登り窯(由加山窯)
登り窯は傾斜地を利用して作ります。登り窯で焼成した作品は、電気炉や石油炉と比べるとはるかに手間や時間が掛かりますが、趣のある風味のものを焼き上げることができます。 下方の焚き口で薪を燃やし、その熱が上方へ伝わる所に3つの部屋を作り、陶器を焼成する仕組みです。薪は昼夜休まず、1週間ほど燃やし続けます。


登り窯は、その作り方で微妙に焼き方が変化します。試行錯誤を繰り返した結果、とてもよい作品が焼けるようになりました。窯を作成するときには、窯作りに関心のある方と共に作成し、そのノウハウを伝えております。 窯の中の棚に、作品を並べます。3つの部屋がありますが、それぞれの部屋で焼き加減が変わります。また、同じ部屋の中でも熱の伝わり方は微妙に異なるため、ひとつひとつが異なった味わいのある作品に仕上がります。


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