旅行記 その5  HP読者の便り スウェーデンから

スウェーデン マルメ市より

 あなたの旅行記を読みました。気になることがあるのですが、川田君が「マリファナは中毒性が弱い。」と言ってるのが、マリファナを奨励しているように聞こえます。中毒性が弱いと言っても、脳に損傷を引き起こすのは顕著です。それにマリファナだけでは足りなくて、強い刺激が欲しくなり、より強いドラッグに手を出すのが、悲しいかな人間の性(さが)なのです。だからスウェーデンではマリファナは、ドラッグの登竜門として禁止されているのです。

 どんな形であれドラッグはよいことはありません。オランダだってマリファナを吸うようには奨励はしていないはずです。オランダでは、マリファナを吸いたいがために犯罪を犯す人が多かったので、それをくい止めるために消極的に許可したのです。

 オランダではまた、注射器での麻薬の回し打ちでエイズ感染が広がるのを防ぐために、注射器を無料で渡しています。マリファナの例もこれと同じ形です。

 また飾り窓の女ですが、移民の人が多いのは当たり前です。オランダ人で、アジアからもたくさんの女性を連れてきて、売春を強要していた組織が捕まったりしています。本当に売春を誇りとしている人は、ほとんどいないでしょう。

 お金が手っ取り早く手に入るのと、若いうちだけ稼ぐ人や、家出した少女も多いのです。

あなたが不審に思った感想は当たっていると思います。

 スウェーデン

  ストックホルムの街角

 16世紀を思わせるツタのからまる石造りの美しい建物。

 はでな看板はみあたらない。いったい何屋さんかな?とウインドウをのぞきこむ。

私からの返事

 お便りありがとうございます。マリファナについての龍平君の発言ですが、私の表現が悪かったようです。龍平君が言ったときのニュアンスは、マリファナについてより、タバコの害について重きをおいていたのです。

 彼は、オランダでタバコは、日本で禁止されているマリファナ以上に人体に害があると、広告まで規制しているのに、日本ではタバコが野放しだと言っていました。そのときの彼のことばを一言一句は思い出せませんが、彼がタバコについて怒っていたのはよく覚えています。

 私は薬物のことについて詳しくありませんが、龍平君はよく勉強しているふうで、麻薬もマリファナもいっしょにしていた私は、少々恥ずかしかったので、帰国してから、図書館に行って勉強しました。またこのページにも「薬物について」を掲載しますね。

 飾り窓の女についての情報ありがとうございます。私の見方が正しかったことがわかりとてもうれしいです。売春を労働と認めるには、まだまだ早い、ほんとうにみんな豊かになり、仕事を選べる時代になるとそういう主張も認められるかもしれませんけど。ただ私はあくまで売春は人間を「もの」として扱うことだと思っています。

 

旅行記その6

最後の訪問国ドイツ

つぎに私たちはドイツに飛んだ。さて次はどんなことが待っているでしょう。お楽しみに。

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