初めて降りた地球は、身体にまとわりつくような重力と熱気が不快だった。 「俺はやっぱり宇宙が合ってるぜ…」 たとえ管理されたものであろうと、プラントの環境のほうが自分には合っている。心底からそう思った。 ミゲルは額から流れる汗を拭いながら空を見上げる。 熱気と湿気がこもる地上を嘲笑うかのように、木々の隙間から覗く空は限りなく蒼い。 何処までも続いていそうな蒼穹に吸い込まれそうになりながらも、太陽は容赦なく存在を誇示し、地を焼く。 じりじりと、しかしねっとりと身体に感じる本物の日光は、決して快適とは言えなかった。 せめてこの湿気さえ無ければ少しはマシなものを…。愚痴を言ってもどうにもならず、足を進める。 プラントでは知識でしか無かった地球の気候。想像はしていたが、これほど厄介とは思わなかった。サウナのほうが余程良い。 亜熱帯の樹林はまだまだ続いていて、どこまで潜れば良いのか不安がよぎる。 方向は合っているはずだが、こうも同じような風景が続くと自信が多少減る。人工では絶対再現できないであろう、青い惑星の生命線は、人間など所詮ちっぽけな存在でしかないことを思い知らせてくれるかのようだ。 自然とは偉大だ。偉大だからこそ侵さずにそっとしておいたほうが良い。 かと言って、作られた物が間違っているわけではない。 人工でも、それも一つの世界だ。そこで人が一生懸命生きている。何が悪いと言うのか。 創ったのが神か人間かというだけの違い。そんな些細なことで、果てしなく大きくすれ違っていく。 その些細な違いを受け容れられない愚か者たちの傲慢が悲劇を生み、戦争を起こした。 「馬鹿馬鹿しいったら、ありゃしねぇ」 呟きは誰の耳にも届くことなく土に吸い込まれた。 軍人であるミゲルが戦争を否定することは許されない。それでも、悪態をつきたくなるのだ。 ミゲルがミゲルであるために、その気持ちは必要だった。 目の前の醜い戦闘でさえ小馬鹿にできるほどの精神を持ち合わせているからこそ、彼は強く在れることができる。 軽口を吐いて弱さを出して、それすら受け容れて。 自分にできることとできないこと。それがわかっていれば充分だ。 しかしいい加減この熱気にはうんざりしてきていた。 初めての地球で任務を言い渡してくれた上官は何を考えているのか。数時間前に出逢ったばかりのヒゲ姿を思い出す。 別部隊の支援ということで一人地球降下を言い渡されたかと思えば、その任務が終わって暇になった途端にこの偵察任務だ。 この先にある集落の偵察ということだが、普通このような任務は偵察部隊が行うはず。少なくとも、別部隊から手伝いにきただけのミゲルが一人で行うものではないはずだ。 厄介扱いされているのか、本当に人手不足で適任者がいなかったのか。どっちにしろ運が悪い。 宇宙にいる本当の上官ならばもう少しマシな対応をしてくれただろうに。溜息は尽きない。 「ったく、一体いつまで歩けばいいんだ」 「そのまま行けば、十分くらいでジャングルの外に出るよ」 「お、マジ?」 「マジ」 独り言をすんなり返され、思わず乗ってしまったが、あり得ない事実にミゲルは瞬時に緊張を走らせる。 (誰だ? 気配がまったくしなかった) 疲労はあったものの、周囲への警戒は怠っていなかった。 なのに、今も尚その存在すら感じさせずに軽く声をかける人間がすぐ近くにいる。 かなりの腕前だ。 一般人ではない。ザフト兵である可能性は低かった。ならば…。 「…で、おたくは何者?」 口調は変えず、敵意をなるべく見せないようにしながら、声がする方向に集中する。 声の様子からして相手は自分とそう変わらない年齢だ。 もし連合兵ならば…。これほどできる相手では勝てないかもしれない。それに一人ではないとしたら…。 ナイフをしのばせたポケットにさりげなく手を近づけながら相手の出方を伺うと、それは軽く返された。 「俺? 俺はこの先の村に住んでいる者だけど」 そう言って木陰からひょっこりと姿を現した人物は、ミゲルの予測通り、まだ少年の域を出ない。 