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MP3 って何?



/ TOP / MP3って何? / 堅苦しくMP3とは何? / 圧縮? / CDと同等の音質? / MP3変換方法は? / 容量はどれくらい? / ビットレート? / CBRとVBR? / 変換お薦めソフトは? / 再生お薦めソフトは? / MP3以外の圧縮 / これからの展望 /

MP3(エム・ピー・スリー)って何ですか
 音楽などの容量を小さくする技術の一つ。知人から初めて聞いたのはいつ頃のことだったかな。CD10枚分をCD1枚に収めることが出来る。しかも音質は変わらない。そんな夢のようなことがホントにできるのかって感じでした。その頃はPC(パーソナルコンピューター : 略してパソコン : さらに略してパコ(嘘))にもCD-R対応なんて一般に出回ってなかったもんだから、所詮ぼくには関係のない話だと思ってました。時は進み、PCはCD-R搭載どころかDVD-RW搭載が当たり前のような時代になりました。夢のような話が身近なことになったのです。

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堅苦しく、MP3とは何ですか?
 音声圧縮方式規格の一つ。MPEG 1 Audio Layer-3(エム・ペッグ・ワン・オーディオ・レイヤー・スリー)の略です。最近はMPEG 1の「1」を表記しないMPEG Audio Layer-3とされています。

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MPEGって何ですか?
 このMPEGという規格、なんかややこしいんです。分る範囲で簡単に簡潔に書きますと、
MPEG1・・・ビデオCDの規格。DVDが普及する前にやや広まったビデオCD、CD-RにVHSの3倍モードくらいの画質で約60分録画できる。実際の感じは古い安物VHSテープの3倍モードといった印象。圧縮の度合いで映像にも差が出るので収録時間が短ければその分画質は向上する。
MPEG2・・・DVDの規格。S-VHS標準くらいの画質と言われてましたが、明らかにそれよりも画質はいい。CDからDVDに記録媒体が替わり遥かに容量が増えた結果、より緻密な画質が収録可能になった。
MPEG3・・・最初は、これがMP3の事なのかあ、って思ったんですが違います。実用化する前にMPEG2方式に吸収されたそうです。よって現在は存在しない。
MPEG4・・・DVDの画質を圧縮してCDに収まるくらいな容量にする超高圧縮規格。ビデオCDよりかは遥かに画質は良いがさすがにDVDには勝てません。ただ動画をネットでやりとりする場合等に威力を発揮します。

 ということで、MP3ってMPEG1(ビデオCD)の音声規格ということになりますね。
 ちなみに4の次は5でも6でもなく7だそうです。
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圧縮って?
 人間の耳に聴こえる周波数帯は決まっており、それ以外の周波数は聴こえない訳です。その余分な周波数を削り、全体的に容量を小さくするのです。これを圧縮と言います。MP3方式で圧縮するとCDと同等の音質で容量を約11分の1に大きさに出来ます。
 削った部分を捨ててしまって容量を少なくするのですから、一度圧縮した音源は元には戻せません。こういう圧縮方式を不可逆圧縮と言います。に戻すのが不可ということです。
 戻せる圧縮は可逆圧縮といいます。この圧縮の原理は、例えばAAAAAAという文字列があればこれをAが6つあるということでA6と置き換える、そのことによりAAAAAA→A6となり文字数が3分の1に圧縮できるといった具合です。実際の処理はもっともっと、とてつもなく複雑なのでしょうが。

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本当にCDと同等の音質?
 実は違います。音は微妙なものですから、理論上は聴こえない周波数だからといって削ってしまうと、音の持つ雰囲気が変わってしまいます。「CDと同等」とカタログで書いてあっても「CDと同じっぽい感じ、みたいな、ウフッ」と認識しましょう。
 MP3が一気に普及し始めた頃、SACD(スーパーオーディオCD)やDVD-AUDIO(ビデオじゃないよ)の規格が出来たのでも分ります。この二つの規格は人間の耳に聴こえない周波数帯までも幅広い情報量で収録し、音の広がりや奥行きなどの臨場感を表現しようと作られたのです。MP3と全く逆方向を目指した規格です。時代の流れに逆らったとも言えますが、ある意味、最良の対抗規格アイデアであったと思います。

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どうやってMP3に圧縮するの?
 ソフトを使います。パソコンにCDを入れ、ソフトの簡単な操作で変換できます。1曲ごとに1つのMP3ファイルが作成されます。

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容量はどれくらいになるの?
 標準的なビットレートである128kbps(キロ・ビー・ピー・エス)で変換して1分間分が約1MB(メガバイト)の容量になります。CD-Rは650MBぐらいなので1枚に約650分(約11時間)もの曲が収録できる計算になります。

