新藤兼人監督特集
|
||
11月14日(土) 岡山県立美術館
|
11月15日(日) オリエント美術館
|
11月17日(火) オリエント美術館
|
「石内尋常高等小学校 花は散れども」 2008年 日本 118分
なぜ95歳にしてこんなはじけた素敵な作品が撮れるのだろう。新藤監督が恩師に感じた体から発する「光」のようなもの、教科書以上のもの、いつまでも心に残って人生に強い影響を与えてくれたものと戦争という重いテーマとをラブストーリーでつなぐ大胆な演出。柄本明、大竹しのぶをはじめとした役者たちの好演が光ります。新藤監督70年の集大成ともいえるべき作品。必見! |
|
「裸の十九才」1970年 日本 120分 監督・脚本 新藤兼人、松田昭三、関功 撮影 黒田清己、高尾義照 音楽 林光、小山恭弘 1968年、社会を騒然とさせた連続ピストル射殺魔事件の犯人永山則夫をモデルに事件のわずか2年後に公開にこぎつけた衝撃作。「私は生きる、せめて20歳のその日まで。寒い北国の最後と思われる短い秋で私はそう決める」と涙ながらに綴った19歳の少年が、なぜ金目的でもなく衝撃的に引き金を引き続けたのか。新藤監督は永山則夫の母に代表される日本の貧困にその背景を見る。 |
|
「裸の島」1960年 日本 95分 監督・脚本 新藤兼人 撮影 黒田清己、音楽 林光 約40年前の映画とは思えないみずみずしい感動が広がる。瀬戸内海の小さな島。夫婦と子ども二人の生活。島には水がない。だから夫婦は朝早いうちから近くの島から水を運ぶ。そして、水桶をかつぎ急な山道を登り畑に水を撒く毎日。息子の死。それでも夫婦は黙々と日々の生活を営み続ける。セリフを排したサイレント映画の手法を用いる実験性と林光の音楽が効果を上げ、モスクワ映画祭グランプリを受賞。新藤兼人監督の代表傑作。 |
|
「さくら隊散る」1988年 日本 110分 監督 新藤兼人 原作 江津萩枝 脚本 新藤兼人 撮影 三宅 義行 音楽 林光 1945年8月、広島巡業中に被爆し非業の死を遂げた移動演劇隊「櫻隊」の丸山定夫や園井恵子、仲みどりら若き演劇人たち。その史実を滝田修、宇野重吉、杉村春子、千田是也らに取材。記録映像と再現場面を織りまぜた手法で原爆の悲劇に新たな視点で迫った衝撃的作品。新藤監督がいつかは撮らなければと思い続けていた悲願の作品。 |
新藤 兼人プロフィール
|
「LOVE/JUICE」2000年 日本 78分 監督 新藤風 脚本 新藤風 音楽 磯田健一郎 |
|
新藤 風(かぜ)監督プロフィール1976年神奈川県生まれ。1995年に日本映画学に入学。1999年 『ナビィの恋』、2000年祖父新藤兼人作品『三文役者』以降新藤作品に助監督で参加。長編監督作品『LOVE/JUICE』がベルリン国際映画祭新人作品賞受賞。他に「転がれ!たま子」(2005)を監督。 |
11月18日(水) オリエント美術館
|
空とコムローイ 2008年 90分 16ミリ 監督 三浦淳子
|
|
チョコラ! 2008年 カサマフィルム 94分 |
|
小梅姐さん2008年 (株)グループ現代 76分 監督 山本眸古 出演 赤坂小梅ほか 大正、昭和を唄一筋に生き抜いた“うぐいす芸者・赤坂小梅”、彼女が生まれ育った筑豊・川崎町の風土や、芸者修行に明け暮れた北九州にその足跡を訪ね、一方で、残された曲や映像を駆使し、関係者のインタビューなどを交えながら、唄を愛し唄に尽くした女の生き様を描きます。
|
監督プロフィール
|
小林茂 11月22日トークあり
|
サテライト会場スケジュール
|
11月19日(木)オリエント美術館
|
ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW12009年 97分 DV 監督 早川由美子 出演 ブライアン・ホウ イギリスで反戦活動を続けるブライアン・ホウ。 2009年ジャーナリスト会議・黒田清JCJ新人賞受賞。 |
|