身につける衣服は簡単なTシャツとズボン。この辺りの民間人とそう変わらない格好だが、その容貌は際立っていた。 一見してコーディネーターとわかる整った容姿。オレンジの髪は染めたものではなく、天然のもの。 小脇に抱えるカゴには僅かな雑草。薬に使うのか食事にでも入れるのか。 簡単に全身を見るが、武器の類は持っていないようだ。本当に民間人なのか、それとも。 笑みを浮かべたまま訝しげに見つめるミゲルに、少年は人懐っこい笑顔で言った。 「道に迷ったんなら村まで案内するよ。ザフトの軍人さん」 コーディネーターであるからには、少なくともブルーコスモスの人間ではない。 敵ではないように思えるが、連合にも僅かながらコーディネーターの兵士が存在する。 多少の警戒を伴いながらも、ミゲルは素直に少年に付いてきていた。 もし少年が敵ならば、声をかける前に自分を殺していただろうと思ったからだ。ミゲルは少年に気付いていなかった。殺すのは容易かったはず。それをしなかったということは、少なくともミゲルを殺す気は無いのだろう。 村は、荒れた畑が広がっており、所々に古い家が建っていた。 廃れた村だ。 家の影や道に座り込んだ村人たちは、ボロボロの衣服を纏い、生気のない顔をしていた。 これは、ニュートロンジャマーを落とした結果の一つ。 エネルギー不足、それに伴う生活物資の不足。一部の権力者たちが己の生活を確保する中、被害に遭うのはいつも、関係の無いはずの人々だ。 戦争に苦しむのは何も知らない民衆であって、実際に戦争を起こした人間はゲームを楽しむだけ。 なんて理不尽なのだろう。 世界の事実は知っていたけれど、歯がゆい現実に怒りを覚える。 ふと、小さな子どもがおぼつかない足取りでミゲルに近づいてきた。 「何かちょうだい」 伸ばされた手は骨の形がくっきり見えそうなほど痩せ細っていて、力が無かった。 視線を感じて子どもの背後を見ると、物陰から赤ん坊を抱いた少女が覗いている。 「…大したものは無いけどな」 ミゲルは携帯食を取り出して子どもに握らせた。触れた手は冷たくて、思わず力を入れそうになった。 「ありがとう…」 弱々しく礼を言って子どもは物陰へと走る。たちまち姿は見えなくなった。 「あの子たち、別に兄妹とかじゃないよ」 横にいた少年が呟く。 「わかってるさ。けど、何も得られなかったら、あのガキどもが酷い目にあうだろ? 例えあいつら自身の手に渡らなくても、少しでもマシになるならそれで良いさ」 おそらく子どものバックには大人がいる。大人では恵んでもらえにくいからと、子どもに物乞いをさせるのだ。 こんな所にも弱肉強食がある。 「あんなの、幸せなほうだよ。五体満足だし健康だし。客の同情を引くために親に手足を切られたり、死ぬまで奴隷として休む間もなくこき使われたり、大人のストレス発散の玩具にされたり…。そんな子どもは山のようにいる」 大人にとって子どもは、自分が生きるための道具でしかない。人を人とも思わない所業もあるのだと、少年は語る。 「自分のガキを何だと思ってやがる…! ナチュラルってのは…っ」 自分で生み出したからといって好き勝手して良いはずがない。望んで生まれたわけでなくても厄介扱いされて、虐げられて。逃げるという選択権すら与えない。 ぶつける先の無い憤りが沸き上がった。 「だから、ナチュラルを殺すのか?」 自分たちで創造しておきながら、コーディネーターを迫害し、搾取するナチュラル。 その存在が許せないからザフトにいるのかと、少年は静かに問うた。 対してミゲルは首を横に振る。 「違う。ナチュラルだって人間だ。そう救えない奴らばかりじゃない。わかっている。こんな馬鹿げたことをするのは一部だってことはな。けど、俺は守りたいものがある。そのために戦う」 「逆に自分が殺されるかもしれなくても?」 「怖くはないぜ、死も、人を殺すことも。自分で決めたことだ。生っちょろい偽善やボランティアで軍人やってるわけじゃない。躊躇はしねぇよ」 正直言えば多少の恐怖はある。人間なのだから仕方ない。 