仁が2戦目に突入するとか, いきなり『次は準決勝戦か‥‥』などとワープしたうえに優勝者が決まったら 『ならば俺が出る!』とか乱入してエクステンドマッチみたいになったりと, ツッコミどころ満載です。

ぜひ,原作ファンには観てほしいですね!






【板尾創路の脱獄王】
|監督:板尾創路  出演:板尾創路 |

職場の先輩がなかなか良かったよと言っていたので観に行ってみたら,意外と面白かった。

けっこう真面目に作ってて,壁に張り付いたりするスパイディな動きはあくまで「アクション」部分と して見るとしても,アクション・ドラマの部分とギャグの部分をくっきりわけてあります。
しかもギャグは全体の1割にも満たないほどで,基本はシリアスな感じで(シリアスが行き過ぎて ギャグに突入するのも含む)ストーリーが進行して,「何故脱獄を繰り返すのか?」という謎を軸に 解決も用意しながら,最後はお笑い芸人ならではのオチ。お見事。

己は基本的にはお笑いの人が映画監督して「芸術チックな表現活動もやっちゃいました」っていうのは 好かんのだけど,本作はそういうクサイのがなかったので楽しめました。
シンガーソングライター・板尾創路よ永遠なれ‥‥。






【パラノーマル・アクティビティ】
|監督:オーレン・ペリ  出演:ケイティー・フェザーストン |

夜中に起きる怪奇現象をカメラに収めようと,寝室の様子を録画する若い夫婦。
そこに映っていたのは‥‥‥ってな映画。
約100万円の低予算で製作されたがアメリカでは大ヒット。

いやーーー,このテの映画って,アイディア勝負だからわりと好きなんだけど,まだこの手があったかって 感じで良かったです。
系統としてはまさに「ブレアウィッチ・プロジェクト」の系譜で,巷でもブレアの時と同じように 『めっちゃ怖かった』という意見と『ぜんぜん怖くない』『ギャグかと思った』『退屈で寝そうになった』という 意見にパックリ分かれてます。

もちろん,怖がりの己はシッカリ失禁させていただきましたが(怖がりなのになんで観に行くんだという話もある), ネットでのこの作品の評価・分析の中で興味深かったことがあって,アメリカではキリスト教的信仰が子供の頃から 身近で,悪魔のイメージがすでに「怖いもの」だという認識があるわけです。
しかし日本では,悪魔の概念は知っていても,それがイコール恐怖には必ずしも結びつかない, 悪魔に憑りつかれてウガウガやってても『こいつら何やってんの?』となることも多く, その文化的土壌のギャップが,悪魔を題材にした映画における恐怖感の差異を生み,ひいては 映画への評価の差につながるという考え方です。

確かに,悪魔に憑りつかれるということの恐怖無しにこの映画は怖がれません。
日本では神話的な存在より,現世に未練を残して死んだ人間の「怨念」が恐怖感の キーポイントになっているという意見には,なるほどと思います。

それにしてもこの映画の,暗闇,足音,物音だけで恐怖感を引き出そうという 「表現」に係る創造性は,久々に製作者の気概を感じて楽しめたのでした。

あと,3パターンあると言われてるエンド(オリジナル版,スピルバーグ助言版,日本公開版)の中では, やはり日本公開版が一番しっくり来ると思う。
最後の演出が蛇足って言う意見には同意ですが‥まぁオチのためには要るんだろうけど。






【アバター 3D】
|監督:ジェームズ・キャメロン  出演:サム・ワーシントン,シガーニー・ウィーヴァー |

ストーリーは全く何のヒネリもなく,予告編から想像できるそのまんまですが,世間でも言われているように 映像でここまでの世界観を表現したのはすごいと思う。

単純に,いまCGで表現できる最高のものを観たなっていうだけでも,いい経験になりましたよ(映画の感想としては おかしいけど)。
己が行ったときは3D版しか上映してなかったので3D観たのですが,確かに専用メガネをかけてみると 奥行きが感じられる不思議な映像になり驚き。
反面,立体に感じられても自分で特定の場所に焦点を合わせられないという一種のストレスからか,やっぱり 通常の映像に比べて目が疲れるような気はしました。

ともあれ,ただ一言,お見事。






【サロゲート】
|監督:ジョナサン・モストウ  出演:ブルース・ウィリス |

自分の意識を「サロゲート」(身代わり)と呼ばれるロボットに移し,自由に操れるようになった社会。 ほとんどの人間がサロゲートを使用する社会で起こる事件を描く。

こういうSF設定はかなり好きなので楽しめた。
欲を言えば,もうちょっと,意識と身体が別という設定を使って「○○は実はXXだった!」というのが あってもいいかなと思いましたが,まぁ楽しめたので良し。

しかしサロゲートを合法化するにあたって,緊急停止のセキュリティくらい国として当然整備すべきなのでは ‥‥っとと,こういうSFに無粋なツッコミは禁物でしたか‥ウップス。