『ラザロ−蒼ざめたる馬』篇DV-cam/カラー/40分 『ラザロ−複製の廃墟』篇DV-cam/カラー/80分 『ラザロ−朝日のあたる家』篇DV-cam/カラー/81分 監督:井土紀州 製作:スピリチュアル・ムービーズ 怪物的ヒロインが誕生した。彼女の名は……マユミ。 社会からはみだした女たちを組織し、資産家の子息を殺してその財産を奪い、偽札をばら撒いて経済テロを目論む……この世界の破滅とその後に訪れるであろう再生を希求する女、マユミ。 この三篇の物語は、彼女の闘争の記録であり、愛と憎しみの軌跡である。 そして、彼女の意志に共鳴した女たちの精神の叫びである。 |
|
ちえみちゃんとこっくんぱっちょ2006年/50分/横浜聡子監督 「青森の春は汚いー」。厳しい冬は終息の兆しを見せ、雪解けの季節が訪れた青森。その地で一人ひっそり暮らす女・のり子の前に次々と現れる、父、その恋人、幼ななじみたち。彼らは、真冬の吹雪の如く、のり子の過去を、現在を晒してゆく。 横浜聡子監督 |
監督:井土紀州(いづち・きしゅう)1968年 三重県出身。主な脚本作品に『MOON CHILD』『ニセ札』など。監督作品に『百年の絶唱』『LEFT ALONE 』などがある。今秋、長編劇映画最新作『行旅死亡人』が順次全国公開予定。 11月20日 トークあり 上之町会館 |
監督 早川 由美子1975年東京都出身。成蹊大学法学部、London School of Journalism卒業。公務員、会社員を経て、ジャーナリストを志し2007年に渡英。ロンドンでジャーナリズムを学ぶ傍ら、独学で映像製作を始める。本作が初監督作品。
|
11月20日(金)オリエント美術館
|
ふるさとをください三十周年記念映画『ふるさとをください』製作委員会 94分
主人公、片倉千草は大学院を出て県庁に就職。父の雄二郎は小売店を営み、地域の世話役として活躍していた。その頃、町に障害のある人たちが集団で引越して来る。彼らはクリーニングとパン製造の共同作業所を始める。町の人々は警戒の目を光らせ、町内会役員の父も、まとめ役として反対運動の先頭に立つ。
|
|
長江にいきる秉愛(ビンアイ)の物語2007年 117分 DVカム 監督 製作 フォンイェン 長江のほとりで、病弱な夫をささえながら、子供達と生きるビンアイ。三峡ダム建設による国の移住計画に、一人のごく平凡な中国の女性が抵抗する。大地に根ざした生活を貫く彼女の生き様をカメラは七年間見つめ、ドキュメンタリーの地平を切り拓く傑作が生まれた。山形国際ドキュメンタリー映画祭2007アジア千波万波部門 小川紳介賞(グランプリ)受賞。 |
サテライト会場スケジュール
|
11月21日(土) オリエント美術館
|
「ジンジャーエール」 2001年 日本 47分 監督・脚本 田淵史子 撮影 上原源太 音楽 オケラ座 15歳のとき、「10年後の自分に向けた手紙を書いて、10年たったら掘り起こそう」とジンジャーエールの空き瓶にお互いに何を書いたか秘密のまま、町の片隅の木の根元に埋めていた3人の仲間たち。そして、10年目に当たる年、主人公はよく行った定食屋で二人を待つが現れない。しばらくして彼らがこなかった理由を知る。岡山の高校演劇で活躍した田淵史子監督作品。2001年ぴあフイルムフェステバルで観客賞を受賞。岡山初公開作品。 田淵史子監督プロフィール |
|
「しゃけは涙」2009年 Cinema Factory 60分 監督 福田良夫
|
福田良夫 11月21日トークあり1998年に岡山で自主映画団体 CINEMA FACTORYを結成し、映画製作を始める。現在はフリーランスで照明・撮影の仕事をしながら脚本・監督として映画作品を製作している。 |
11月22日(日) オリエント美術館
|
臨死
製作・監督・編集:フレデリック・ワイズマン ボストンのベス・イスラエル病院特別医療班についての映画。尊厳死、植物人間、脳死、インフォームド・コンセント、インフォームド・チョイスなど死と生の境界をめぐる末期医療の新しい問題を臨床現場から掘り起こした6時間に及ぶ超大作。ハーバード大学の付属機関であり先端の医療技術を誇るこの病院の集中治療棟で行われる生命維持装置を使った診療をめぐり、患者と医者が直面する現実に多角的に迫っている。 監督プロフィール |
11月23日(月) オリエント美術館
|
11月28、29日(土、日) 岡山市デジタルミュージアム
|