めくるめくツアーの中で

1998/09/15 01:47


  昨日の日曜日、夏の日差しがかすかに和らいできた午後、地元の運動公園ま
 でトロンボーンを持って出かけて行って、少し音を出してきました。
  ROBBYは、学生の頃、吹奏楽部でトロンボーンを吹いていました。もったいな
 いことに自分の楽器を持っているのですが、もう引退してしまった身(^^;)、
 ほとんど楽器に触ることもないまま何年もたっています。吹奏楽のステージを
 見に行く機会があれば行くこともありますが、それでももう自分で演奏するこ
 とはないだろう、と思っていたんですけどね。
  いや、夏のコンサートで聞いた佐野さんのトロンボーン。ここ2年ばかし耳
 慣れている岩男潤子の曲のメロディがトロンボーンで奏でられるのを聞いたら、
 ちょっと吹いてみたくなって・・・・。

  人気のまばらな夏の公園で、日陰になっているベンチに陣取り、久しぶりに
 楽器のケースを開けます。そもそも家では近所迷惑になるのも気になるので、
 ほとんど音は出せません。一人で練習しようと思ったら、まあこういう広い公
 園にでも来るか、さもなくば河原とか港(^_^;)とかにでも行くしかないんです
 よね。中学校の頃は、休みの日にもたまに練習とかあって、この公園に来たこ
 ともありました。

  スライドにクリームを塗り、スプレーで水を吹きかけます。楽器を組み立て
 て、マウスピースをちょっと吹いてみてから楽器に付けます。
  ・・・・・ま、音はちゃんと出せます。ブランクがあるのでいきなりハイトー
 ンとかは無茶ですが、思ったほどは感覚は失ってはいませんでした。
  しかし・・・・・5分も音を出すと、もう唇が痺れてしまいます(;_;)。しば
 らく休んで、音を出して、また休んで、唇の感覚が回復してからまた吹いて。
  なんか、ろくに練習にならないんですけど(^_^;;)。さすがに唇の力の衰えは
 隠しようもありません。
  結局、30分ばかしロングトーン(音階を一つ一つ長〜く吹く)ばっかやっ
 て、それで片付けました。蚊がたくさん出てきたのもヤだったし。口も疲れた
 し。できれば、コンサートで聞いたフレーズの一つでも吹いてみたかったです
 が、老後の楽しみにでもしておきます(笑)。


  8月のコンサートは、私は、出席1回・遅刻1回・早退1回でした。なにやっ
 てんだと思われそうですが、これは不可抗力なのです。
  福岡では、帰りはのぞみの切符を準備していたのですが、これに間に合わせ
 るためには、8時40分……ぎりぎりまで粘っても45分には会場を出ないと
 間に合いません。折しもライブはアンコールのラスト近く。ステージと観客席
 とが一体となり、「一緒に歌ってください」の声とともに手のひらの宇宙のイ
 ントロが流れだし、まさにライブが最高潮に達しようかというその瞬間・・・
 ・・・ステージに背を向けて出口に向かう私の心情をお察しください(爆)。
  ステージの方を振り返る勇気は、とてもありませんでした(^^;;;)。岩男潤子
 はきっと、なんて失礼な客だと思ったかもしれません。次の日仕事だったんで
 すよ、ね、ほら、コンサートのために学校休んじゃいけないって話もしてたじゃ
 ないですか、ははははは。
  で。
  東京の1日目。この日は土曜でしたから、昼くらいに新幹線に乗っても十分
 間に合う、はずだったんですけど、入院している私の祖父がこの日に病院をか
 わることになってしまい、さすがにそれ放っておいてコンサートに行くってわ
 けにはいかず、そちらが落ち着いてから出発することにして。
  もう、新幹線に乗ったときには間に合いようがない時間でした。まあ、遅れ
 たこと自体はいいとして、コンサート中にホールの中に入って行かなくてはな
 らない、あれが無性につらいんですよね。
  私一人だったら、とりあえずドアを入った所で待っていて、演奏中の曲が終
 わったところで素早く席に着くようにするのですが(演奏中にはできるだけ出
 入りとかするもんじゃないし)、幸か不幸か、係員の人が親切にも席を案内す
 ると言って、すたすたと先導して歩いていってしまうのです。私もすかさず言
 えば良かったんですけど、タイミングを失してしまって。
  まあ色々とあって、なかなか気分的にはのっていけない状態だったので、ス
 テージから「みんな、笑って笑って!」と呼びかけられたときにはドキッとし
 ましたです。でも、最後は十分楽しかったですよ。フラワースタンドの件もあっ
 たし、行ってよかったです。

                            ROBBY