[懶惰]



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【28日後...】
|監督:ダニー・ボイル  出演:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス |

イギリスのある研究所から流出した新種のウィルスでイギリス市民の大半が死滅した。 血液を介して感染するそのウィルスは人間を狂暴化させ、爆発的に感染者を増やしてゆく。 病院で昏睡から目覚めたジムは、廃墟となり果てた街へ出て行くが‥‥ってな筋。

よーするに「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でしょう、やりたかったのは。
ゾンビというホラー的要素を用いつつも、秩序と日常を失った環境のなかで、 人間たちがその正常な心を失い自らの欲望と恐怖心に飲み込まれてゆく様を描き、 つまるところ「人間対人間」の物語になってゆくという基本構造は同じです。
でも正確には「ゾンビ」じゃないのかな‥‥? まあいいか。

ナイト〜もすごく面白かったけど、この作品もすごく独特の雰囲気があって良いです。
展開もそれなりに豊かだし、見せ方も新鮮な部分があってグッド。
ただ‥‥アナザーエンドは、別にいらなかったかなぁ。正直。どちらかのみでも 全然問題なかったと思う。

全力疾走で追いかけてくるゾンビは、おそらく映画史上初だけど、怖いよ(w





【バリスティック】
|監督:カオス  出演:アントニオ・バンデラス、ルーシー・リュー |

一匹狼の殺し屋と元FBI捜査官が手を組んで悪い奴を倒しちゃうという ストーリーなうえに、ルーシー・リュー扮する殺し屋はとにかくクールで 女性ということを感じさせず淡々と作業を進めていくのがなかなか堂に入ってるうえに、 っていうかそれ以前にルーシー・リューが全く可愛くない のが有る意味リアリティを増していると云えなくもないうえに、バンデラスは終始無気力 チックであまり冴えがないがそれは渋さというベクトルなのかなと勘ぐらせるうえに、 アクションはとにかく銃撃・カーチェイス・爆破で中でも爆破についてはこだわってやっている そうだが今日び爆破にはあまり新鮮味が感じられないのも否めないうえに、 戦闘時にも敵がおいおいなんだそのやる気のない動きはっていうような動きを しているが故にもったり感が頭をよぎるアクション大作。

堂々たる駄作です!
感動をありがとう!





【S.W.A.T.】
|監督:クラーク・ジョンソン  出演:サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル |

逮捕された麻薬王の、自分を逃がしてくれたら1億ドルやるというセリフが マスコミによって全米に流れ、金目当ての荒くれ者たちが警護のS.W.A.T.を 襲いはじめるという話。

うーん、まぁ、普通かな。
後半は荒くれ者たちというより別の展開になっていくのですが、コリン・ファレル扮する 隊員の信念を貫き通そうとする姿を軸に、友情と任務と武器と欲望と‥‥ってな感じで ドラマティックに描いていくストーリーはなかなかに見応えがあります。

それにしてもコリン・ファレルは眉毛が太すぎる。





【閉ざされた森】
|監督:ジョン・マクティアナン  出演:ジョン・トラボルタ、コニー・ニールセン、サミュエル・L・ジャクソン |

森の中へ訓練にでたレンジャー部隊が消息を絶つ。捜索ヘリが見たのは互いに撃ち合う 隊員の姿‥‥救出された2人の隊員は証言を頑なに拒むが、ようやく語られた2人の話は 矛盾に満ちていた‥‥殺害された鬼軍曹‥‥はたして森の中で何が起こったのか‥‥?
ってな話。

こういう設定、好きです。
好きだし、途中の展開までは、新証言を元に事実の再構成をしながらどんどん 真実に迫っていく‥‥っていう感じで、観客自身も再構成される物語について行くのが必死で、 そのへんすごく面白かったと思う。
だから、それだけによけい、ラストのオトしかたには釈然としないっていう人も いると思うし、そのへんは個人差かも知れないけれど、正直なところ僕自身も そっちの側の人かなという気はします。

積み木を色んな形で地道に積み上げながら、ホラこんな形もあるよ、この形カッコいいでしょ、 っていうことをやっているのに、最後に外側へドカっと既製品のカヴァーをかぶせられたら、 それが見た目いくら良くできてても、何か釈然としない印象が残るなぁ‥‥っていう、 そんな感じ。

それでも僕はこういう試みが好きだし、面白かったと思います。
ただ某氏も云っていたように、ただでさえ洋画って登場人物の名前と顔が一致しないのに、 今作のような再構成を目まぐるしくやられたらめちゃくちゃ混乱しますね。 DVDとかでじっくり何度も観ないと完全には把握できない。かも。

あと、主人公がやたらジョン・トラボルタに似てるなぁと思ってたらそのまま本人だった というお間抜けな勘違いもあったりなかったり。ズコー!





