下記は「スーパーシェルパ'97モデル」にキックスタータを取り付けた顛末を「まるで試行錯誤しなかった」かのように編集したものです。(試行錯誤の過程は読みにくいので端折りました。)
ご覧になりたいという奇特な方は「インターネットアーカイブ」等でご覧ください。
準備
・KLXアイドルギア(59051-1120)の外径を66.60mmに加工します。
(この寸法の情報については01KLXのギアをご参照ください。)
・工作所に頼む。
・電動ドリルに砥石をつけて削る。
・グラインダーで削る。Grass & Snowさんをご覧ください。
・いずれの方法も可、です。
取り付けてみる
・バラします。
・ブレーキペダル、オイルのバンジョーボルトなどなどをはずし、右側ケースカバーをはずします。
・先ほど加工したアイドルギアを取り付けます。
(アイドルギアをつけないとキックしてもクラッチアウターまで力が伝達されません。
←カワサキさんつけといてくれればいいのに)
・そのためにはクラッチASSYを外します。
センターのハブナットを緩めると クラッチディスクとフリクションディスクがセットで外れます。
(周り止め用の特工があればいいのですが、無いのでギヤを入れて
仮付けしたリヤブレーキをかけてはずしました。
かなり硬く感じました。)
もちろん、インパクトレンチがあれば言うこと無しでしょう。
・外れたらアイドルギアを取り付けます。
↓画像の中心にあるシャフトのサークリップをはずします。
・ついているカラーをはずし
厚めのワッシャ(1.4mm(ワッシャ17.3*30*1.4(92022-270)))
+アイドルギア(先ほど加工したもの)
+もとからついてる薄いワッシャ
をサークリップで留めます。
スタータのストッパ(画像左下すみ)もつけます。
・キックシャフトご一行様を取り付けます。
キックセットに取り付け説明書はついていませんから
パーツリストを見て組み合わせます。
(ラチェットとキックシャフトの合わせマーク(と思われるもの)をそろえて組みました。)
・クラッチASSYも忘れずに...普通忘れないって。
・キックはそのままではどうにもなりません。
・この程度の角度のキックではエンジンはかからないでしょう。
(試しましたが私は無理でした。)
・仕方ないので、キックアームを加工します。
・もとは画像右下のような状態です。
これを金のこで切り取り、前に移動します。
前に移動すると、キックアームを出したときにより外側にアームが位置します。
・溶接はたまたま近所に溶接機を持っている方がいたのでお願いしました。
(画像では溶接後にさび止め用に亜鉛プライマ−を塗っています。)
・ちなみに上の画像の、ステップ裏側にある傷は購入前からありました。
前オーナーの転倒跡です。
・ただし、キックアームの加工を行ってもステップを出したままでは先ほどと同じです。
現在はステップを収納してキックします。(ステップのリターンスプリングを外しています。)
・別の方法もあります!Grass & Snowさんをご覧ください。
・もしキックセットが出るとしたら、どんなキックアームがつくのでしょう?
ホルダーは溶接されて動かせないし、右ケースカバーのクラッチ部分のへこみが意味ありげですが....
・アイドルギアの加工と、キックアームの加工がポイントですね。
・いずれにしても「参考情報」です。このやり方でないとダメ!ということはありません。
・踏み込んでいって一番重いところを通過後に少し踏み込んでから
踏みなおして一気に踏み降ろすと始動してくれます。
メインページへ