最近やたらと視線を感じる。刺客の視線ではない。身近で感じるこの視線の先には・・・
西への旅の途中、三蔵は最近感じる異様な視線に遂にブチ切れた。(*これでも我慢した方だ!と本人後日談)
「いい加減にしやがれ・・・っの猿ッ!!《スパーン!》」
どこからともなく出したハリセンで視線を発する主をクリーンヒットする最高僧。
「いってー!!何するんだよ三蔵!!(涙眼)」
「ソレはこっちのセリフだ馬鹿猿!!何眼タレてんだ貴様ッ!!!(怒)」
どうやら最近三蔵が感じていた視線の主は飼い猿・・・いや、孫悟空からだった。
「えっ?ガン?!タレてねーってば!!!」
「嘘つけ!ここ最近ウゼぇほど見てたじゃねえか!!!」
「───────────────────────────────・・・あっ。(ポムッ!)」
成る程♪と云わんばかりに納得する悟空。
・・・何で云われなきゃ気付かねーんだコイツ(溜息)と呆れる三蔵。
確かに眼タレていたつもりは無かったが、確かに自分は三蔵を見入ってた・・・そう悟空は納得する。
「・・・・・で、何だ」
人に観察されるのは好きではない(むしろ誰しも嫌いだろう)。
しかし観察するならそれなりに理由があるのだろうと問いただす。
「・・・・えっ?何が???」
──────しーん。
*どうやらお猿さんには言葉で言わないと解ってもらえそうにありません。
「(イラッ)・・・何で俺を見てたのか!って聞いてンだ!!!」
「えっ?えーっと、その・・・」
しどろもどろ口調で言葉を繋ぐ悟空。
「その・・・三蔵って綺麗だよなーって思ってさ」
「・・・・・はぁ?!」
三蔵からしてみれば意外な言葉。しかし周りのモノからしてみればごく当然の言葉。
三蔵は男にしてみればか細く、並の女性よりも華と艶があって美しかった。(*本人激無関心)
「・・・何云ってンだ貴様?頭湧いてんのか?」
「違うよ!!本当に綺麗だって思うんだもん!」
「・・・・・全然嬉しくも何でもねェ!!」
自覚がないのも結構罪だよな。と思う悟空。
「大体、男が綺麗なんて云われて嬉しいわけねーだろ!!」
「そりゃそうかもしれないけど・・・」
女性とは違い男性が素直に綺麗と言われるのはあまり好ましいことではないらしい。(・・・贅沢云うなよ)
「・・・ったく。くだらねーな」
「くだらなくないじゃん!!(ブーイング)」
穴が空くほど食い入って見てたモノ自身が「クダラナイ」と呟く。
・・・コンナニ綺麗ナノニ
綺麗な顔、綺麗な髪、綺麗な身体、綺麗な瞳・・・
・・・確かに三蔵は綺麗だ。でも性格激悪だよな。乱暴者だし(すぐハリセンで殴る、銃はブッ放つ)。でもその瞳で見つめられると・・・
「何急に黙ってンだテメー?」
「えっ?あ・・・」
急に黙って又見入る悟空をツッ込む三蔵。
「気持ち悪いんだよ。見ンな!!」
「・・・ケチ。・・・・・・・ハゲっ(ボソッ)」
「なんか云ったかテメー?」
「ううん。何も云ってないよ?(汗)」
「・・・ふんっ」
「・・・・・(いつもながら怖ぇー。つーか地獄耳?)」
見入ってしまう・・・その瞳に。
紫暗の両目に心惹かれる・・・
理由なんかは判らないけど・・・
綺麗な人。綺麗な三蔵。大好きな三蔵。いつも一緒にいたい。大大だーい好きな太陽みたいな人!!
「三蔵、大好きだよ(はぁと)」
「寝言は寝て言えよ・・・・・むしろ死ぬか?」
「本気なのに・・・・」
「馬鹿猿ッ///」
イツもと変わらない日常。イツもと変わらない君。
そんなキミノヒトミニコイシテル♪
Fin