バス釣りのこと

 

釣りとは、人の一生とは別の時間の始まり・・・。

 バス釣りが好きである。エサをまいて、待って待って寄せて寄せて

という受身の釣りではなく、こちらからバスのほうへ出かけていき

 ルアー(疑似餌)にいかにして食いつかせるかというアクティブな、

(人間のコントロールする部分が多い)攻めの釣りだからである。

朝一番のポイントにそっと近づき、岸から30cm以内を

狙ってルアーをキャストする。最初使うルアーはいつも

ポッパーだ。一投目、ロッドからルアーが弾き飛ばされたように

弧を描いてポイントに吸い込まれる。

  チャポッ!

バスを驚かせない、それでいて十分アピールする軽い音を立てて

着水する と・・・

 

(エクスプロージョン)

 

  ガボッ バシャッ!!

 ルアーの着水と一瞬の間を置いて、バスが飛び出す!

ルアーをくわえてもぐろうとするバスに、あわせを入れる。

弓のように曲がったロッドから伸びるラインが水面を駆け回る。

もうそうなると、背筋がゾクゾクッとしてしまう。

 

 釣り上げたバスから、たんねんにフックをはずし、魚体を

傷つけないように、そっと放す。

「キャッチ・アンド・リリース」である。

 

 釣った魚をすべて持ち帰って食べてしまうと、湖や川から魚が

減ってしまう。食べない魚なら釣った後、また放せば魚は

減らないし、また釣りに来ることができる。生態系を傷つけない

自然保護の精神に準じた考えである。

立派な考え方ではあるが、本当にそれは

良いことなのか?

 食べもしない魚を釣り、鋭いフックで魚を傷つけ放す。

そして、また次の人がその魚を釣り上げ放す。バス釣りが

大ブームになり、釣り人口が増える中、日本の野池では

その間隔は短くなる一方である。口が切れウロコがはげて、

傷ついた魚を増やしていくことが、はたして許される事だろうか?

命を奪わなければ、それで良いのだろうか?

 命を奪い魚体を、ありがたく、おいしくいただく

(釣った魚は食べる、食べない魚は釣らない)方が、

魚に対して礼を尽くしている様に思うのだが。

 そんな疑問を抱えながら、きょうもバス釣りに出かけるのである。

 

(自分勝手に野池にバスを放すのは、生態系を破壊する行為です。

山口県などではすでにこういった行為が禁止されており

釣り上げたブラックバス、ブルーギルは持ち帰るようにも勧告されております。)

 

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