歴史小説 - 感想・レビュー

初心者による初心者・入門者の為の歴史小説の感想評価一覧


義経 全2巻
司馬遼太郎
評価:★★★★★

義経
上巻
700円

義経
下巻
740円



時代 : 平安末期
主要人物 : 源義経・源頼朝

軍事的天才でありながら、現代の感覚で言うと完全に世間知らずの義経。政治的感覚が欠如しているがゆえ、時代の潮流を作っては踊り流され埋没していきます。強くて弱くて、ある意味愚直なまでに純粋で、滑稽なほどせつない。弁慶との対決シーンなど有名なエピソードをなくし物足らない印象も受けますが、新たな切り口での「義経像」を堪能できます。






最高傑作 名作 おすすめ本
国盗り物語 全4巻
司馬遼太郎
評価:★★★★★

国盗り物語
斉藤道三 前編
第1巻740円
国盗り物語
斉藤道三 後編
第2巻740円
国盗り物語
織田信長 前編
第3巻740円
国盗り物語
織田信長 後編
第4巻900円


時代 : 戦国時代(鎌倉末期)
主要人物 : 斉藤道三 織田信長 明智光秀

戦国時代まれに見る超個性派の斉藤道三と織田信長の世界観、秀吉の処世術、そして明智光秀。泥沼の中でのすさまじい人と人のぶつかり合い。最高傑作!と呼ぶにふさわしい作品です。ただ策略で財産や地位、そして女をせしめていく斉藤道三の前編は結構ドロドロしてますので、そういう小説に慣れてない場合は何冊か別の作品を読んでからの方がいいかも。






秀吉−夢を超えた男 全3巻
堺屋太一
評価:★★☆☆☆

秀吉
上巻
1631円

秀吉
中巻
1610円

秀吉
下巻
1631円



時代 : 戦国時代(鎌倉末期)
主要人物 : 豊臣秀吉

NHK大河ドラマの原作。平易な文章で読み易いと思ってたら、中盤から戦闘場面などで地理名や武将名の羅列ばっかりになりドラマが感じられなくなる。でも弟秀長や妻ねねなど家族の風景はよく伝わるので秀吉の生涯としての概略はつかめる。単行本の表紙(ハードカバー)の絵の雰囲気と題字は結構いい感じ。






播磨灘物語 全4巻
司馬遼太郎
評価:★★★☆☆

播磨灘物語
第1巻
660円

播磨灘物語
第2巻
660円

播磨灘物語
第3巻
660円

播磨灘物語
第4巻
660円



時代 : 戦国時代(鎌倉末期)
主要人物 : 黒田官兵衛 豊臣秀吉

物語としては後半ちょっと飽きてくるのだが、岡山(備前・備中・美作)県民のぼくとしては地元の歴史に関するものとして楽しめた。やっぱ兵庫がメインだけど、岡山の話も結構絡んでてうれしい。岡山に大した歴史なんかないだろうと思ってたんで特に。秀吉に水攻めにあった清水宗治の備中高松城跡(岡山)はぜひ行ってみたい。いや岡山県民として行かなければいけないと思った。






関ヶ原 全3巻
司馬遼太郎
評価:★★★★★

関ヶ原
上巻
740円

関ヶ原
中巻
740円

関ヶ原
下巻
700円



時代 : 戦国時代(鎌倉末期)
主要人物 : 石田光成 徳川家康

読みやすい。戦国時代が終息に向かった完結編として非常に落ち着いた作品。やっぱ信長や秀吉といった超個性的な人物に比べれば光成と家康はやや地味になるもんな。乱世を駆け巡る戦いというよりかは現代に通じる政治的攻防を中心に描いてます。天下分け目の決戦という歴史の重みをひしひしと感じさせる傑作。






最高傑作 名作 おすすめ本初心者 入門 おすすめ本
宮本武蔵 全8巻
吉川英治
評価:★★★★★


宮本武蔵
第1巻
734円


宮本武蔵
第2巻
734円


宮本武蔵
第3巻
734円


宮本武蔵
第4巻
734円


宮本武蔵
第5巻
734円


宮本武蔵
第6巻
734円


宮本武蔵
第7巻
734円


宮本武蔵
第8巻
734円



時代 : 江戸初期
主要人物 : 宮本武蔵

最高に面白い!!傑作エンターテイメント大作。人知を超越したように剣の道を極めんとする武蔵と圧倒的な存在感の敵役達との対決にマジで手に汗握る。ストーリー構成など現在の秀作マンガの持つ魅力と合致する点も多い。
ただ、マンガの様に人気が出てきたらストーリーを引っ張って引っ張って伸ばしていくという部分がちょっと見えるのが残念(実際、連載中に人気が出て連載期間を大分伸ばしたらしい)。全5巻くらいの密度にしたらもっとすばらしい傑作になったのかもと思うんですがね。