それでも、後悔はしていないから。 引き金を引くことにためらいはない。 いつか、弾丸が自分を貫くのだとしても。 「…あんた、思ったより強いんだな」 目を見開いてミゲルに顔を向ける少年に、笑みを飛ばす。 「まぁな。これでもちょっとした異名も持ってるんだぜ」 「へぇ〜。何?」 「言わねーよ」 「ケチ」 「簡単に教えたら勿体ないだろが」 知らなくていいことだ。戦場に出ない人間ならば。 「だから、おまえがどうして此処にいるのかも訊かない。安心しろ」 「え?」 「理由とか名前とかは訊かない。俺はあのガキやおまえらに何かするつもりはないし、詮索もしない。誰だってそれぞれの生き方を持ってるんだ。それに文句言うことはないだろ」 少年は敵ではない。それは確信できた。 明らかにこの村の人間ではない少年が何故ここにいるのか。戦争から逃げてきたのか、何か目的があるのか。 何にせよ、詮索するべきではないだろう。誰だって他人に言いたくないことは持っている。 目を丸くしたままミゲルを凝視していた少年は、やがてゆっくりと微笑んだ。 「うち、来る? ジュースくらいなら出せるよ」 少年の家は村のはずれにある、以前は倉庫として使われたのであろう煉瓦作りの建物だった。 壊れた屋根は布でカバーされており、床に石がごろごろ転がっていた。 「…これ、ジュースか?」 「百%果汁だよ。薄いだろ? でも煮詰めて濃くする余裕もないんだよ」 器具も時間も余裕がない寂れた村では、贅沢どころか《普通》の生活すら程遠い。 いや、ある意味、この村ではこれが《普通》なのだ。 水は離れたところにある川から取ってこなければならないので貴重らしい。 色や味がうっすら付いただけの、ただの水のほうが美味しいかもしれないジュースを飲み下す。 先程の子どもたちや村よりも、このジュースのほうがミゲルにとってはちょっとしたカルチャーショックかもしれない。 机に突っ伏してしまったミゲルに苦笑が降る。 「大丈夫?」 「ああ」 「そりゃ良かった」 声がすぐ傍でしたために顔を向けると、少年の顔がすぐ近くにあった。 唇に触れる、柔らかく温かい感触。 「なっ!」 反射的に椅子を倒して立ち上がる。 同時に少年から離れることになったが、彼は楽しそうに笑ったままだった。 「俺を買わない? 安くしとくよ?」 (何?) 思わず硬直する。 この少年はそうして糧を得ているのか、さすがのミゲルも言葉の意味を理解して茫然とした。 軍人にはそういう嗜好の者が多いとはいうが、ミゲルはノーマルだ。 「男は初めて? 大丈夫だよ、全部俺がリードするから」 艶めいた微笑を浮かべて少年は軍服に手を伸ばす。 「ちょっ…! ちょっと待て!」 そこで正気に戻ったミゲルは慌てて押し戻そうとするが、いつの間にか背後にあったベッドに押し倒されていて、上手く力が入らない。 少年の手つきは慣れたもので、手際よく脱がされていく。 (わぁ〜!冗談だろ? こいつ確かに美少年だけど、俺はノーマルで…って、どうすりゃいいんだ〜!) 振りほどけばいいものを、完全にパニクったミゲルには思考が回らない。 軍にいるのだからそういう対象として見られたことはあっても、逆の意味で迫られることはなかったのだ。 なすがままになっているミゲルと対象に、少年は実に楽しそうだ。 上着がベッド下に落とされる。 ドォン! 振動と爆音が響いた。 二人は起きあがって一斉に窓の外を覗くと、村の端に煙が上がっている。 「何処の部隊だ、一体!」 「傭兵みたいだな。この間の戦闘で連合が負けて仕事にあぶれたから、ここに物資調達に来たってとこかな。何も無いのに」 煙を睨み付けるミゲルに少年は冷静に告げる。 この間の戦闘とは、ミゲルも参加したものだろう。この村から少し離れた所にある連合の基地を潰したのだ。そこに雇われていた傭兵が村に逃げてきたのか。 「ちっ」 そうとなれば自分にも責任がある。 走り出そうとしたミゲルの腕を少年が掴んだ。 「離せ!」 「ナイフと拳銃1丁じゃ手強いだろ。