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(991128掲載) *今回も諸々の事情により動くコマはありません。 解説 さてさて、今回のお話は、寝ている間に女性にキスされてしまったと云う一聞とても羨ましいく思われる話なのですが、そのお相手がちょっとばかりとんでもない相手であった為にちょっとだけ不幸な思いをしてしまった哀れな男の物語です。 私は今までのうん十年人間様をやってきたつもりでありますが、このお方に唇にキスされたのは今年が初めてでありました。 何故か今年は2度も唇にキスされたのでございます。 このお方は普通、私の知らない内に体の至る所にこっそりとキスされるのらしいのです。 その現場を目撃していないにも関わらず、何故そうまで言い切れるのかと申しますと、このお方のキスはとても強烈であるらしく、キスマークがくっきりと残されているのであります。 それでも単に、キスマークが残されているだけでありましたら、私もついつい見落としてしまうでしょうが、このキスマークは「かゆいぞ〜、かゆいぞ〜」と私に訴えかけてくるものでありますから直に気が付くのであります。 もちろん、滅多にある事ではないのですが、キスして下さっている現場を目撃した時には、私もキスのお礼をパチンとお返しさせて頂いております。 まあ、それが彼女らにしてあげることのできる私の唯一の愛情表現ってとこでしょうか。 余談ではありますが、中にはとてもキスの下手なお方もいらっしゃる様子で、キスされたとたんにチクリ痛く感じる時もございます。 その時には即座に私の方からもお釣をお返しさせて頂いてます。 しかし、そんな私でも、いつもいつも彼女らの相手をしている訳にも参りませんので、通常は彼女らを寄せつけない為に線香の類いを利用しているのです。 いよいよの本題である今回の事件でありますが、時は秋もたけなわの10月中旬の出来事。 油断もあって、線香の類いも片付けてしまっていた所、この事件に遭遇することになったてしまったのでありました。 ちなみにくちびるにキスされるとそれはもう、何とも言えない位に痛かゆいのです。 なにせ、掻くに掻けず、それはつらいものでした。 おまけにいつもより膨れるし。 そうでした、そうでした。うっかり書き忘れてしまうところでした。 キスしにやってくる蚊は全てメスなんだそうです。 |
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