初心者 入門 おすすめ本
竜馬がゆく 全8巻
司馬遼太郎
評価:★★★★★

竜馬がゆく
第1巻
620円

竜馬がゆく
第2巻
620円

竜馬がゆく
第3巻
620円

竜馬がゆく
第4巻
620円

坂本竜馬
第5巻
580円

坂本竜馬
第6巻
620円

坂本竜馬
第7巻
620円

坂本竜馬
第8巻
620円



時代 : 幕末(江戸時代)
主要人物 : 坂本竜馬

歴史小説のとっかかりとしてとてもいい作品なんじゃないでしょうか。歴史小説の面白さに触れられ、歴史の中で埋もれていった人々の存在に気付き、そしてこれだけの人々を追い込んだ江戸幕府って何なんだろうという歴史そのものへの興味をわきたたせてくれます。
日本の未来を切り開くため、様々な想いを持った多くの人間が散っていった幕末。竜馬自体は非常にクールとも言える論理的な思考を持っていたが、それでもやはりその時代と共に熱いものを感じずにはおれない。






最高傑作 名作 おすすめ本
燃えよ剣 全2巻
司馬遼太郎
評価:★★★★★

燃えよ剣
上巻
700円

燃えよ剣
下巻
660円



時代 : 幕末(江戸時代)
主要人物 : 土方歳三

「竜馬がゆく」では敵役であった新撰組が主人公です。見る立場によって善と悪が変わってしまうという例は現代の国際関係の警鐘のようにも感じます(俺だけか)。
最初の方は、女好きでただの悪がきといった感じの土方歳三にむしろ嫌悪感を抱きましたね。でも近藤勇や沖田総司といった人物が出てきていつの間にか後半ではその新撰組・土方歳三の世界にどっぷりとハマります。
読み始めと読んだ後の気持ちがこんなに変わってしまう作品も珍しい。これぞ武士道!、滅びの美学、とくとご覧あれ!!






最後の将軍−徳川慶喜 全1巻
司馬遼太郎
評価:★★☆☆☆

徳川慶喜
全1巻
600円



時代 : 幕末(江戸時代)
主要人物 : 徳川慶喜

名君と言われた第15代将軍、徳川慶喜(よしのぶ)。歴史的大局面で冷静に対処できた頭の持ち主であり、幕末に将軍になった歴史的不運が惜しまれるが、個人的にはそれほど魅力は感じないです。ただそれは司馬遼太郎自身が慶喜は優秀だ優秀だと言いながらあまり魅力的に描いてないせいもあると思うのですが。






坂の上の雲 全8巻
司馬遼太郎
評価:★★★★

竜馬がゆく
第1巻
620円

竜馬がゆく
第2巻
620円

竜馬がゆく
第3巻
620円

竜馬がゆく
第4巻
620円

坂本竜馬
第5巻
580円

坂本竜馬
第6巻
620円

坂本竜馬
第7巻
620円

坂本竜馬
第8巻
620円



時代 : 明治時代
主要人物 : 秋山好古 秋山真之 正岡子規

自国を守るため大国ロシアに戦いを挑んだ日本人。劣勢の中で日本の危機に全力でぶつかり散っていった彼らがいなければ今の日本はなかったでしょう。そう思うと胸が熱くなる。国という概念が薄らでしまった現代では特に。
乃木希典をかなり批判的に描いており、そのせいか作品では乃木将軍率いる陸軍の戦いより海軍の戦いの方が圧倒的に引き込まれる。










最高傑作 名作 おすすめ本初心者 入門 おすすめ本
三国志 全8巻
吉川英治
評価:★★★★★


三国志
第1巻
798円


三国志
第2巻
798円


三国志
第3巻
798円


三国志
第4巻
798円


三国志
第5巻
798円


三国志
第6巻
798円


三国志
第7巻
798円


三国志
第8巻
798円




時代 : 中国  後漢 三国時代
主要人物 : 劉備玄徳

横山光輝のマンガ「三国志」を読み大いにハマッた。その原作であり日本における三国志の定番と言われる今作を読んだらこれまたハマッた。歴史小説は初めて読んだんですが最高に面白かった。

劉備玄徳、関羽、張飛、数々の英傑達が生まれては消えていく。数え切れないほどの武将・知将達の人間像が個性豊かに描かれている大傑作歴史ロマン。







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