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ビットレート?
 えっ?何ですか、それ?(笑)。分らないなりに説明しますと、どれだけのデータをつめこむかという数値です。要はこの数値が大きい程、削られる音が少なくなり音質はよくなります。でも、それに比例して変換後のファイルの容量も増えちゃいます。通常、128kbpsでCDと同等と言われてますが、ぼくは最近192kbpsで変換してます。
 ちなみに128kbpsbpsというのは「bits per second : 1秒毎のビット量」の略です。つまり128kbpsというのは1秒間に128キロビットの情報量を扱ってますよ、という感じかと。
 さらに、変換にはビットレートを固定するCBR固定しないVBRがあります。

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CBRとVBR?
 CBRとは「Constant Bit Rate」の略で固定ビットレートのことです。変換するビットレートを128kbpsに設定すると、ずっとそのビットレートで変換します。それって当たり前じゃん、って感じで普通あまり意識しません。
 それに対して、VBRとは「Variable Bit Rate」の略で可変ビットレートです。固定ではなく可変。一定でないということです。音楽などは1曲の中でも複雑な音色の部分やシンプルな音色の部分があったりします。CBR(固定ビットレート)ではそういう区別なく一律にビットレートを割り当てるわけですが、VBR(可変ビットレート)の場合、シンプルで情報量の少ない部分ではビットレートを低く抑え、複雑で情報量の多い部分では逆にビットレートを多く割り当てるという方式をとります。設定は○○kbpsとかではなく○○%という形になります。効率の良さそうな変換方式ですが1曲の中でビットレートが変化するので再生側に負担がかかったり(高機能が求められる)、変換後のファイルの容量が予測しにくいといった心配もあります。

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MP3変換おすすめソフトは?
 これだけ浸透した中では、どれも似たりよったりのような気がします。使いやすさや機能面、そして値段という点で自分に合いそうなのを選んでいくしかないですね。
 ぼくは以前から「ミュージックマッチジュークボックス : music match jukebox」を使ってます。体験版もありますし、海外版にはフリーソフトヴァージョンもあります。元々、オリジナルが海外製なので説明書とか微妙におおざっぱな気がしますが、シンプルで比較的使いやすいです。
 現在では、マイクロソフトの「ウインドウズ・メディア・プレイヤー10 : windows media player 10」、アップルの「アイ・チューンズ : iTunes」でもMP3変換が出来ます。両方ともフリーソフトなので結構っちゅうかかなりいいかも。


 

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MP3再生おすすめソフトは?
 MP3変換ソフトのほとんどに再生機能が備えられているので、それでいいのではないかと。ぼくのMP3再生用ソフトは「ミュージックマッチジュークボックス」→「ウインドウズ・メディア・プレイヤー」→「アイ・チューンズ」と変わっていきました。
 ちなみにMP3ファイルはCD-Rに記録しても一般のCD/DVDプレイヤーでは再生できません。CD-RとMP3に対応したCD/DVDプレイヤーであれば再生できます。

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MP3以外にも圧縮方式があるみたいだけど?
 様々な規格があるのですが代表的なものに、WMA(ウインドウズ・メディア・オーディオ)、ATRAC3(アトラック・スリー)、AAC(エー・エー・シー)、があります。どれもMP3より高圧縮・高音質をうたってるのですが、先に浸透しているMP3に比べると普及率は劣ります。
 そしてWMAはマイクロソフト、ATARC3はソニー、AACはアップル、というようにそれぞれ巨大メーカーがMP3を凌駕すべく個々の規格を推進している状況でもあります。
 その中で、ソニーは携帯オーディオプレイヤー市場でATARC3方式に固執しすぎたため、MP3対応のアップルiPod(アイ・ポッド)に惨敗してしまいました。ATARC3は、MDで使用されてるATARCを進化させたものですから、MDウォークマンのソニーとしてのこだわりがあったのでしょう。しかしながら消費者のニーズをないがしろにしたこだわりはさすがに受け入れられませんでした。

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これからはどの規格が流行る?
 正直、分りません。ただ、MP3に対応し急激にシェアを伸ばしたアップルの携帯プレイヤー「アイポッド」とソフトの「アイチューンズ」、その勢いに比例してAACが注目されてきました。
 MP3に対抗しながら、その席巻に各社一旦取り込まざるえない状況になるまでを踏まえると、これからは排除するだけではなく、むしろ飲み込んでいくという寛容性や勢いが必要のようです。自社推進規格浸透という目標の中で、著作権問題等取り巻く環境が渦を巻いて混沌としていても、原点は消費者のニーズというシンプルなものであることにも改めて気付きます。
 果たしてこれからどんな規格が生まれては消え、そして復活していくのでしょうか。楽しみでもありますし、これ以上ややこしくしないでくれという気持ちもあります。

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|リンクフリー|内容は変更になっている可能性があります|モンガーの館|2005.03.30|