岡山ラーメン学会誌 | 第5号 '99,1,25 不定期刊 |
1、笠岡ラーメンツアー(第5回OFF会)
1-1, 映画館の中で、備中笠岡鶏ラーメン
1-2, 快晴の空のもと、ツアー最初は「一久(いっきゅう)」
1-3, 笠岡の庶民に愛される「大連」「仕田原」
1-4, インターチェンジ近くの有名店「トンペイ」
1-5, 岡山ラーメン学会99年度活動方針??
笠岡ラーメンツアー(第5回OFF会) 備中笠岡鶏ラーメンなど |
岡山ラーメン学会初の「ラーメン食べ歩きツアー」が、岡山県西南部の笠岡市を舞台 にして、99年1月17日(日)開催されました。
映画館の中で、備中笠岡鶏ラーメン |
笠岡市というところは戦後間もなくから、独自のラーメン文化が発達してきたところ
で、「備中笠岡鶏ラーメン」と今回勝手命名した、醤油味で鶏肉のスライスが上に乗っ
た珍しいラーメンのあるところです。
明治直後には「小田県庁」もおかれた笠岡は、戦後にはなんと映画館が5つもあると
いう大文化都市でもありました。で、その映画館の前にはラーメン屋があって、「学生
さんが出前でとったラーメンをすすりながら映画をみた・・。」という伝説の地でもあ
ります。
そのラーメンはみなこの「鶏ラーメン」だったのです。笠岡の子供達は、成人して就
学就職で他の土地へ出かけて、ラーメンの上に「焼豚」が乗っているのに「こんなラー
メンもあるんだ。」とカルチャーショックを受けたと言われます。
快晴の空のもと、ツアー最初は「一久(いっきゅう)」 |
1999年1月7日(日)昼前、山陽自動車道笠岡ICに続々と集まる「岡山ラーメ
ン学会」のメンバーたち。料金所を出る車という車が何事がおこったのかと首を出して
ながめていくという、まあよそ目には「高速警ら隊」につかまった???とでも見えた
のかもしれませんが・・。
3台の車に分乗して農免道をひた走り。まず「一久」へ向かいます。「備中笠岡鶏ラ
ーメン」の味を残す店は、先日TV放映された「坂本」とこの「一久」の2軒のみなの
です。「坂本」は日曜休みですので、この「一久」がツアー最初のターゲットでした。
峠の頂上を越え下りにさしかかったあたり、山の中に現れたのが真っ赤なテントに「一
久」と大書した1軒のラーメン屋さん。開店早々から大の大人が10数人乗り込んだの
にはさすがに大将も驚いたようでしたが、気持ちよくつくってくれました。
おっ、これ思ったより美味しい。透明な醤油スープで、麺の量も多く、上の鶏肉は少
し硬いが・・、いくらでも、また毎日でもたべられそうなラーメンでした。参加した会
員達の感想では、やはりこの店を今回のNo1に上げる声が多かったようです。
笠岡の庶民に愛される「大連」「仕田原」 |
2軒目は四番町という比較的新しい干拓地の市街地にある「大連」というラーメン屋
さん。ラーメン学会のメンバーでこのOFF会の現地コーディネーターでもあるアガル
タさんが、「事務所が近くなのでいつも食べている。」というところです。商店や事務
所が密集したなかにある「街のラーメン屋さん」は、「うちは全部独自の材料を使ってい
ます」というだけあって、なかなかのものでした。
約3時間の休憩の後向かったのが、跨線橋のすぐ北にある「仕田原」。ここはカ
ウンター席6つのみという小さな屋台のような店なので、メンバーの半分は外へはみ出
したままの試食会となりました。
間に休憩をはさんだとはいえ、ここまでの3軒とも、透明な醤油スープのあっさりし
たもの。なぜか全員、つるっと3杯のラーメンが入ってしまったようでした。
インターチェンジ近くの有名店「トンペイ」 |
最後は笠岡ICのすぐ北にある「トンペイ(東北)」という結構有名なラーメン店で す。予告していたからか、若大将の力の入れ方もなかなかでした。「固め、辛目、脂多 め」という4杯目にしては無謀な注文のラーメンも、美味しさが口の中いっぱいに広が って、「これはこれは」と夢中で食べているうち、なぜか全員「別腹」とでもいえる所 へ入ってしまったのはどういうわけでしょう?。
1、伝統を誇る「備中笠岡鶏ラーメン」の「一久」
2、笠岡市民に毎日のように食べられ愛される「大連」「仕田原」
3、笠岡の新しい味「トンペイ」
どの店をとっても高水準で、「岡山ラーメン学会第5会OFF会、笠岡ラーメン食べ
歩きツアー」は総勢13名の参加を得て大成功に終わったのでした。
PS:それにしても、天気の良い日曜日、10数人の大人や子供づれが、車に分乗して わーっとラーメンを食べ歩く。どんな図なんでしょうな。
岡山ラーメン学会99年度活動方針?? |
尚、途中の休憩時間、当初は「カラオケでも」なんて案もあったのですが、どうして どうして、あとからあとからラーメンの話題が尽きず、とうとうしゃべり通してしまい ました。ちょうど新年のOFF会ということで、今年一年の「岡山ラーメン学会の活動 方針」とでもいえるものが、次のようにだされました。
1、全国の「ラーメン研究会」との交流、→→ 全国総会?