【座頭市】
|監督:北野武  出演:ビートたけし、浅野忠信 |

良いです
テンポの良い殺陣、美しい映像、挿入されるコント、魅せる”音”、そしてタップダンス。
まさに娯楽作品といった感じで、とにかく楽しめる映画だと思う。

殺陣のカッコ良さと、ドラマ部分(笑い要素含む)と、その他表現的な部分(タップダンスや 耕作サウンド(?)など)の3つに大きく分けることができると思うのですが、 それぞれが良くできてて、なおかつそれらが良い具合に複合してるっていうのが、 楽しみながら観られるようにしてるのかなと感じますです。

岸辺一徳も良い味だしてるし‥‥ガダルカナル・タカのコントもお約束ながら 笑ってしまいました。
時代劇というどこか薄暗い舞台設定でありながら、持ち前のお笑い要素で 明るくしてしまうってのが、古くて新しいなァ、と感じさせるんでしょう。

今までの北野映画だと現代が舞台なので、人がたくさん死ぬと『何でこんなに殺すんだろう?』 という疑問があったんですが、時代劇だとたくさん死んで当たり前という頭 (考えてみれば変な認識だ)があるので、そのへん違和感なくて良かったというのもあるかな。

うん、とにかく、良い娯楽作品です。
久々にスカっと楽しめました。





【英雄(HERO)】
|監督:チャン・イーモウ  出演:ジェット・リー、トニー・レオン |

『ちょっと演出過剰のような気がする』という声もまま(若干一名)聞きましたが、 見せ方が新しいし鮮烈で、僕はわりかし好きですね。

剣術アクションもよくできてるし、ストーリーも想像してたのとは違い凝ってます。
なにより鮮やかな色彩を使って場面の描き分けをしているのが目に鮮やか。 いかにも香港映画的なアクション(ジャンプしてそのまま空飛んだりとか)は 個人的にはど〜かな〜ってのもありますが、ドラマ部分も己にしては珍しく面白いと思ったし、 なかなか良かったです。楽しめました。

あと、ちょっと前に話題になってた始皇帝の描き方についての議論とかは、 ホントにど〜〜でもいいですね。この映画を観てそんなところにチャチャいれるってこと自体、 何処観てんだって感じがするです。
やっぱ知識人って頭堅いっつーか‥‥。





【ターミネーター3】
|監督:ジョナサン・モストウ  出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クレア・デインズ |

何かの映画雑誌で監督のインタビューがあって、最近カンフーの要素が流行で「マトリックス」を 筆頭にアクション映画はそっちの方向へ向かっているが、「T3」の作製についてはあくまで 頑なに、ハリウッド流のやり方でやろうと思う、というような内容が載ってたのを覚えています。

まさに、そのまま。
良くも悪くもハリウッドイズム全開の、シリーズ3作目。

愚直なまでに従来のハリウッドアクションを激化させて過激にクラッシュさせており、 爽快感たっぷりです。
ただ、「あたらしい」表現方法へ移行しようとしているたくさんの映画の中で、 従来の表現のままで観客をどこまでエキサイトさせられるのかという問題も確かに あると思うし、今作でもそのへんどーなんだろーなー?と 感じるというのが正直なところかな。

ストーリーについては‥‥まぁ‥‥だいたい想像通りで、 多少アレがナニしてる以外は普通といえば普通。

シュワちゃんももう55歳だし、たぶん知事になるだろうから、もし4が制作されたとしても 出演しないんだろうね。
ん〜〜〜む‥‥‥
やっぱり大作って、大変だ(謎)。





【バトル・ロワイヤルII】
|監督:深作欣二・深作健太  出演:藤原竜也 |

まぁ‥‥‥‥‥、前作と同じ要素を基準にして考えるなら、駄作でしょう。
個人的にも、テロだ何だとかいうテーマは本当にどーーでもいいし、娯楽作品に そういう要素を持ち込まれると冷めちゃうタイプなので、1の良さは ほとんど無いと考えていいかと思います。