【イングロリアス・バスターズ】
|監督:クエンティン・タランティーノ  出演:ブラッド・ピット |

タランティーノというとどうしても「パルプ・フィクション」の印象が強すぎて,ついつい ああいう構造的に凝ったモノを期待してしまうのだけど,今作のように,ひとつひとつの場面が むやみに長かったり,いやに緊迫感があったり,妙に懐かしさを覚える構図・楽曲だったり, 怖ろしいくらいグロテスクだったりするのが,タランティーノファンが好きな要素であって, そういうものが全て詰まっている作品だと思います。

しかしホント,バイオレンス好きよなぁ‥‥。
そういや念願だった戦争映画を作るってのは,この映画のことだったんだろうか。






【SAW6】
|監督:ケヴィン・グルタート  出演:トビン・ベル |

もうすでに1作目の「この映画で風穴あけてやる」というようなパンキッシュとでも言うべき 気概みたいなものは残ってなくて,あとは同タイトルの名前でどこまで稼げるか, シリーズラストの着地をどれだけショック少なく(興行的な意味で)やれるかという要素くらいしか 残っていないと思われる。
そんなシリーズ6作目。

もちろん,「誰が犯人(あるいは後継者,首謀者)なのか」というテーマを毎回やってることがマンネリで, それ以外のところで魅せるというのも良いと思う。
でも今作にはあまりにも「驚き」が少ない。「裏切り」が少ない。
そこはアイディアが肝のこのテの作品には致命的だと思う。
一応,最終作まで見届けますけどね‥‥。






【カイジ 人生逆転ゲーム】
|監督:佐藤東弥  出演:藤原竜也,天海祐希,香川照之 |

名作コミック「カイジ」の映画化。

まぁ,2時間という短い時間の中にeカード戦まで入れて,取捨選択していろいろ削ったりしたわりには, わりとうまく作っているなという感じでした。

展開はすべて判っているからドキドキ感はないけど,福本先生の名言・箴言語録を堪能できるという 楽しみもあったし。
ただやっぱり福本語録は漫画の無意味な例え絵と一緒に見るのが,より味わいがあると思った。
音声で聞くのもいいんですけどね。やっぱあの下手な(おっと失礼)画と一緒っていうのが,いい。






【ウルヴァリン:X-MEN ZERO】
|監督:ギャヴィン・フッド  出演:ヒュー・ジャックマン |

X-MENシリーズの最新作。
これまでの作品でもほのめかされていたとおり,ウルヴァリンが特殊能力を持つに至ったエピソードを映画化。

ストーリー自体は特にヒネリもなく,ウルヴィーが記憶をなくすという結末も最初からわかっているので, 筋としての驚きはありませんが,これまでに輪をかけてアクションが派手でカッコいいので楽しめました。

またセガサターンの名作「X-MEN VS STREET FIGHTER」やりたくなってきたですよ‥。






【ハリー・ポッターと謎のプリンス】
|監督:デヴィッド・イェーツ  出演:ダニエル・ラドクリフ,エマ・ワトソン |

ハリーポッターシリーズの第6作。
もうずいぶん前に観たので,『登場人物みんな,初期に比べて激しく育ったなぁ』と感じたこと以外は 何も思い出せません‥‥グゥェッ。






【スター・トレック】
|監督:J・J・エイブラムス  出演:クリス・パイン,ザカリー・クイント,アントン・イェルチン |

かなーり久々に観るスター・トレック。
本作の設定は,ファーストシリーズ「宇宙大作戦」のカーク船長が船長になるまでの話で,なおかつ オリジナルとはパラレルワールド的な設定になってます。
確かに,他のSFを観ても思うけど,あとからいろいろ作っていくと設定が後付けでムチャクチャになって 整合性がとれなくなったりするから,パラレルワールドってことにしておくのが一番作りやすいんだろうな。

で本作。
いやーーーー良かった面白かった。
主人公カークの才気あふれる破天荒ぶりに始まり偉大な才能が活躍する爽快感と,最新映像技術が演出する宇宙の 冒険感覚,強大な敵との戦い,宇宙空間を交錯するフェイザー砲が奏でるSF交響曲。
ゆがむ時空も何のその,マックスワープで突っ走るエンタープライズ号の雄姿が堪能できます。

少し残念なのは,自分がファーストシリーズをあまり観たことがないので, 『うおーマッコイ!若い!てかクリソツじゃん!』的な楽しみができなかったというのはあります。
スポックが似てるのはよくわかったけど(笑)。

今作,人によっては(特に濃いトレッキー),トレックの良さである人間の精神性の表現や,現実社会を反映しつつ話し合いと交渉で 解決を図る寛容精神,未知の事柄に対峙する乗員の機転などの要素が薄く,こんなのはトレックじゃないって言う人も いるみたいですが,個人的にはまぁ2時間でそこまで盛り込むのは難しいと思うし,カークの段階的成長というよりは 最初から父の優因子を継いだヒーロー活劇というほうが楽しめると思うので,良かったと思います。

本国でDS9シリーズのあとにつくられたシリーズ(カークより前の設定)の話はあまり聞かないけど,ちょっと チェックしてみようかなぁ。






[TOP] [BACK]