久しぶりにリクエスト頂きました(^^; 今回は星型エンジンについてクローズアップ(笑)してみましょう。 まずは、教科書より クランク軸の周りに、放射線状にシリンダーを配列したものを星型エンジンと呼びます。星型には、7個又は9個のシリンダーを図のように、クランク室の周りに単列に並べたもの、7個のシリンダーを2列に配列して14シリンダにしたもの、9個のシリンダーを2列に配列して18シリンダーにしたもの、あるいは7個のシリンダーを4列に配列して28シリンダの物が有ります。 28シリンダーの全行程容積は、実に約72リットルで3800馬力の出力を出しています。 その他、全行程容積が55リットル(3400馬力)のエンジンを搭載した100人乗り前後の旅客機が、ジェット旅客機が出現するまで大型機の主役でした。 ここより勝手なうんちくです(笑) 中心のクランク軸にオフセットしてつけられたクランク(クランクとは言わないかも)にそれぞれのシリンダーより接続されたコンロッドが回転運動をせず、ただ、ロータリーエンジンのように作用します。 おそらく、トルクの変動が少なく振動も少ないであろうと私は思います。 最大の欠点は重量馬力の比です。(下表参照)結局1馬力発生するのに重くなってしまうんですね。 そんなことなら、ターボシャフトやターボファンエンジンの方がかなり軽くて、高出力です。 あと、忘れてはならないのが、空気抵抗です。星型エンジンはどうしても、冷却上前面面積が大きくなってしまい、空気抵抗がおおきいのです。そのため、近代でのレシプロエンジンは水平対向エンジンが主流となっています。 |
航空機名 | エンジン型式 | エンジン数 | シリンダ数 | シリンダ配列 | エンジン総排気量(cc) | エンジン冷却法 | 最大馬力 | 航空機の最大速度 | 重量/馬力比 |
三菱式ゼロ式戦闘機 | 中島栄21型 | 1 | 14 | 2重星型 | 27,900 | 空冷 | 1,130 | 560 | 0.4kg/1hp |
セスナ式172型 | O-320-D2J | 1 | 4 | 水平対向 | 5,200 | 空冷 | 160 | 200 | 0.8kg/1hp |
YS-11A | DART 10 | 2 | −−− | ターボプロップ | −−−− | −−− | 2,680 | 454 | 0.19kg/1hp |
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