こっちに武器がある」 「え?」 少年は家の裏手に回り、木陰にあった穴からライフルやマシンガンを取り出した。 「これは…」 「俺とあんたの二人なら大丈夫だろ。行こう」 驚くミゲルを尻目に少年は銃声のする方向へ駆け出した。 勝敗は呆気なくついた。 傭兵と言ってもプロでは無かったらしい。既にボロボロな状態の烏合の衆だ。奇襲をかければ一気に殲滅できた。 少年の実力は明らかに民間人と異なっていて、ミゲルとほぼ同等、もしかしたら彼のほうが上かもしれない程だった。 勝負は五分とかからず終了し、残った傭兵はさっさと逃げ出した。おそらく二度と村には近づくまい。 ゆっくりと周囲を見渡せば、煙の影に幾つもの人影が横たわっているのが見えた。 突然の来訪者の犠牲になった村人たち。死と隣り合わせの生活を送っていた人々に、更に悲劇が起こるというのか。 顔をしかめて見渡す。 崩れた壁の影から小さな姿が現れた。 「おまえら、もう大丈夫だ………うっ」 ミゲルは今度こそ驚愕に目を見開いた。 子どもたちはそれぞれの手にナイフや包丁を手にし、死体に斬りかかったのだ。 「ぎゃあぁ!」 まだ息のあった負傷者も、次々と血の海に倒れていく。 子どもが集団で大人を殺す。まるで地獄絵図のような光景。 「やめ…」 声に力が入らなかった。 黙々と横たわる人間にトドメを刺す子どもたちは、まるで人形のように無表情のままだ。 何を思い考えているのか読めない。 しかしおそらくその根底にあるのは、怒りと悲しみ、…復讐。 これまで自分たちを虐げてきた大人たちからの、解放。 そして、生きるための本能。 彼らの敵は自分たちを虐げる大人だったのかもしれない。 殺した人間の肉を切り分け、何処かに運んでいく。 アレは捨てられるのか、もしくは…まさか、食料となるのか? 生まれた時から《人間》として扱われなかった子どもたちは、《人間》の感情が希薄だ。誰もそれを彼らに与えることも教えることもなかったのだから。 無から有を生み出すにはかなりのエネルギーが必要だが、生きることに精一杯な彼らにそんな力は無い。 ただ、生きるために生き続ける。 《生物》としては正しいかもしれない姿。 《人間》としてはどうなのか? その概念すら無意味だ。 此処は、そんな地なのだ。 《異質》が溢れている村。 異質? 異質とは何だ。 この村では自分こそが異質な存在なのだ。 《日常》なんてものは人それぞれ異なっていて、《普通》なんてものは誰かが決めた基準でしかない。 吐き気が込み上げてきて、口を手で覆った。 それでもミゲルは吐くことすらできなかった。何を吐けばいいのかすらわからない。胃の内容物か、言葉か、それすら。 足場がわからない。身体中に力が入らなくて膝をついた。 気が、遠くなりそうだ。 「結局、人間は闘争本能を克服できない不完全な種だってことだね」 その言葉に少年を見やると、彼は子どもたちと同じく無表情で、ただじっと目の前の光景を見据えていた。 何も感じないのだろうか? 彼もこの子どもたちと同じなのだろうか? …それとも、その仮面の奥に感情の渦を起こしているのだろうか? ただ一つ言えることは、やはり此処ではミゲル一人だけが異質だということ。 何が正常で何が異常で。そんなこと誰にもわからなくて。自分自身においてさえ判断できなくて。 それでも。 「…それでも、俺は『ミゲル・アイマン』だ」 顔を上げて前を見据える。 判断するのは己でしかない。 この村が異質だとしても、自分が異質だとしても、ただ存在する事実。 目を反らしてはいけない。 (俺は、逃げない) 逃げても目を塞いでも現実は変わらないのだから。 頭痛と吐き気を無理矢理追いやって立ち上がる。 「ふ〜ん…」 物珍しそうにミゲルを見やる少年に向き直り、借りた銃を返す。 偵察任務とするからには、この武器の所在も、それを知る彼のことも調べなければいけないのだが、そんな気にはなれなかった。 この村は無害だ。それだけでいい。 「世話になったな。ありがとよ」 どんな訳があるにしろ、彼が自分を助けてくれて、この村も守ろうとした。 