(投稿) 萬福軒レポート

元住吉区住人 2000,10

はじめに

 この店が開店したのは今から4年位前の事だった。 
 場所は 岡山県玉野市、宇野港銀座の「くるまや」さんから旧国道30号沿いを岡山方面に少し歩くと「池田屋」という御寿司屋さんがあり、その角を入ると「稲荷神社」が見える、その向かいに在るのがこの店。
   ここの主人の父親は以前、玉野市和田3丁目「和田社宅前」バス停付近の「松田病院」前で「よろずや」という八百屋を営んでいたのだが、三井造船の社宅戸数の縮小化や近所の三井生協和田店のリニューアル等により、少々風向きが悪くなったので移転を考えているところに、築港に閉店する八百屋があるというので、そのまま其処に移転する際に、大阪(確か大阪だったと思う)でラーメン作りの修行に出ていた御子息を呼び寄せ店舗の半分をラーメン店として、八百屋の開店と同時にOPENさせたのである。屋号の由来は、八百屋の屋号を「萬屋」としたことに由来している。

スープ

 開店当初は寸胴が熟れていないせいもあって、白濁したスープなのだがコクや深みに少々欠けるものがあったのだが、半年位すると寸胴も熟れてきて、だんだん納得のいく味になってきた頃、私の脳裏に一つの疑問が出て来た。「ひょっとして、ここの主人の修行先は、環状線の京橋駅付近の「力雅」ではなかろうか」と思い始めていたのであったが、小心者のこの私が大胆にも修行先など、聞ける筈など無く現在に至っているのであるが。


 開店当初から変わらない、切ったようなエッジの無い、突いて押し出したような丸い断目を持っている。 (スープ)の所で触れたが、この麺も「力雅」系の麺なのである。大阪ではけっこうポピュラーなタイプの麺なのだが、言い方の悪い人がコメントすると「スーパーで売っている中華麺の様だ」等と言われるのだが。

トッピング、その他

 具に関しては普通通り、焼豚、メンマ、鳴門、青葱といったところ。 しかし、味によって細かい所に変化が現れる。 先ず、醤油味には海苔、塩味には胡麻、味噌に関しては何も無い(たまに胡麻が入っている事があった)。 以上が普通のプレーンなタイプ。あとは、焼豚、コーン、ワンタン等をトッピングする事によりグレードアップ出来る。

最近気になる事

 実は今年に入ってから、この店のスープに変化が出て来たのである。白濁していた物から少しずつクリアになり先日行った時には全く透き通った物になったのである(塩味にて確認)。
 一体何があったのか聞く事も出来ないまま現在に至っているにだが、なぜか不思議な事に、以前のコク等は失われていないのである。
 それからもう一つの変化が見られるのが「焼豚」である。以前は脂身の付いたロースだったのが、バラの「巻き」に変わったのである。私は色々と詮索するうちに、あるお店が其の原因では?と、思うようになったのである。 其の店とはすぐ近所にある「クラブ」が経営を始めた深夜営業のラーメン屋でこの店も其処と多少付き合いがあり、其の店のチラシ等も貼ってある中の、其処のラーメンの写真を見たときに「これか!」と、思ったのであった。そう、互いに情報交換をするうちに変化して行ったのでは無いかと思う。(あくまでも私の詮索の範囲内だが)

なぜ「激辛ラーメン」が、おすすめなのか?

 これに関して言える事は、スープが澄んで来た事により魅力を感じなくなった頃、以前の白濁したスープの頃に頼んだがあまりパッとしていなかったので、それ以来注文しなかったのだが、もう一度と思い頼んだら、全く別物!他は何も変わっていません。ただ変わったのはスープだけです、驚きでした。普通のラーメンと何処が違うかと言うと、まず自家製と思われる「肉辛味噌」(けっこう水分が飛んで堅い、肉は鶏と思われるのだが)そして極め付けがこんもりとトッピングされた「レタス」なんです。これが醤油味のスープによく合うのです。(塩味、味噌味でも試したが醤油味が私には合いました)
 考えてみれば、レタスは菊科の植物で、春菊等と親戚にあたるので、香味野菜、薬味の類として、和洋中を問わず万能葉物として活躍しているので、別にラーメンの具になったって不思議ではないと思ったのでした。 現在レタスは高嶺の花です。しかし、惜しげも無くふんだんに入っているレタスを見て「これが八百屋併設の強みじゃ!」と思い、この店のイチオシに挙げた訳なのです。

最後に

 長々と書き込んでしまいまして、申し訳ありませんでした。 しかし、このようにラーメンに付いて、それも岡山限定でなんて、ありがたいことです。
 以前から「学会」の存在は知っていました。VOICEでも見ました、MOMOでも聞きました、タウン誌でも拝見しました、でもちょっと一歩踏み込む事を躊躇っていましたが、書き込みの欄によって、軽く書き込んでみて、返事を貰うとその気になってしまい、気が付いたらこんな事になってしまって、いやはや何とも。
 玉野の情報ならある程度自信があります。やめてしまった店への思いや、こんな所にも店があったとか、店の裏話など、また依頼があれば、喜んで書きます。

   長々と読んでいただきありがとうございました。   では、また。