〜恋文〜
白ヤギさんからお手紙ついた〜♪黒ヤギさんたら読まずに・・・
「コレって・・・」
悟浄と一緒に同棲(笑)しだしてもう数年。家事も手慣れたモンで易々とこなす八戒。家事全般を受け持つ八戒に唯一の気がかりなモノが出来た・・・それは定期的に運ばれてくる郵便物に混じった1通の手紙。今日はいつも通りのダイレクトメール等に混じって見慣れない郵便物が混じっていた。うっすらピンクに色づいた花の香りがする1通の封筒。
「悟浄・・・・宛ですね」
宛名の所には『沙 悟浄』の名が記されていた。
そして差出人の名は『劉 鈴華』・・・どう見ても女性の名らしき名前だった。
「・・・・・・女性から悟浄に?」
悟浄は昔女性と関係を良く持っていた。だけど手紙のやりとをするほどの関係は持たない。浅く広くがモットーだったと聞いたコトがある。そして今は八戒と愛し合っていた・・・ハズだ。
「・・・どう見たって女性ですよね?」
誰かに問いかけるかの様に独り言を呟く。その封筒に書かれている差出人の名はどう読んでも女性そのものだった。
それは悟浄が毎度お馴染み賭博に出かけて家のあるじであるにも関わらず出かけている時の出来事だった。
普段ならダイレクトメールでひしめき合ってるポストに異様な郵便物が入っていたのがキッカケ。
つい本能で気になってしまった八戒だった。
「悟浄に女性からなんて・・・何でしょう?凄く気になるんですけど・・・」
マズ有り得ない手紙・・・いや、悟浄のことだからあるいは・・・等と妄想が頭をよぎる。中身が気になってしょうがない。だけど流石に人としてヤバイでしょ?っと理性が押しとどめる。
でもでもでも・・・
「なんかすっごく気になりますねー。こんな雰囲気は体に悪いです。やっぱりコレってラブレターってヤツですかね?悟浄に『本気で付き合いましょう』とか『愛してる。夫と別れても良い』とか書いてあったりして(笑)」
↑不倫ですか?つーか笑い事じゃないですってば!!どーゆー思考回路ですか八戒サン?
「と言うか、僕に内緒で付き合ってる人がいるかもってコトですよね〜。僕というモノがありながら・・・」
真実はまだ解っていないけれどマジギレ寸前八戒サン?
「悟浄に僕以外の女性が・・・」
冷静に装っているが、内心はかなりショックを受けているらしい。「愛してる」と言ってくれたあの日が今は遠い過去の出来事の様・・・一緒に過ごした日々がまるで泡の様に消え去っていく感じ・・・等と感傷的にもなりつつ、腹の底で煮えたぎる熱いモノもあった。
僕を差し置いて新しい女性と交際(笑)ですか?不倫ってヤツですか?・・・お仕置きが必要ですね?(極上の微笑み)
・・・怖いです八戒サン。(苦笑)
「気孔で見えたりしませんよね?流石に透視能力はないですし」
あったら使い気ですか?犯罪ですってば。
「何独り言云ってンだ八戒?」
「あっ、悟浄。お帰りなさい」
「・・・タダイマ?」
「今日は珍しく早かったんですねぇ」
どことなく嫌味を含んだセリフ。
別にソレが解る訳でもなく悟浄は至って普通に答える。
「あぁ。今日は早めに片がついてな」
「そうなんですか・・・」
思いがけず早く帰ってきた悟浄に少しだけ驚く。
「つーか何一人でブツクサ言ってたワケぇ?」
「ええっ?あっ、聞こえてましたか?恥ずかしいですね」
笑って誤魔化す八戒。それを不思議そうに見る悟浄。ちょっと挙動不審な八戒はいつもと違って変すぎる。
「熱でもあるとか?」
「違いますよ。至って普通です」
「・・・そうか?」
どう見たって違うじゃん?と思う悟浄。
「ま、いっか。って、さっきから何握りしめてるんだよ?」
「えっ?あっ、コレですか?」
握りしめていたモノ・・・ソレは例の手紙。
「コレは悟浄宛の手紙です」
「俺宛の・・・?」
八戒は手紙を隠すことなく本人に手渡す。しかし心中は穏やかではなかった。八戒のの不安を余所に悟浄は黙々と手紙に目を通す。・・・その時間が異様に長く感じられた。
隠してしまいたい気持ち98%。でも残り2%の理性が勝るとはこれ如何に?!
