s'enivrer singe
「オイ・・・悟浄」
夕時の酒場。客の賑わいとタバコと酒の充満するこの空間で、最高僧三蔵法師様はいつもより不機嫌そうに相手に声をかけた。
「あン?何だよ三蔵?」
声をかけられた主が気のなさそうに返事を返す。
「コレはどういう状況だ・・・?」
「どういうって・・・見りゃわかるだろ」
「ほう・・・」
カウンタ−席に腰掛けて2人で酒を飲む・・・良くありがちなパタ−ンだが、今回は事情が少し違っていた。
「この猿は何だ?」
「見ての通り猿だろ?何、ボケたの三蔵?」
ンなもん見りゃわかる!!ッと三蔵は眼で語っていた。
「【何でこの猿がココに居るか】ってコトを訊いている」
「ああ−?って、居るから居るに決まってんじゃん」
ズガ−ン!!いきなり響いた音と、悟浄の会話が終わるのがどちらが早かったかは定かではないが、三蔵の放った銃弾が悟浄の髪をかすって通過した。悟浄の髪の一房がパラリと床に舞い落ちる。
「・・・てめえ何しやがる・・」
「オレが訊きて−のは【何故猿が酒場に居るか】だ。なんならもう1発くらいたいか?」
理由を言わなきゃ即銃殺★三蔵の顔にそう書いてある。悟浄は怒りを忘れ、命を第一に考えて三蔵にありのままを話す。
「ジ−プが熱だして動けなくて足止めくらって、暇を持て余してる三蔵が向かった酒場にこっそり悟空も来てたんだよ。オメ−はカウンタ−の端で一人で呑んでただろ?」
「貴様が相手をしてたのか・・・」
「そゆコト♪」
「じゃあ、この事態も貴様が招いたことなんだな?」
「・・・・・・・」
三蔵の言う【この事態】とは、コレだけの騒ぎの中でも寝ていられる、酔っぱらった悟空のことを指していた。
「否・・・魔が差したって言うか・・その・・なんだ・・・」
「魔が差した・・・・ねえ」
どう魔が差して悟浄は悟空に酒を飲ます事態に陥ったのかは定かではないが、現在悟空は頗る酔っぱらって寝てしまっている。
「未成年・・・否、何で猿に酒なんて呑ませた!?」
「猿が『呑みたい♪』って言うから」
サラリと悪びれた様子もなく悟浄は言葉を返す。三蔵は着々と悟浄を仕留める方法を目論む。
「悟浄、お前が呑ませたんだ。責任持ってこの猿を宿まで連れて来るんだな」
「マジかよ−?オイ起きろ悟空!!」
「無駄だな。コイツはアルコ−ルが入ると滅多なことじゃあ起きんゾ。ま、せいぜい責任持つんだな」
そう言って三蔵は踵を返し、一人宿に向かった。
「オイ、マジかよ三蔵ッッッッ−!?」
叫びも虚しく、悟浄はコレからこの猿を連れて宿まで帰らなくてはならない・・・荷物がこんなにバカデカイとウンザリな悟浄だった・・・。
「お帰りなさい悟浄」
「何でオレがこんな思いしなきゃなんね−んだよ。ったく」
迎えに出た笑顔の爽やかな青年の声に「ただいま」と言葉を返すよりもつい愚痴ってしまう悟浄だった。
「でも自業自得なんでしょ?」
笑って話しかけてくる青年は三蔵からこの状況に関しての話は聞いていた。
「全部猿のせいに決まってンだろ!!?八戒お前も手伝えッての!!」
はいはいっと言った感じで八戒は悟浄に手を貸して悟空を部屋へと運ぶ。ベットに横にさせて・・・コレで明日になればまたいつもの日常のはず・・・だった。
ガチャッと部屋のノブが廻り、誰かが進入してきた足音が響く。
「誰だ」