悪い奴じゃない。理由なんてそれで充分だろう? 「帰るのか?」 「そろそろ時間だからな。もたもたしてらんねーんだよ」 実際、もう日が暮れかけていた。のんびりしていては今日中に基地に戻れなくなる。 それが理解できた少年は、引き留めなかった。 「そっか。じゃ、バイバイ」 「ああ、元気で生きろよ」 「あんたもね。…きっとまた逢えるよ」 慰めてくれるのだろうか、気を遣った言葉に苦笑して後にした。 少年が手を振っているのを、背中で感じながら。 名前を訊いておけばよかったかもしれないなと後で思ったが、答えてくれるかはわからなかったし、知ったところで無意味だろうと思って、考えるのを止めた。 ただ、彼のくるくる変わる表情だけが印象に残っていた。 「俺が新人の世話役かよ。面倒くせ〜」 「文句言うなよ。今度の新人は優秀揃いらしいからな。こっちも名の知れた奴を最初にかましたほうが後々のためだろ」 下手に優秀な人間が己の力を過信して単独行動に突っ走ると面倒だ。調子に乗られる前に、最初に締めておくのが得策ということか。 「つーわけで頼むぜ? 黄昏の魔弾」 「こういう時だけ人を持ち上げやがってんじゃねーよ」 肩を叩く同僚にミゲルは苦笑を向けてぼやく。 戦争は相変わらず続いていて、終わる様子は微塵もない。むしろ激化の道を辿る一方だ。 今回の新人も、そう期間を置くことなく戦場に出ることになるのだろう。 何人生き残れるのか。できれば死んで欲しくないと思うのは、妙な親心か。 「えーと、アスラン・ザラ、イザーク・ジュール、ニコル・アマルフィ、ディアッカ・エルスマン、ラスティ………え?」 渡された新人のデータを見ていたミゲルは我が目を疑った。 そこにあったのは。 「こいつは…!」 ラスティ・マッケンジーと書かれた履歴に載る顔は、地球で逢った少年のものだった。 そりゃ確かに自分はザフトの軍服を着ていたし、最後に名乗ってしまったのだから、《ザフトのミゲル・アイマン》ということは知られてしまったが。 「また逢えるって…、ただの冗談じゃなかったのかよ」 クルーゼ隊に配属されたのは偶然だろうが、こんなことがあるのか。 茫然とするミゲルに、画面のラスティは笑みを浮かべて見つめていた。 数日後、以前と変わらぬ笑顔でミゲルに敬礼する少年がいた。 「よろしくお願いします。アイマン先輩」 end
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後書き ミゲルonlyに参加した時に突発で出したコピー本より。 すみません。痛くてすみません。グロくてすみません。多分、皆さんの想像以上に吐き気のする内容だったのではないかと思います。すみません。 確かこれはイベント前日に書いて、夜行バスで東京向かって、早朝時間つぶしに入っていた風呂屋の化粧室で表紙イラスト描きと製本した覚えが…(死)。そんな余裕のない状態で書いたものなんですよね。つーか普通にオレが話書くと痛い内容になります。いつもはかなり抑えてるんで目立ちませんが。むしろこれでも抑えている方。 …すみません。職業等柄、人の闇の部分は結構見ているもんで、《普通》のレベルが一般よりかなり下なんです(-_-;)。あ、今は職業変わって一般OLやってますが。 単に格好いいミゲルを書きたかったんですよ。戦争という世界の中でも世界を受け容れて前を向いて歩いていく強さってのを表現したかっただけなんですけど、そのために周囲の悲惨さが対照的に増してしまった…。 ええ、ミゲルに夢見すぎているのはよぉ〜っくわかってます(腐)。わかっているんです。自分のアホさ加減は(T_T)。 けど夢見たいんだよ! 素敵な先輩ミゲルって良いじゃないですか。強くて格好良くて面倒見よくて気さくで明るくて頼りになって、たまにボケかましたりちょっと抜けてて皆にフォローしてもらって…。…あれ?なんか別方向へ行ってる…?(笑) やっぱり裏部屋作ったほうが良いのかな…?(汗) |