第114回 ウルフガイと犬夜叉 [2001.9.2]

高橋留美子さんがウルフガイの女神様であることは平井ファンなら皆様ご存じのことと思う。
「狼の鎮魂歌」を最後に中断していたウルフガイシリーズが「黄金の少女」となってアメリカを舞台に復活を遂げたのは高橋留美子さんのおかげである。
当時「めぞん一刻」を平井和正が手に取ったところから、ばく進中の幻魔大戦の転轍機はウルフガイシリーズへと切り替わってしまった。これはファンにとってはうれしくもあり悲しくもある大事件だったのだ。
その当時の対談でウルフガイを題材に物語を書いてみたいというような発言が高橋留美子さんからあったと記憶している。(記憶違いだったらごめんなさい)

そこで「犬夜叉」のことだ。
はじめてコミックスを手に取ったとき「ああこれがそうなんだ」と胸落ちした。
物語の時代設定は戦国時代が大半だが「犬夜叉」の設定は「犬神明」と符合している。
名前に「犬」の文字が入っていることもそうだが、やはり半妖としての設定だ。新月の時期には妖力を失い人間になってしまう犬夜叉、人間と妖怪のあいだで揺れ動く葛藤、これらは犬神明そのものだ。
最終回が見え隠れする設定は否めないが、大変面白く巻をおって読ませていただいている。
高橋留美子さんの影響もあって「ボヘミアンガラス・ストリート」生まれたとすると、作家の世界はすばらしい世界だなと感動してしまう。

 

 

<つづく>