第16回 改竄20周年(もしかして30周年?

徳間書店から1990年ハードカバー版「地球樹の女神 pert1」が発売された。
前年まで角川ノベルズから6巻が刊行されていたシリーズである。
そのシリーズがなぜか1、2巻合本という形で再出版されたのである。
理由はその後書きから判明した。
それは「改竄20周年」。

なぜ20周年なのか。平井ファンの方なら言わずとしれた「狼男だよ改竄事件」以来のことだったのである。

「地球樹の女神 pert1」では「地球樹の女神」での改竄箇所が記載されている。
多数に上る改竄箇所である。

リアルタイムで「地球樹の女神」1巻から6巻までを読んだ時にはそんなことがあろうとは全然気付かなかった。
まさに青天の霹靂。6巻中断の災厄が(この非常に待ち遠しい時期は災厄以外のなにものでもなかった)襲ったのであった。

しかしハードカバー版出版は非常にうれしい出来事でもあった。
これを機に一気にシリーズ完結にこぎつけた「地球樹の女神」。
終わらない小説を書き続けていた平井氏の初の完結シリーズとなった。

このpert1合本仕様。その他のpertは各巻収録だけに、異様な厚みの本である。
これだけはいただけないシリーズ仕様であった。

ところで、来年はもしかして30周年?
平井さんの新作にそんな災厄がおよばないよう祈りつつ

 

<つづく>