RD塗装だトホホホッの巻

RD塗装の報告



せお師匠から頂いた、貴重な塗装の資料です。是非読んで、感想を掲示板にておきかせ下さい。

自分の29L改は白地にブルーですが、これのビキニカウルを塗った時のことを例にし
たいと思います。
まず下地は白。すべて缶スプレーです。
マスキングしてラインを決めたら、薄いブルーの方にさらにマスキングをします。
濃いブルーに塗る方だけが見えていますよね。ここにパープルメタを吹きます。(青
色の深みを出すためです。)
今度は薄いブルーのラインのマスキングを除いて(つまり最後に白くなる部分だけが
マスキングされた状態)キャンディーブルーを吹きます。
マスキングを全部はずします。そしてパールを全体に吹き付けます。最後に濃いブル
ーの部分を残しマスキングします。再度キャンディーブルーを吹き付けてラインは完
了です。
一番最後はお約束のクリアーで仕上げます。
キャンディーカラーは今のところ青、黄、赤しか有りませんので、下地に吹く色と上
塗りのキャンディーカラーの組み合わせで(たとえば青地の上にキャンディーイエロ
ーで仕上がりをグリーンにする)色を決めるしかないようです。それと、本当はパー
ルを吹いたらクリアで固定しましょう。でないと、マスキングテープの粘着力が強い
ときはパールが取れてしまいます。自分の使ったクリヤーはホルツです。
パールも色の入っていないものを使いました。最初からパールカラーになっているも
のよりは発色がいいです。
キャンディーカラーは乾きが遅いので、急いで塗ると後でヒビが入ります。(実は自
分のには入った)

クリヤーにホルツを選んだ理由は、1液性なのにウレタンに近い成分だったことと
タレるギリギリの状態が作りやすかった点です(つまり遅乾性)。ラッカー系のスプレ
ーは乾きが早いのは良いのですが噴霧状態で乾燥が始まるので塗装面に付着した時に
はザラザラになっている場合がよく有ります。これを防ごうと塗装面に近づけて吹き
付けるとタレたり、クレーターになったりします(苦労しました。)。ホルツはこの点
が楽でした。
パールとキャンディーカラーはホームセンター等の一般塗料コーナーにあります。
どんな風に仕上がったのかを言い忘れていました。
キャンディーブルーの上にパールを吹き付けた部分は水色のパール仕上げといった感
じです。濃いブルーの部分は表現が難しいのですがミラーフィニッシュをしたアルミ
にアルマイトを掛けた様な、鏡の上に分厚い透明なブルーのフィルムを乗せたような
感じです。
いずれにしても、純正の青/白と色の濃さはほとんど変わりません。(なかなか気が付
いてくれない。(T.T)ウルウル)写真でも添付できれば良いのですが、こちらデジカメ
もスキャナーもないもので・・・。
私、技術屋じゃないもんで(完璧に文系です)試行錯誤の連続&本や人から聞きマクリ
・読みマクリ状態です。そんな情報で良ければHP上で公開してもらっても良いですよ
。それを見た人からツッコミが入ってもっといいノウハウが学べれば皆んな喜ぶ訳で
すから。(当然、自分も得をする。)暑いアツイ2st魂(byじゃんき〜さん)をhp上で爆
烈させるためなら、喜んで協力させてもらいます。




補修前のタンクとオイルタンクです。最初にガソリンで脱脂して、頑固な汚れ等を完全に落とします。
ガソリンをきれいなウエス等に少量しみこませてタンクを吹き上げます。
後のハクリ材のカスを簡単に処理できるように新聞紙を広げ、スペースを確保します。
その時、ハクリ中はタンクをゴロゴロ転がすので下に木の板やダンボールをしくと傷がつかないです。
えっ?RDレストア前報告と内容が違うって?臨機応変です。金属のオイルパンがなかったもので。


ハクリ材をタンクに筆で塗った所です。
しばらく(3分くらい)待つと、「パキパキ」と音を立てて塗装が浮いてきます。
そうなれば、後は真鍮ブラシやスチールブラシでこすり落としますが、自分は竹を削ってスクレパーにして利用します。かなりとれます。
竹の他、ベークライト(プリント基盤等)を削って使用してもいいです。
何故、竹とかを使うかといいますと、金属に傷をつけないからです。
塗料がとれない所があってもあせらずに落ちる所からどんどん落とします。
落ちないからといって決して水洗したりしないで、ボロウエスやティッシュで塗料カスを取り除いて又、ハクリ材を塗ります。
かなりとれたら、後は水洗後にスクレッパーやカッター、前述のタケのスクレッパー等で残った塗料をこそげ落とします。
くれぐれもハクリ材が残らないようにきれいに洗います。
ちなみに自分のタンクですが、かなり上塗り塗装されていたようです。すくなくても、4層の塗装がありました。おまけにパテも入っていました。


