手のひらサイズの軽三輪から始まったシリーズの頂点ともいえるキット。「メーカーの暴走」とも言われているが内容自体は作り易さとリアルさを両立させた非常に真面目なキットだと私は思う。作り易さとリアルさの両立、しかも前例のないバスのディスプレイキットの開発にはメーカーの多大な労力とすばらしいセンスあってのものだろう。エルエス時代に7種類リリースされ現在はアリイからそのままのラインナップでリリースされている。
No.55 , 56 千曲バス (1987年)
記念すべきボンネットバスキット第一弾。「黄色1色」だったからモデル化されたのかもしれない。ボディはキチンと川崎航空機製が再現されパッケージにも川崎航空機製ボデーであることが書かれている(エルエスNo.56の箱のみ)黄色の前は千曲バス旧塗装。元々は備北バスの路線車だったが廃車後も備北バス社内で保管されていた車両。
説明書通りに作っただけの「素組み」であるがスタイルよくまとまっていて気に入っている。
No.57 三重交通 (1988年)
第二弾は中扉仕様で登場。内装も中扉用が用意されていて扉前後の窓構成や外部スピーカー、乗降バー等は三重交通のそれを再現しているが細かい部分は千曲バスと同じで屋根も低屋根のままになっている。実車は三重交通で路線車から定期観光車に転じ休車の後再び定期観光車として復活した。イラストペイントは2度目の観光車のとき入れられたもの。年式は1966年式。
これも素組み、少しシャコタン気味に見える。シールはデカールになった。実車には後方向幕がある。
No.58 呉市交通局 (1988年)
第三弾も中扉車。キット構成は三重交通の色違いバージョンとなっている。実車は1968年式で路線車から定期観光車として今も現役である。ナンバーも切られることなく「広島2」のシングルナンバーブレートが輝いている(ように見える)
これも素組み。実車に近づけるには方向幕の大改造が必要。また三重交通、呉市営共にサイドバンパーは装備していないので
モールドを削除しなければならない。
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