大元駅高架開業(2001.12.16)ドキュメント。


 2001年12月16日瀬戸大橋線の大元駅周辺が高架化されました。その内3分の2が複線化され、主に上り列車のスピードアップが実現しました。12月14日から16日にかけての動きをまとめてみました。



12月14日

上:地上線末期の大元駅舎。仮線で営業していた為、プレハブ建てである。左側のトラックに積まれている自販機は仮駅舎内にあったもの。撮影直前に移動作業がありました。この画像データ:Caoan EOS-3+EF70-200mm f/2.8L USM RDP3
左下:大元駅構内。この日は3人ぐらい撮影をされていました。右下:地上線時代の末期はここで特急同士の交換風景がありました。この2画像ともSONY Cyber-shot DSC-F707で撮影。

12月15日



 これは、備前西市側の切り替えポイント。左上側の画像にはすでに土嚢がたくさんあるのが見える。右上側の画像をよく見ると切り替え部分の線路のまくら木の間には土嚢が敷き詰められているのがポイント。右上の画像を拡大したのがこの画像で、高架上で複線が終わっているのが分かる。将来、岡山-茶屋町間が複線化された際に下り線側もまっすぐ降りられるような準備工事がなされているのもわかる。3点とも、SONY Cyber-shot DSC-F707で撮影。


12月16日

 これは、線路切り替え後運転された、試運転列車。深夜4:30頃にDE10-1151(岡)が単機で岡山-備前西市間を往復した。いずれも、SONY Cyber-shot DSC-F707で撮影。


 下り・上りの営業1番列車。快速マリンライナー1号(左)と2号(右)。1号はピンク桃太郎カラーのクロ212-5を含んだC11編成15秒停車だった為、動体ブレしちゃいました。2号は普段は3両編成なのですが、なぜか6両編成で運転された。岡山側から、C06+C03という編成だった。ちなみに、試運転列車を除いた1番列車は、下りが117系E02編成による518M用回送列車。上りがEF65PF牽引のコンテナ列車だった。いずれも、SONY Cyber-shot DSC-F707で撮影。

 左上:高架になった大元駅舎。曲線が多用された感じになっている。右上:大元駅に停車中のJR四国113系第3編成。
左下・右下:開業記念列車となった、スーパーサルーンゆめじ。ヘッドマークの期待があったが残念ながら無しでした。
          データ:上の2点はEOS-5+EF28-135mmf/3.5-5.6IS USM REALA(ISO 100)
               下の2点はEOS-3+EF70-200mmf/2.8L USM RDP3


 大元駅周辺の高架線は軌道は茶屋町-児島間の高架区間で使われているスラブ軌道ではなく、PCまくら木直結型(PCまくら木と高架橋の間には緩衝ゴムが敷かれている)となっていて、思ったよりも走行音が静かでした。架線柱は最近増えつつある「ハイパー架線」と呼ばれるものでアーチ状の鉄パイプの中央部から架線保持のビームが付いています。岡山地区では初登場です。
 今回の高架開業で踏切が6箇所廃止されましたが、効果が一番大きかったのが大野辻地区から岡山市役所まで伸びる都市計画道路上にあった踏切(大元駅から岡山寄りに2つめの踏切)で、 開業前は渋滞が激しい所であったが今では渋滞は0になっています。

 ダイヤ的には上りのマリンライナー13本と特急2本がスピードアップしています。マリンライナーは開業前はデータイム時間帯には30分間隔で備前西市ですれ違い交換をしていましたが(上りのマリンライナーが2番線に運転停車し、1線スルー方式の1番線を下りのマリンライナーが通過)、今では1時間に少なくとも1回(ない時間帯もある)交換シーンが残っています。今回の複線内(備前西市−大元間)ですれ違っていますが、どちらかが減速気味ですれ違いをしています。(特急は大元-岡山間で)