三蔵は人の気配を感じベットから飛び起き、目の前にいる人物に睨みを利かす。しかし目の前にいた人物は起きれるようには見えない・・・もしかして寝ているのではと錯覚させるほど足取りがおぼつかない様子だった。
「・・・悟空?」
自分の部屋に進入してきた人物・・・ソレは紛れもなく先程悟浄が部屋に寝かせ付けたはずの悟空だった。
「三蔵ぉ〜?」
まだ酒は抜けていない様子で悟空は呟く。
「寝ぼけたのかテメ−?部屋間違ってんじゃね−よ」
どうせ猿のことだから寝ぼけて部屋を間違ったのだろうと三蔵は考え、部屋に戻るように促す。
「あれ〜?何か三蔵がいっぱいいる〜」
酒はほとんど抜けていないのだろう。悟空は目の前に広がる三蔵の幻影に笑い出す。
「酔っぱらい猿が!!さっさと戻りやがれ!!」
酔っぱらいと付き合う気は毛頭無いと言わんばかりに三蔵は猿を追っ払う。実力行使で追い出されそうになる悟空は三蔵の服を掴んで離さない。
「いや〜三蔵といるのぉ〜〜」
目は虚ろで酔っぱらい口調でいつもと雰囲気の違う悟空だった。
「ざけんな!オレは寝て−ンだ!!」
「オレも三蔵といっしょに〜」
「死にて−のか?」
ふざけるなら殺すぞッと言わんばかりに三蔵の顔には怒りマ−クがひしめきあってた。
「ね〜さんぞぉ〜・・しよ」
悟空はそう言って着ている衣服をスルスルと脱ぎだした。
「な!お前言ってる意味解ってンのか!?」
「わかってるぅ〜オレ三蔵としたいの〜」
肌を露出させて迫ってくる猿。【据え膳食わぬは男の恥】等という言葉もあるがまさに絶好のチャンス到来!!?(男同士でか?)
「さんぞ〜も脱ぐのぉ〜。三蔵としたいの〜三蔵を感じたいの〜」
悟空は三蔵の衣服も脱がせていく。
「エロ猿が!!後で後悔しても知らね−からな」
そう言って三蔵は悟空に口付けをする。
「ふうッんん・・ん」
濃厚な口付けを身体全身で感じる悟空。三蔵の舌は悟空の舌と絡まり、その後首筋をたどり下腹部へと向かっていく。
「さんぞぉ〜はやくぅ〜」
「嫌ってほど感じさせてやる」
「あん・・はっっぁん・・・」
「夜はまだまだ長いからな・・・覚悟しろ」
「あンぁ・・・さんぞぉ〜もっとぉぉ〜」
「大丈夫ですか三蔵?」
朝になりジ−プも全快し、又いつも通りの西への旅に向かう4人組・・・しかし約2名の様子がいつもとは違ったことに運転手の八戒は尋ねる。何が違うかというと、三蔵は何やらやつれていて、悟空がツヤツヤしてるからだった。
三蔵の愛を一心に受けてツヤツヤ元気一杯の悟空だったが昨夜のことなど覚えてはいまい。ソレに引き替え、やりっぱなしの三蔵サマはやつれてゲッソリしていた。よもや昨夜2人の間にこんな事が起こってることなんて、つゆ知らずの悟浄と八戒だった。【知らぬが仏】とはよく言ったモノだ。そして今日も西に向かう旅は続くのだった。
Fin
三×空?悟空誘い受け?ギャグ?(爆)エロ猿大暴走!?酒に弱い?う−ん・・・ま、いっか。(銃殺)20歳までお酒はダメですよ〜。(笑)
エロが少ない?つ−かほとんど無いじゃん。ま、気にしちゃダメダメ〜。
タイトルの「s’enivrer singe」はフランス語で「酔う猿」だったと思う・・・(否どうかな?)。何でフランス語なんだ?(笑)エロは恥ずかしくてダメだね〜。(自爆)兎に角3/9三×空の日万歳!!(爆笑)