☆beans☆
 


【節分】《季節の分かれめ、の意》立春・立夏・立秋・立冬の前日の称。古くは立春を1年の始まりとしていたため、大晦日としての性格を持つ。鬼打ち豆をまいて鬼を追い払うなど、邪神や厄災を防ぐための行事が多い。(『日本語大辞典』より抜粋)
 


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「今日は節分です」
 
コトの始まりは、笑顔の素敵なナイスガイがそう言ったコトからだった。
 
その青年「八戒」が言うには今日は2/3・・・世に言う『節分の日』だった。
 
「何?『節分』って美味いの?」
 
元気いっぱいのチビ猿が嬉しそうに八戒に尋ねる。
 
「オメ−は喰いモンのコトっきゃ頭にね−のかよッ!」
 
紅髪の長身の青年が猿にツッ込みを入れる。
 
「うっせ−!悟浄は知ってンのかよ?」
 
すかさず猿は悟浄に聞き返す。
 
「悟空・・・お前マジに知らね−のか?」
 
嘘だろ?ッと言わんばかりに悟浄は悟空に訊き返してみる。
 
「だから知らね−ってば!なぁ−三蔵何だよ?」
 
猿の飼い主「三蔵」は悟空から話を振られ、今まで目を通していた新聞をたたみ、一応会話に加わる。
 
「ああン?知らね−な。何だソレは?」
 
「うっわ−・・・マジかよ?」
 
悟空・三蔵の2人は『節分』について何も知らなかった。悟浄は2人の世間への疎さに少々呆れ顔を見せた。
 
「『節分』ッと言うのはですね、2/3に行われる年間行事の一つで内容は・・・そうですね〜、一応『豆まき』がメインになると思うんですけど〜」
 
八戒曰く、『節分』と言う物は2/3に豆まきをして、太巻き寿司を一定方角を向きつつ喰い、鰯を食わないと呪われてしまう(?)という行事のコトらしい。
 
「え−?今までしたこと無いよ〜。オレ呪われちゃうの?」
 
「信じてンじゃね−よ(呆)」
 
「呪われる」なんて嘘に決まってるのに・・・なのに信じてしまう馬鹿猿1匹。呆れてモノが言えない三蔵と悟浄だった。
 
「あははは。「呪い」はホンの冗談ですよ悟空。脅かしちゃいましたか?」
 
「な−んだ」
 
純真を通り越して「馬鹿」としか言い様がない悟空だった。
 
「じゃ、悟浄コレ♪」
 
「何だ・・・コレ?」
 
「見ての通り『鬼の面』です」
 
八戒がニッコリと微笑んで悟浄に手渡したモノ・・・それは紛れもなく『鬼の仮面』だった。
 
「ホントは『鬼のパンツ』とかがあると様になるんですけどね〜」
 
残念そうに八戒は言う。
 
「・・・オイ、ソレは『様』になるならない以前の問題だ!!つ−かまさかオレに鬼役やれって言うのかよ?」
 
「ええ、そのまさかです」
 
サラリと悟浄の言葉をかわす八戒だった。
 
「何でオレが鬼やんなきゃなんね−ンだよ?」
 
「悟空と三蔵に『正しい節分』を伝授しなきゃならないでしょ?悟浄勿論やってくれますよね?」
 
眼が笑っていない。勿論やらないと・・・解ってますね?ッと眼で語っている様に見えた。八戒の言うことを聞いた方が身の為だ。文句を言いつつも従ってしまう悟浄だった。
 
「しゃ−ね−な」
 
「有り難うございます。悟空、悟浄が鬼さん役をやってくれるそうです。ソレじゃあ豆まきしましょうか」
 
「わ−い」
 
八戒は豆を三蔵と悟空に手渡し、悟浄は不服ながらも一応スタンバってみた。
 
「鬼は〜外!福は〜内♪♪はい悟空もやってみて下さい」
 
そう言って八戒は悟浄に豆を投げる。そして悟空の方を振り向くとそこには頬を一杯にした猿がいた。
 
「ハヘホウハイ。(訳:「豆もうない」)」
 
「って悟空ッッッ−!?さっきの豆全部食べちゃったんですか?」
 
つい先程手渡した豆は、全部悟空の胃へ直行となったらしい。
 
「ちゃんとまかなくちゃダメじゃないですか。まだ残りがあるから今度こそ「豆まき」して下さいね−?」
 
そう言って新しい豆を渡す。
 
「どうでもイイけどよぉ−・・・三蔵・・お前さっきから何してンだよ」
 
「案ずるな。「豆まき」とやらの準備だ。お前は鬼らしくソコに居ればいい」
 
「って、何で銃構えンだ?」
 
「豆まき」に不釣り合いの銃が悟浄めがけて向けられていた。
 
「何も問題はない。中身は「豆」だ」
 
「・・・「豆」ってお前ッッ!?・・」
 
そう言って三蔵は引き金を弾く。その瞬間勢いよく玉(豆)は飛び出した。・・・悟浄めがけて。
 
「「豆まき」で銃プッ放すヤツがいるか−ッ!!」
 
「安心しろ。ココに居る」
 
「居てほしくない」悟浄は切実に願った。三蔵はサラリと言葉をかわしながら引き金を弾く。中身が「豆」とはいえかなりの威力だ。悟浄は本能で危険を感じ取って逃げ出す。
 
「今日こそ年貢の納め時だッ!くたばれ!赤ゴキブリ河童ッッッ!!」
 
「違いますよ三蔵〜今日は悟浄は「鬼」ですってば〜」
 
悠長に交わされる会話とは裏腹に、悟浄は雨のように降り注いでくる豆鉄砲(?)の嵐を交わしながら逃走して行く。
 
「逃がすかッ!!」
 
「傷害罪で訴えてやる−−−ッッッッ!!」
 
「おやおや〜♪♪」
 
悟空は一人「福は〜内。鬼も〜内」等とほざきながら黙々と豆を口の中に移していく。
 
「誰でもイイから助けろ−ッッ!!」
 
悟浄望みは果たして叶えられるのか?パーティー1人欠員の可能性あり?
何はともあれ束の間の三蔵一行の小休止☆☆(オイオイ)
 
 
**おわるよろし**
 



「豆まき」はいつから「豆打ち」に変化したのでしょうか?激闘☆豆撒き合戦!?う−んミステリィ−・・・(笑)。
節分に『太巻き寿司』を食べる習慣は大阪発祥だと聴きました(そうなんですかね?)。
そして大阪より西日本に伝わったと聴きました(本当?)。鰯も食いますよね?(私の家だけ?)
豆まくのは全国一緒ですよね?
今回は季節ネタです。4人だとこんな感じの節分かな−?何て妄想・・・否、「想像」して書きました。短編ギャグ☆☆深いツッコミはナシで(笑)。
・・・いつもながら深く考えてません。お許しを(涙々)。          BY依都
 

豆まきと鰯を食べることは節分の慣例でしょうが、私は今の所に越してから『太巻き寿司』、正式名称『恵方寿司』の存在を知りました。実家の地方じゃやらないもん(一応西日本…)。スーパーなどでも見かけたことすらありませんでした。こっちでは山のように置かれているけど。
あと、悟空よ。節分の日に食べる豆は年齢の数だけだぞ?  BY里於



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