無問題!!
「しーっ、静かに」
「でもナタク〜・・・ホントに大丈夫?」
「大丈夫だって。任せろ♪」
「・・・うん」
城内を忍び足で歩く2人組。端から見てもまだ年端もいかない子供の2人。太陽のような黄金の瞳を持つ子供が、同世代くらいの見た目よりも大人びている子供の後をちょこまかと付いて歩いていた。
両金眼の異端児孫悟空と殺人兵器を呼ばれている闘神ナタク太子。仲の良い同世代の2人はやっぱり子供らしく悪戯がお好きな様だ。
「だって、ここって観音の城内だろォ?」
「当たり前じゃん。コレからオレたち何しに行くか判ってるだろ?」
「・・・うん、観音にヒゲ書きに行くんだろ?」
手には油性ペンらしきモノを握りしめていた。これからお得意の悪戯をしに行くという途中の様だ。
「でも・・・怒られねェ?」
「怒られるのが怖くて落書き出来ねーって」
「そりゃそうだけど・・・」
「大丈夫だって♪」
抜け足差し足忍び足・・・目標の観世音菩薩の部屋まで後数メートル・・・
「待て、誰か来る!」
そう言って、ナタクは悟空の歩みを静止させる。
カツンカツンカツン・・・
観世音菩薩の部屋を通り過ぎ現れたのは、観音の側近の二郎神だった。
「はぁ〜まったく菩薩様は・・・」
溜息混じりで独り言を呟く二郎神はよほど苦労が絶えない様子だった。ココ最近は胃薬の量が増えたともっぱらの噂だ。
「オッサンも可哀想に・・・」
「えっ?可哀想なの?」
「いっちょあのオッサンの為にも観音をギャフンと云わせてやるんだ!!」
「オーッ!!(?)」
目的が出来たと云わんばかりにヒゲ書きに闘志を燃やす2人(?)だった。
「よし、誰もいないみたいだな・・・」
人気が無くなったのを見計らってそろりそろりと観音の部屋に近づく。そしてドアに耳を近づけて中の様子を伺う。
「寝てくれてると嬉しいんだけどなぁ〜」
「開けてみる?」
「そっとな」
キィィィ〜。微かに音を立ててゆっくりと開くドア。2人は開いたドアの隙間から中を観察する。すると奥の椅子に足を組み肩肘をついて居眠りをする観世音菩薩の姿を発見した。
「ラッキ☆絶好のチャンスじゃん♪」
そう言ってナタクは静かに静かに部屋の中に入っていった。それに悟空も続く。
「起きたらビックリするぜ?」
「気付かなかったらどーする?」
「オッサンとかが見て笑いそうだな」
「・・・プッ(笑)」
「シー静かに!!(笑)」
思わず観音が目を覚ましてしまいそうなほど大笑いしそうになるのをこらえて、いよいよ世紀の一瞬(?)が幕をあげようとしていた!!!
「やるぞ?」
「うん」
キュキュキュキュキューッ♪そう音を立ててマジックを滑らせて、観世音菩薩の顔にヒゲを書こうとした瞬間、
「何しやがるオメーら・・・」
「か、観音?!起きてたのかよォ?」
「バレバレだっつーの。ツメが甘いんだよ」
「最初っから全部バレてたの?」
「ナタク・・・ソレと孫悟空か」
「な、ナタクが悪いんじゃないよ!!オレが『ヒゲ書くの見たい!!』って言ったから!!それで・・・」
「違う!オレが『観音にヒゲ書こう!』って言い出したんだ!!」
「俺様にヒゲを書く気だったのか・・・(汗)」
そう言えば数日前に天帝が落書きされたと噂で訊いたな・・・
「アレはお前の仕業だったのか」
「だから悟空は悪くないんだ!!」
「違うよ!オレが見た言っていったから」
「ストーップ☆解ったから・・・解ってるよ」
そう言って観世音菩薩は2人の頭をクシャリとなでた。
「観音・・・」
「ナタク・・・イイ友達出来たじゃねーか。良かったな♪」
「怒ってないのか?」
「ハナから怒ってねーだろ?悟空、お前も良かったな」
クシャクシャなでる観音に怒りは微塵も感じられない。
「大事にしろよ。『親友』を」
「うん。ナタクとオレは親友だもん♪・・・って、親友って何?ウマイの?」
「喰えねーよ。オレとお前がスッゲェ仲が良い友達だってコトだよ♪」
「友達・・・うん♪」
本気で笑いあえる相手を見つけた。良いことも悪いことも分かち合える友人が出来た。
今までもコレからもずっと続けばいいと願った・・・。
「オイ、オメーらそろそろ自分トコ帰んねーと色々と心配するヤツがいるんじゃねーか?」
「あっ、ヤベェ!!」
「金蝉怒ってるかも!!ゴメン先帰る!!またなナタク!!」
「うん。またな!!」
そう言って悟空は走って城内を去って行く。
観音の部屋に取り残されたナタクも自分を捜しているだろう人物のことを考えてその場を後にしようとした。
「ちょっと待ちな・・・オイ、ナタク」
「何だよ?・・・んっ」