んが。それとは全く関係なく。

教師RIKI役でVシネマの帝王・竹内力が出演してるんですが、これが最ッ高に 面白い役どころなので、最前のダメな要素なんてもうホントにどーーでもいいくらい、 面白い作品に仕上がってるんですよ、これが。
まじで、RIKIがいなかったら、たんなるゴミ映画になっちまうところです。

とにかく今回はRIKIです。彼が居ればいい。それだけでいい。

『ヤっちゃっていいんスか?!!』





【マトリックス リローデッド】
|監督:ウォシャウスキー兄弟  出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス |

つまり、なにか「あたらしいもの」を創ろうとするときに、それがどいういう方向性 なのかという問題と、その続編が前作を踏襲した上でなお「あたらしいもの」で居られるか という問題が、受け手としても重大な関心事であると同時に、非常に心配な点でもある と思うのです。

ふつう、続編を評価する基準として一番解りやすいのは前作になるわけですが、 今作を観おわったあと感じたのは、前作と較べる、もしくは単体で評価するというのが 難しい作品である、ということです。
そこで、先に不満な点を挙げておくならば、己自身は一本の映画がそれ自体で 完結し、伏線や謎もその中で消化していることが好ましいと思っている人なので、 続編の存在を前提にした作りかたが妥当なのかどうかという点については、 正直なところ不満が残ります。

で。
アクションシーンなどの「みせ方」については満足です。
やっぱり、マトリックスという映画は、「あたらしい」んだな、と思うのです。 前作も含めて、これだけの表現が出来る映画は少なくとも己は今まで観たことが無かったし、 技法の高度化というより発想の先鋭化という印象が強いのも、 「あたらしい」と思える要因なんでしょう。

ただ、たまに見聞きする話で『マトリックスのアクションシーンって、笑うとこだよね』という ものがありまして、これが穿った見方かどうかという問題は置いておくとしても、 人によっては、たとえバーチャルだという前提でも『あんな動き、ありえないよ』という 見方、つまりは『「リアリティ」が無い』という(否定的な)意見に繋がってしまう場合も あるようです。
個人的な意見を述べさせてもらうと、マトリックスという映画の根底に 「現実とは何か」という命題があり、かつそこで「マトリックス」という仮想世界が 登場する物語であるということを考えるならば、そういった見方は 少し的の外れた評価だと思うのですが、あまりこういう事を云うと 『信者だ』とレッテルを貼られてしまうのでこのへんにしておきます(w)。

あと、世界観については、世間的な評価は「すごく複雑でわかりにくい」というものであり、 僕自身もおおむね同じ感想です。ラストあたりのくだりは、どっかで見聞きした話のような 気もするんですが‥‥‥そこは他の映画やアニメ(主に日本のもの)をパクりまくっている マトリックスのこと、何か出典があるのかも知れません。
ただ、パクリというよりは、オマージュと呼ぶべきものだという気がして、 悪印象に繋がらないというのも、この作品の良さだと、勝手に思ってますけどね。

11月(だったかな)に完結編も控えているわけですが、ひとつの作品として 「余分な物」を削ぎ落としてよりコンパクトにまとめているという意味では、 前作の方が優れていると思う。
僕はやっぱりはじめから続編(完結編)を前提するという手法になじめないし、 それだけに完結編への期待が高まってしまうから、まぁ、つまるところ、 レボリューションズが非常に楽しみです(w)。

というわけで、冒頭でのバイク炎上着地シーンのような「無意味なカッコ良さ」、ああいうものを 完結編にも期待しつつ、公開を待ちたいと思います。

ホントにまとまりのない感想だ。





【ハンテッド】
|監督:ウィリアム・フリードキン  出演:トミー・リー・ジョーンズ、ベニチオ・デル・トロ |

『ナイフアクションを観てくれ。以上。』
という制作者からのメッセージがビンビン伝わってくる作品でした。

要するに、それだけ。
良くも悪くも、ただ、それだけ。





【スパイダーマン】[DVD]
|監督:サム・ライミ  出演:ピーター・パーカー、キルスティン・ダンスト |

おなじみ、弱足スタートで永久コンボまでもっていくスパイダーマンの映画化作品。
偶然手に入れた「スパイダーマン」としての能力を、主人公ははじめ利己的なことに使おうとするが、 養父の死をきっかけに正義のため用いることを決意し‥‥ってな筋。