おっと!パテです。
どうですか?きれいになりました。このパテの後はなんだろう?タンクの中見たら何か打ち込まれているみたいなのですが・・・
自分のタンクは給油口がタンクにめりこんでかっこ悪かったですが、板金工具を使って引っ張り出したら「ポコッ」「ポコッ」と出てきました。それも、簡単にです。
この後、パテの処理をするのですが、又ガソリンを使って脱脂します。



パテ埋め処理後、みがきまくりきれいになりました。 パテのコツはネコパブの「ヤマハ2ストローク」誌に詳しくかかれていました。参照してください。全くあの通りです。 とにかく、パテの部分と地金の部分に段差が少しでもあると仕上がりがきたなくなるので、ここは几帳面にいきましょう。 自分が使ったパテはホルツの2液性のパテでやりました。硬化時間は約30分。自分は2回で仕上げました。 注意点をもう一つ、曲面は、同じ箇所をずっと削らないことです。散髪屋さんがするようにちょっとやっては全体的なバランスを見ながら繰り返し丹念に面をだします。あと、水はタップリ使いましょう。


2回目のパテ処理です。だいたい地金とパテの境界がなくなった所です。 もちろん、面がでるように当て板を使用して、400番のペーパーでごしごし磨きます。気合を入れてやらないと削りすぎたり、段差が残ったりと大変です。最新の注意を払って削ります。パテのカスのせいで思わぬ「深削り」をしてしまわないように水をかけ流しながら研磨します。


ジンククロメート・プライマー(亜鉛末入り塗料)を塗ったところです。自分は航空機用の塗料を使用しましたが、ホームセンター等で入手できるものはグレーの物があります。どちらでも一緒です。 やっぱり、見えないタンクの裏や塗りにくい所から塗ります。 塗装はうまく乗り、いい艶がでてます。これで、防錆もばっちり。注意点はやっぱり入念な脱脂作業でしょう。前述の本には、ソフト99だったか忘れましたが、「シリコンオフ」で脱脂をしていますが、自分はウエスにガソリンを少々浸して、軽く拭き上げました。これで十分です。
現在のコメント!!ジンククロメート(亜鉛防錆塗料)にウレタン系上塗りもしくはプラサフはのりません!!


同じく、全体的にジンククロメート・プライマーを塗装しました。 始めはパテの後があったりしてきたないですが、2度3度と重ね塗りしていくとだんだんと塗装がのってきます。自分は3度まで塗りました。缶スプレーで塗る時のペイントスピードは人が歩くくらいの速さです。忘れてましたが、マスキングは忘れずに。


サイドカウルは割れていたのでFRP修理材で処置します。2液性のFRP補修キットで、ガラスクロスを一枚はって、乾燥したらペーパーで削って、面をだしたいです。ちなみにまだしていません。


どうですか?なんかおいしそうです(笑)べっ甲あめみたい。この画像はクリヤーを吹いた後ですが、まず、ジンクロの塗装面の「ざらざら」をなめらかにするため、1000番くらいのペーパーまたは、荒めのコンパウンドで、表面を軽く研磨します。 ここで、絶対に力をいれないことですね。とにかく、表面を均すことです。このまま、次に塗る塗料がどうみきれいに見えるかがここで、わかれます。 無事、ジンクロの面を滑らかにできたら、次は本塗装に入ります。 タンク全体をガソリンで湿らせたきれいなウエス等でさっとふきます。自分の経験上、すぐに塗るとダメみたいです。3-5分待ちましょう。ガソリンで拭くと気化熱で塗装面の温度が下がり水滴が付くことがあります。 今回はメタリックで、ポリウレタン塗装です。スブレーガンを調節して、塗り始めます。試し塗りでパターンや塗料の量を調節します。調節がおわったら、塗装に入ります。まず塗りにくい所から塗ります。そして、塗り易い部分を塗ります。一度に塗ろうとせず、スプレーパターン(上左から上右、中右から中左、下左から下右といった具合)を守り、スピードも一定で塗ります。 2-3回重ね塗りをして又、塗装面の荒れを前述のようにとります。


(上画像の続き)手抜きは一切なし。 とにかく、滑らかな面を出すことです。そして、又、脱脂をしてクリヤーをたれるかたれないかの線でたっぷり吹きます。もちろんたらしたら、最後にコンパウンドをしたらいいのですが、面倒なのでできるだけたらさないように塗ります。これが難しい! そうすれば、最高のテカリがでます。

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