
ECM・EDM系は1978年より1984年まで製造されたいすゞの9m大型バスシリーズです。
1978年にそれまでのBA系からECM系へ移行、
その後、昭和54年排ガス規制に対応したK-ECM系となり、
後に搭載エンジンが出力UPしたK-EDM系がP-LT系が登場する1984年まで製造されました。
井笠鉄道は以前より9m大型バスを好んで導入しており
BA系もかなりの台数が導入され、ECM系も引き続きまとまった台数が導入されました。
架装ボディは標準の川重車体のほか富士重工3E・5Eボディが架装されました。
大型方向幕・直結冷房・前扉の通しガラス化など
それまでのBA系と比べて近代化・サービスUPが図られました。
そして何よりも特筆すべき特徴はトランスミッションにGMアリソン製のATが採用されました。
この頃はAT車はまだまだ一般的ではなく、比較的まとまった数を導入していた井笠鉄道は稀有な存在だったのかもしれません。
労働組合の意向や大学教授の労務管理の実験的要素、潤沢だった資金も手伝って
GMアリソン製のAT車が1979年から大量導入されたようです。
聞くところによると、導入当初は各地のバス会社が井笠鉄道ECMの視察に訪れたそうです。
AT車導入は乗務員の労務低減に大いに貢献しましたが、一方、燃費や出力不足
そして何よりも下り勾配における制動力不足で勾配線区での運用が難しく
運用に制約があったりと難があったのも事実だったようです。
かくして、一躍井笠鉄道の顔となったECM・EDM系ですが、
車両の老朽化や路線縮小などで徐々に数を減らし、
2008年6月に富士重工5Eボディ架装のZ8306が検査切れで運用離脱し、全廃された模様です。
約30年間活躍しつづけた井笠鉄道ECM・EDM系を
当方の所持している画像の限りではありますがこちらで改めて紹介いたします。
| 区分 | 社番 | ||||
| K-ECM系 川重車体 | Z8001 | Z8004 | Z8006 | Z8104 | Z8106 |
| K-ECM系 富士重工3E | Z8007 | Z8008 | Z8010 | Z8102 | Z8103 |
| K-EDM系 川重車体 | Z8203 | Z8204 | Z8205 | Z8206 | |
| Z8301 | Z8302 | Z8303 | Z8304 | ||
| K-EDM系 富士重工3E | Z8201 | Z8202 | |||
| K-EDM系 富士重工5E | Z8305 | Z8306 | |||
(社番をクリックすると詳細がご覧いただけまます)