まあちゃんの疾患について

 

喘息について 
生後直後から漏斗胸があり 呼吸障害も出ていた為にいつもゼーゼーという呼吸をしていた
縦に抱くととても息苦しいようで いつも横抱きにしていた

1歳を過ぎた頃から 喘息症状が出始め入院や通院での点滴を繰り返すようになる
漏斗胸の症状により 肺 心臓への圧迫が起こっている状態

10歳  Nuss法による漏斗胸治療を受ける
Nuss法により肺や心臓への圧迫が解放されると同時に 喘息症状が軽減してくる
発作もおこらなくなる

12歳  Nuss法により胸骨の飛び出しが起っていた部分を形成術で治療する
(胸骨の飛び出しの原因はマルファン症候群によるもの)
その後徐々に再度陥凹が起こりはじめる

13歳  再陥凹が始まると喘息症状が再発し始める
同時期に 息苦しさを訴えることが多くなり 換気機能障害と言われる

14歳  喘息発作をたびたび起こすようになる

15歳  喘息の発作 気管支炎をくり返す(ほぼ毎月1回は点滴に通うようになる)

発作時の対応と現在の治療

発作時 病院での点滴治療

自宅治療  
吸入器での メプチン インタールの吸入  アドエアの使用
投薬 テオドール

小児喘息についての解説(薬局で頂いた冊子より抜粋) 

喘息はその発作と回数から重傷度が3段階に分かれています

発作の回数/発作の程度           大発作   中発作   小発作
1年に数回                     中等症   軽症     軽症
1年を通じて5ヶ月以内に数回         重 傷   中等症    軽症
1年を通じて1ヶ月以内に数回         重 傷   重 傷    中等症

喘息を持つ子供の多くは 鼻炎やアトピー性皮膚炎など アレルギー症状を持っている
アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)は一人一人に特異性があるのでその原因を知ること
がアレルゲンを避ける上で重要とされる  食品 動物 花粉 ハウスダストなど…

発作時の気管支の状態
通常アレルギー反応が起こっていない場合の気管支は太く平滑な状態で空気の流れはスムーズですが いったんアレルギー反応が起こると下部気道の周囲を取り巻いている筋肉を収縮させ 内面をむくませ痰を作り出します
そして 下部気道内はでこぼこ状になり細くなり そのために狭窄が起こり空気の流れが悪くなりひゅーひゅー ぜーぜーといった雑音として聞こえてきます
この症状によって低下した酸素供給量や炭酸ガスの排出量を補うために 呼吸のための筋肉をフルに動かす努力呼吸が喘息発作となります

喘息を起こす原因となるアレルゲン以外のもの
冷たい空気 刺激臭 花火の煙 線香の煙など…

 

換気機能障害・拘束性呼吸障害について 
肺機能そのものの異常ではなく 胸郭の問題から起こる肺の換気の障害
まあちゃんの場合は 平均値の54パーセントしか機能していない

Nuss法を受けるまでの8年間 左肺の半分は押さえ込まれていて機能していなかった事 
Nuss法後の胸骨変形により形成術を受けた後の再陥凹による圧迫で 肺が膨らまなくなっている事などが関連している
呼吸するたびに 胸がぺこぺこと凹む陥没呼吸も出ている

平成16年11月頃から朝起床時に激しい頭痛を訴えることが増える
ズキズキと脈を打つような頭痛で血管性の頭痛(偏頭痛と呼ばれるもの)
2時間ほど安静にして休んでいると自然に治まってくるのだか 学校へ行けないことも多くなる
この症状のひとつの原因として考えられるのが 脳内の疾患と換気機能障害だと言われる

就寝中の呼吸が不安定で 体内に炭酸ガスが多く残ってしまう
そのために血管が拡張され脳圧が上昇して頭痛を引き起こしているのではないか?という診断
対応策として 起きる時間を1時間ほど早めにして布団の中で正常な呼吸をする時間を作る…
頭痛薬の投薬も検討中である

◎17年10月18日 
夜間の酸素濃度を観察する
寝る前〜寝入ってすぐの頃 96−95
深夜になると 94−92 無呼吸もあるようだ
寝ている間も心拍が早く80前後を打っている

◎18年3月
入院で夜間の呼吸状態の検査をする
夜中になんどか90を切った時になるアラームで目が覚める
結果は 大体90台を保持できているので 呼吸器の状態としては大丈夫との事だった

◎19年12月
在宅酸素療法を開始する
夜間常時 2リットル  日中 体調に応じて随時2リットル

◎20年3月
呼吸機能検査を行う  拘束性呼吸障害(60パーセント)という結果が出る

◎22年12月 
呼吸機能検査の結果 身体障害者手帳 4級になる
心臓機能障害4級と合算で 3級の身体障害者手帳を取得

◎23年6月 
夜間酸素量 5リットル使用になる

 

起立性低血圧について  

診断 平成16年2月

朝の起床時や食事の後に頭痛 めまい 吐き気を訴えることが増える
夕食後 起きあがることができない時もあり 不安に思って耳鼻科の主治医に相談すると血圧の検査をしてくださった

臥位で5分待った後 血圧と脈拍を測定    (血圧) 80   64  (脈拍) 54
次にそのまますっと起きあがり測定する          77   60        93
その後 立位で5分待った後 測定する           82   61        63  

この結果を小児科の主治医に診てもらうと 起立性低血圧症だと診断された

生活上の注意
急におきあがらないこと→時間をかけてゆっくり起きる
食後など 気分が悪くなったら静かに休んで様子を見る

 

アトピー性皮膚炎 アレルギーについて 
幼児期からアトピーには悩まされていたが 一時期除去食等の治療でいい状態が続いていた
平成18年あたりから 再度悪化が始まる

2年ほど同じ皮膚科に掛かっていたが 徐々に悪化をしてきた

平成21年3月 
浸出液が常時流れ出る状態になり全身の掻き傷から出血が起こるようになる
感染を起こす危険があるために入院治療を受ける
5日間の入院 スーパーストロングのステロイドと亜鉛華軟膏を使用
投薬もアレジオンに変更する

アレルギー体質であることが第一の原因ではあるが 皮膚の結合組織の弱さも傷を作る原因になっているとの事
皮膚が縦にひび割れたような状態になる

顔面の湿疹の為 目の表面にも傷が出来たために 急激に乱視が強くなり視力が落ちた
クラビット等 点眼液を処方される
顔面のアトピーが悪化した場合には 必ず眼科の診察を受けた方が良いと感じる

◎平成22年1月現在
プロトピックを使用を開始
リンパの腫れはアトピーからの感染が原因ということで 抗生剤を飲んでいる

◎平成25年1月現在
 
投薬 アレグラ シングレア ジルテック アイピーディカプセル アタラックス
塗り薬 コロイド フルメタ フルメタローション ワセリン 亜鉛化軟膏
その他 フルナーゼ(点鼻薬) リボスチン(点眼薬) アドエア(吸入薬)

 

奇形症候群について
  漏斗胸 キアリー奇形症 頭蓋底陥入症 脊柱そくわん症 脊髄空洞症 成長ホルモン

  分泌不全症などの奇形が集まっている事から 奇形症候群と診察をされました