第35回 我が輩は猫である [2000.2.27]

平井作品の中で漱石の猫君を彷彿とさせるキャラクターがいる。
それは「アンドロイドお雪」に登場する「サイボーグ猫ダイ」だ。
「アンドロイドお雪」はダイの徘徊するシーンで始まる。
「ダイ」はサイボーグであるから言葉もしゃべる。
ちょっとなまりがあるのは口の形が猫だからだろうか?
もともと放浪癖がある猫のようで300階をはるかに越える超高層ビルの壁面をはい回り、
住人の生活を観察するのを日課としている。
つるつるの壁面も脚部の吸盤で難なく移動することが出来るのだ。
この光景を想像すると・・・、スパイダーマンみたいだ。
こんな猫だから人の秘密もついつい知ってしまって、作中ではのっぴきならない状況に陥ってしまう。
「アンドロイドお雪」のハードなストーリー展開のなかにあって、ほっとするキャラクターだ。

 

<つづく>