んで。
CGやスタントを活かしたアクションが爽快で、素直に娯楽作品として楽しめます。 ビルの間を糸ブランコで飛び回るシーンには『どこに糸つけてるのかしら』と ツッコミも入りそうになりますが、そのへんはご愛敬。
悪役の「ゴブリン」との対決などはもろアメリカンコミックのノリです。

世間に誤解されたまま世直しを続けるヒーローの姿を苦悩混じりに描いており、 そのへんのシリアスさも絡めながら作品として楽しめる仕上がりになっている んじゃないかと思います。

ただひとつ、どうしても云っておきたいことは、
ヒロインがあんな尻軽で良いのか?
ほとんどビッチの領域ですよ。(問題発言)





【ドリームキャッチャー】
|監督:ローレンス・カスダン  出演:モーガン・フリーマン |

ゴミ。

それ以外に、表現するべき言葉がみあたらない。






【X-MEN2】
|監督:ブライアン・シンガー 出演:ヒュー・ジャックマン、H・ベリー |

おなじみ、弱足スタートで即死までもっていくX-MENの2作目。
ストーリーは前作からの引き続きで、今回も艦長(否)は役に立たないどころかもはや相手の いいなり状態であり全編通してアンニュイ気味。 精神世界に閉じこもって出てきません。こちらUSSエンタープライズ!応答せよ!

まぁそんなこたーどうでもいいとして、今回もアクションがなかなか冴えており 楽しませてくれます。ただストーリーは適当というかあまり本気にしてはいけない類の ものであり、哀しみの星に消えたターシャって感じ(激ローカル)なので流して観るのが吉かと。
ウルヴァリンの過去の謎なども多少明らかになりつつ、ロマンスありつつ、 激渋強のマグニートーが良いモンかってくらい活躍したりしつつ。

ちなみに[こんな意見]も あるようです。まぁ、確かに一作目よりかは、ミュータントゆえの差別による悲哀やなんかは あまり強く描かれてはいないと思いますが、この作品(世界観、キャラ設定など)に対して そういうドラマ部分を求めてる人がどれだけいるかっていう話にもなると思うんですね。
アクションが観たいんだからドラマは別にいーよって人もいるだろうし。ローグがいかにも アメリカ女性らしいアレな成長っぷりをうかがわせてグンナリって人もいるだろうし(己)。

ともあれ、僕的にはあまり深く考えずにスカっと観られたのでわりかし満足。
おそらく3がでるんじゃなかろーかという感じだったので、また次回に期待です。
マグニートーはやっぱ強い。





【デアデビル】
|監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン 出演:ベン・アフレック、J・ガーナー |

スパイダーマンなどでおなじみのマーヴル・コミックから映画化された作品。
視力を失ったため他の4感が高度に発達した主人公が、悪を倒すため、夜な夜なデアデビルに 扮しヘルズキッチンの街を暗躍する‥‥ってな話。

えーーと、正直な話、直前にTVであった「デアデビル大特集」みたいなやつ観とけば 十分っていう内容でした(苦笑)。ていうかあの番組、内容見せすぎ。
基本的にデアデビルは他のヒーローと違って、聴力とかを除けば超能力は持ってないし、 体力的にも普通の人より優れているっていう程度なので、ドラマ部分もしっかり 見せつつ、SFXを駆使したアクションも見せつつって感じの内容です。

常人と変わらないっていうわりには「ホントかよ」っていうアクションやってますが(w
実際、なかなかに、見物。ただしストーリーは適当。まぁそれはある意味しょうがないですね。

映画が終わって劇場を出た直後、俺の前を歩いてた人が、劇中のブルズアイの容貌に関して 『どうみても武藤敬司』と云っていたのに大ウケ。
そういわれれば(w






【ブラック・ダイヤモンド】
|監督:アンジェイ・バートコウィアク 出演:ジェット・リー、DMX |

いつもクールなジェット・リー扮する台湾情報局員が核兵器の原料になるブラック・ダイヤモンドを とりかえすためDMX(ヒップホップかなんかで有名な人らしい)扮する泥棒と手を組み、 よくわからん組織に立ち向かうという、適当なストーリー。