やっぱり悟浄宛モノもを自分がどうこう出来る代物じゃないことぐらい理性で解ってるからなのだろう。
この手紙を渡すことで今までの生活が無意味な存在になる様なそんな不安と孤独感を感じていた。
愛し合った日々、愛された日々・・・何もかもが思い出として消え去っていく様に・・・
チクチク・・・針を刺す様な胸に感じる痛み
あぁ、前の僕に戻るだけ・・・
────────────孤独───
嫌だけど、仕方がない結末・・・
「オイ、さっきから何泣きそうな顔してんだ?」
「えっ?」
実際泣いてはいない・・・泣きそうな顔をしている訳でもなく。いつも通りのポーカーフェイスのつもりだった。あまりに突然心境を見抜かれた様で驚く。
「泣いてませんよ?」
「『泣きそうな顔』・・・してたぜ?」
何でバレバレなんでしょうか?悟浄ってばひょっとしてエスパー?
なんか・・・全部お見通しみたいなんですね。これ以上何が変わる訳でもなく・・・何も変えたくないんです・・・
「悟浄、その手紙って何ですか?劉 鈴華さんとはどういうお知り合いですか?」
キッパリと本人に問いただしてみる。
「・・・気になる?」
「ええ、とても!!」
何も違えることなくキッパリサッパリスッキリ答える八戒。逆にキッパリ肯定された悟浄は唖然とする。
「・・・『ち、違います・・・ただ///』とかそーゆー答えが返ってくると思ってたけど」
「いいえ、まどろっこいしいコトはやってられませんから(にっこり)」
「・・・あそ。イイぜ・・・読めば?」
「じゃあ失礼して・・・」
パラリっとめくりしばし手紙の内容を読む。
「・・・おめでとうございます。って云うのは変ですかね?」
「あん?別にー。イイんじゃねーの?「めでたい」コトに変わりはねーし」
「・・・そうですね」
手紙の内容は『今度めでたく結婚することになりました!!』と言った内容の結婚式の招待状だった。
差出人の女性は昔悟浄と付き合っていたトコのある文面だった。・・・昔の良き友に祝福されたい・・・そんな願いのこもった1通の手紙。
「ラブレターじゃないかと思ってたんですけどね(苦笑)」
「なんだよソレ。俺を信用してねーってか?」
「まだまだ修行が足りませんね」
「・・・って、何の修行だよ(苦笑)」
愛することの辛さと嬉しさ・・・まだまだ修行不足の様です。
「出るんですか?結婚式?」
「んー?いや、行かねーよ」
「どうして?」
「そりゃ、アレだ。『卒業』みたく花婿から花嫁奪ったらヤバイだろ?」
「する気ですか?(極上の微笑み)」
「するワケねーだろ。冗談だよ冗談(汗)」
油断も隙もありゃしない・・・そう思わずにはいられない八戒だった。
「もう終わったことだし、祝福する立場よりされる立場の方がイイじゃん?」
「・・・・・?」
「・・・って、解んねーか?つまりだな・・・」
『愛してます。結婚して下さい。俺と』
そう悟浄は八戒の耳元で呟いた。
「ご、悟浄?///」
普段見れない八戒の赤面顔。ゆでだこの様真っ赤に染まっている。
「冗談じゃないですよね?夢でもなさそうですし・・・」
「本気だぜ?なんなら証拠見るか?」
「証拠・・・?」
証拠をくれてやると言わんばかりの悟浄からの口づけ。甘いキスの味・・・
「僕、ずっと悟浄といたいです」
「云われなくても離れないって」
「愛してます・・・」
「同文・・・」
「ちゃんと言って下さいよ・・・(苦笑)」
「ああ、愛してるぜ・・・八戒」
仕方がないのでお手紙書〜いた♪ さっきの手紙のご用事なぁに?
THE☆END
三×空(空×三?)編に続いて書いてしまったゴジョッパチ(浄×八)編。(笑)
女性の名前を考える脳ミソがない為使い廻し。(笑)
「悟空と八戒は同レベルかよ!」という痛い突っ込みがありそう・・・。(苦笑)
僕のレベルが低いだけですから。(涙)
テンポもレベルもそのまんま。
つーか同姓の結婚は無理です。日本の法律上。(日本じゃないし?)
つーかゴジョッパチ(悟×八)Ver.の方が暑苦しい・・・熱ッ!(火傷注意★)
当初は三×空編しか考えてませんでした。でもゴジョッパチ編だとこうかなーって感じで書いちゃいました。(ただの勢いじゃん!)←ソレは毎度同じ♪