急に呼び止められ振り向くと観音の顔が目の前にあった。そう思った瞬間唇が重なっていた。
「なっ?!急に何するんだよ!!」
「急じゃなければいいのか?」
「そんなへりくつあるか!!///」
急に観世音菩薩にキスされて思いっきり動揺するナタクだった。
するとコロンっと口の中にあるモノが入っているのが解った。
「アメ・・・?」
「甘くて旨いだろ?」
「・・・普通に渡せよ///」
「俺様にヒゲを書こうとした報いだな。コレでチャラだ♪」
「・・・・・・くうっ///」
言い返せないナタクだった。でもそのアメは甘く本当に美味しかった。
「コレは猿の分な」
そう言って観世音菩薩は同じアメと思われるモノを手渡した。
「悟空の?」
「あと、もう一つお前の分」
「もう一つオレに?」
「仲良く2人で喰いな♪」
そう言って観世音菩薩はにやりと笑った。
「そうする♪」
「悪戯も程ほどにしとけよ!」
「・・・適当にな♪」
観世音菩薩からのアメを握りしめて、走り去るナタクだった。
「仲良きことは素晴らしきカナ・・・」
観世音菩薩は微笑み走り去るナタクを背をしばし見送る。
天界の殺人機械と化したナタクに微笑みを与える悟空という存在・・・たった一つの希望の光。この関係が崩れることのない様に・・・もう少しだけ・・・もう少し・・・
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆
悟空は足音を忍ばせてゆっくりと静かに部屋に入ろうとする・・・
「オイ、今まで何処で何してたんだ?」
急に掛けられた声にビビビッと身体が反応して悲鳴をあげる。
「こ、金蝉?・・・えっと・・・その」
「テメーが急にいなくなるからオレがお前を捜す羽目になったんだぞ?・・・で、今まで何処にいた?」
「えっと・・・ナタクと・・・その」
悟空の声は明らかに裏返っている。まさか「観音にヒゲ書きに行ってましたー♪(未遂だけど)」なんて口が裂けても云えないし・・・悟空はしどろもどろ口を濁らす。
「・・・ま、イイ。コレからは勝手にいなくなるんじゃねーぞ?」
「そうそう。でないと金蝉ってば心配で心配でいてもたってもいられなくなるんですよ?過保護さんデスねー♪」
「あっ、天ちゃんだ♪」
「オイ、天蓬・・・勝手に湧いて出て何云ってやがる?」
急に現れた天蓬元帥の言葉に金蝉は少し顔を赤らめた気がした。
「一体何の用だ・・・?」
「用がないと来ちゃいけませんか?」
あー云えばこう云う・・・
「喧嘩売ってンのかテメー?(怒)」
「ま、冗談ですけどね。ちゃんと用はありますって」
「・・・たく、最初から云え!で、何だ?」
「観音から預かってきたんです。ハイッ♪」
「ハイってお前・・・」
ドサッっと書類の束を金蝉に手渡す。
「この書類に目を通して報告しろとのコトです。しかも3日以内に」
「コレを全部か?!!あんのババア・・・(怒)」
(・・・ゲッ、やっぱりさっきのイタズラ(未遂だけど)根に持ってるのかな?(汗))
「どうしたんですか悟空?顔色が冴えませんね?」
云えやしない・・・とても本当のことなんて云えやしない
「大変そうですね〜」
「人ごとみたいに云うな天蓬!!テメーにも手伝ってもらうぞ!!」
「ええっ?!」
「とりあえずコイツの面倒見てろ!!3日間!!」
そう云って金蝉は悟空の襟首をムンズと掴んで天蓬に手渡す。
「えっー?オレ金蝉の仕事手伝いたいよーッ!!」
「重要書類に手形押して自分の名前をデカデカと落書きするお前には出来ねー仕事なんだよ!!・・・邪魔するなよ?(睨)」
「・・・・・・ハイっ」
ちょっと悪戯が応えた悟空だったとさ。チャンチャン♪
☆★☆ 完 ☆★☆
Happy birthday dear my honey♪
誕生日おめでとう♪歳はとりたくないけれど(切実)君に捧げるこの話。(えっ?こんな駄作いらんわ!!って? )
君の好きなキッズ達をメイン(?)に書いてみました。どうでしょうか?
観世音菩薩は根には持っていないでしょう。書類はきっとあの人のイジワルですね。(大人げないな・・・/苦笑)
子供っポイ悪戯・・・油性ペンではいただけないけど(苦笑)。ヒゲなだけまだマシか。
子供らしく書けたかな?うーん・・・・・ま、いっか。(自己完結)←をい。
一番オイシイのは観音様?チューは反則ですか?(笑)
コレからも頑張って(←無駄な努力)ヘボ小説を送り続けます!!(迷惑)
「無問題」モォーマンタイ?・・・何が問題ナシなんだ?ヘボイ終わり方だしさ・・・
・・・ヤベっ。ず、ずらかれ!!(逃)