まぁ内容は、ストーリー普通ながら軽い感じのノリで進み、リーのアクションがテンポ良く 要所で披露されつつって感じで、普通っちゃー普通なんですが、アクションはやっぱり 楽しめます。スカっと。

なーんか、脇役とか見たことあるなぁ〜と思ってたら、どうやらこの監督って「ロミオ・マスト・ダイ」とか 「電撃/DENGEKI」と同じ人らしくて、エンディングではアーノルド&アンダーソンの トークが延々流されてました。
「電撃/DENGEKI」の時はえらい下品でアレだったんだけど今回はなかなか面白かった、かな。
ジャッキー映画に於けるNG集よろしく恒例にするつもりなんだろーか(w





【タキシード】
|監督:ケヴィン・ドノヴァン 出演:ジャッキー・チェン、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット |

身につけることで驚異的な肉体能力を発揮できるタキシードを装着し、普通の運転手の ジャッキーが諜報部員だったご主人様に代わって大企業の陰謀を探るハメに‥‥ってなお話。

とりあえず、ジム・キャリーの「マスク」とだいたい同じだと考えて差し支えないんじゃないかなと。
さすがにハリウッド制作なのでジャッキーアクション全開ってわけにはいかなかった みたいですが、共演のジェニファーと息のあったアクションなども見せてくれ、楽しめます。
それにしてもジェニファーは痩せすぎなんじゃないかなーとか思ったり。 もうちょっとふっくらしたほうが魅力的なんじゃないかと思うのは己だけでしょうか。

あと、スペシャルゲスト(?)としてジェームス・ブラウンが出演してるのも見どころの一つです。
なんか、めちゃ濃ゆいキャラで、存在自体が面白い。『かぶりつきで楽しめ! 』にはかなりウケた(w

で。ジャッキー映画の位置づけとしては「ゴージャス」に近いです。ぶっちゃけ興行的には あまり芳しくなかったようで‥‥ちょっと心配。でもジャッキーは雑誌のインタビューなどで 『僕としては、「ラッシュアワー」みたいな役回りにはもううんざりなんだ』という衝撃発言 をしており、もっとドラマをやりたいんだということなので、今後どういう 方向性に行くのか要注目です。

*NG集‥‥あり





【レッド・ドラゴン】
|監督:ブレット・ラトナー 出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン |

時間軸的には「羊たちの沈黙」よりも前の話。
満月の夜に凶行を繰り返す犯人像を突き止めるため、エドワード・ノートン扮する グレアムFBI捜査官はレクター博士の助言を求めるが‥‥ってな筋。

正直なところ、「ハンニバル」よりは数段面白かったです。
序盤から中盤にかけては謎解きの要素もわりかし多かったし、ラストまでのサスペンス味あふれる 展開はなかなかのものだったかと。
あと、なぜか知らないけれど、劇場で観てるとすごく怖かったんだよねえ。己ってこんなに 臆病だったかしらと首をひねってみました。ドキッ。

で。
記憶の美化および新鮮味という要素はどうしても無視できないから、「羊たちの沈黙」には 及ばないと思うというのが。偽らざる感想です。
でも良くできてたと思うし、楽しめました。それもまた真。

それにしても、エドワード・ノートンって、な〜んか微妙に悪人ヅラしてるから、 どうしても『本当は悪いモンってオチじゃないのか?』と穿ってみてしまうんだよなぁ(苦笑)。
なんでかわかんないけども。偏見かな。





【ケミカル51】
|監督:ロニー・ユー 出演:サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル |

サミュエル扮する天才薬剤師の造る「ケミカル51」と呼ばれる麻薬。コカインやヘロインの 51倍の効果があるといわれるその麻薬を巡って繰り広げられるドラッグムービー。

正直、予告とか前情報を全く見ずに観に行ったので、『まぁた暴力とドラッグと拳銃って やつかぁ〜』と食傷気味だったし、展開もわりかし適当で微妙なノリが続いていたのだけど、 ラストシーンだけはかなり意表をつかれて、なにげに強く記憶に残ってしまった(w)。
全体としてはそれほど面白くないけど、最後にハジけたので許しましょう(偉そうだな)。

実はコメディ映画かも?