2、「岡山ラーメン店の人気投票」実施。当面会員から。3月
優勝店には、おしかけ表彰状を発行。
3、学会HPをはじめ、各HPの一層の充実。
4、発足1周年で、記念「論文?」(うんちく&屁理屈)募集。8月
5、笠岡に続いて、岡山県北ラーメン食べ歩きOFF会開催
5、あ、もちろん、定期的なOFF実施。
7、その他。うーん。思いつきで付和雷同的に活動する。
「横浜在住」さん、歓迎OFF会 |
第5回OFF会の後半部として、当学会員で東京横浜のラーメン界でも活躍中の「横 浜在住」さんの、岡山出張にあわせた小OFF会が後日岡山市内で開かれました。さす がに中央の事情に詳しい彼の話を中心にもりあがり、「博多一番」へも足をのばしまし た。この会については、MLへアップされた参加者の報告をいくつか抜粋して、レポー トにかえます。なお、こうした小規模OFFは、興味深いゲストの来岡にあわせて随時 開かれます。予告などは「ML(メーリングリスト)」で行われますので、興味のある 方はMLのほうへどうぞ。
ラーメン本たくさんあって盛り上がりましたよね。 東京のラーメン事情、若干ついていけないトコありましたがうれしかったです。 「ラーメン喰うのも楽じゃぁないね!」 もっと欲張らなきゃ!今日の教訓です。 (kさん)
ラーメン談義に花が咲きましたね。Kinoppiさんの、表紙のピンク色がほとんど
なくなっているラーメン本には驚かされました。
「松の助」も横浜在住さんに先を越されてしまった。(^^;;;
「一吉」のあと、ついに!「博多一番」に行ってもらいました。
その博多一番では私には新たな発見がありました。
その1。テーブルのタレをスープに追加することで、味を濃くできて私の好みに
合わせることが出来た。
その2。「バリカタ」に続いて「ハリガネ」を食した。これはもはやラーメンと
は言えないかも知れない(笑)。正に食道に突き刺さるがごとく、激しい食感で
した。バリカタは麺の1/3が芯残っていると以前申しましたが、ハリガネは1/2は
残っていますね。
こういう"遊び"ができるというのは、かなり楽しいです。(Hさん)
いやぁ楽しくラ−メン談義に花が咲きましたね。横浜在住さん の膨大なる知識量には驚かされました。 東京だけでなく、大阪などにも精通されており、つくづく 「上には上がいるものだなぁ」 と感心させられまくり。また岡山のラ−メンも詳しいし、喋りっぱなし でも飽きることがありませんでした。 2次会は博多一番に行って来ました。 今日初めて仕入れたネタですが、博多一番の麺は、あの博多の有名店 の一つ「博多一風堂」と同じ麺を使っているとか。 3人そろって「堅め」→「はりがね」と茹で加減を注文。 東京の「なんでんかんでん」とかみたいにコッテリしてはいませんが、 おそらく満足していただけたのでは?と思っています。 圧巻だったエピソ−ドは、横浜在住さんは自宅でも試行錯誤して自作でラ−メンを 作られているそうで、寸胴鍋にス−プをとったりして作られているそうです。