【マイノリティ・リポート】
|監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:トム・クルーズ |

舞台は、犯罪を予知することが可能となった近未来社会。
トム・クルーズ扮する主人公は、3人の"プリコグ"(予知能力者)が予知する映像を解読し 犯罪を未然に防ぐ任務についていたが、ある時、自分自身の犯罪現場が映像に現れ‥‥ってな筋です。

正直、面白い。
もしかして爆弾かなぁとか思ってたんですが、期待を上回る出来で満足でした。CGもすごく 効果的に使われてると思うし、特に演出が良いなぁというのが印象に残りました。 ところどころ、面白いカメラワークしてるし。

もちろん、面白いと感じた一番の理由はシナリオだと思います。
観る者に『このあとどーなるんだ?』と思わせておいて、キチッとオチをつけるっていうのは すごく難しいだろうけど、この映画はジャンル的にも己好みだったし、 ストーリーの流れもよくできてたと思う。
久々のヒットって感じでした。

当然好みの問題はあると思うけれど、少なくとも、CM観ただけでお腹いっぱいになるという 類の映画ではない‥‥と思いまふ。
某所で『「JM」臭がする』とかいわれてましたが、そんなことないですよ(w





【ハリー・ポッターと秘密の部屋】
|監督:クリス・コロンバス 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン |

ハーマイ (中略) ァハァ

と、恒例の叫びも済んだところで、おなじみバカ売れミステリアスファンタジーの 映画版第二弾です。
全体的には前作と同じように原作をほぼ忠実に再現しており、ハズしてない出来になっています。
しかしあらためて観ると、各所に伏線を配置して後に活かしてゆくミステリ的手法が 一作目より上手いなという原作読了時の感想を、再認識しますね。
ただのファンタジーじゃないなと。ただのキャラ萌えじゃないなと。

少し気になった点を挙げるとすれば、ちょっとコミカルなシーンなのに 特に「オチ」をつけるまえに次のシーンに切り替わってしまい、 観客も笑って良いものかどうか悩んでる感じ、、、っていうのが何カ所かあって、 そこは原作ではどうだったかもう忘れてしまいましたが 映画ではもっと盛り上げどころにしても良かったのではないかなと。
キャラがドジなことをしたりする場面は、絶好の感情移入どころだと思うので。

しかし今回は主人公役の子供が声変わりしたりしてて色々変化も見られますが、 このまま原作に沿って6作か7作まで映画もつくられるんだろーか。
そこんとこちょっと謎です。

なお、本作品撮影終了後に急逝されたダンブルドア校長先生のご冥福をお祈りします。
温厚な、それでいて偉大な魔法使いっていうイメージでハマリ役だったのになァ……。残念。





【ザ・リング】
|監督:ゴア・ヴァービンスキー 出演:ナオミ・ワッツ |

ご存じ鈴木光司・原作で制作された邦画「リング」のハリウッド版。

怖がらせどころが日本版とほとんど同じだったので個人的には日本版の時ほど 怖くはなかったけれど、あちらならではのアレンジも加えられていて 良い感じでした。
となりに座ってたおねーさんなどは恐怖シーンで実際に悲鳴あげてたし、 あれだけ怖がってもらえれば制作者も本望でしょう。
実際、なかなか面白かった(?)と思います。

基本的には日本版映画を下敷きにしてるので、原作では主人公とその友人の大学助教授が 主な行動を起こしていたのが映画ではキャラを統合して真田広之ひとりにした、という 部分も踏襲しています。
それで感じた部分として、「原作→日本版→ハリウッド版」の順に、原作でいう大学助教授"竜二"の 役回りの良さがどんどん薄れていってるような気がするんだよねぇ……。
原作での"竜二"のキャラけっこう気に入ってただけに、そこんところ残念です。 今作ではその役回りがノアって名前のキャラなんだけど、ホント何の役にも立ってないし(苦笑)。

それと同様に、作中に登場する"ビデオ"の内容も原作はすごく味わいがあって怖い のだけど、そのおどろおどろしい味わいもどんどん薄れていってる感じなのが残念かな。
原作の"ビデオ"には薄気味悪いババァとか登場してきて、それがたまらなく 不気味で読んだ後に何とも云えない印象が残ったことを覚えてます。
やっぱババァ怖い。

でも子役のキャスティングは不気味で良かったです。
原作も日本版映画も、別に変な子供っていう設定ではなかったんだけど、この映画では かなり不気味っつーか「こんな子供ヤだよ」っていう感じですので。
やっぱ子供怖(略)。





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