桃林の南画教室



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このページの山水構成法は参考図書にある、南画入門による方法です

山水を自分で作りたい方は是非読むべきです

用意するもの


山水画創作への準備

1

RE: 「南画入門」の入手要領について教えていただきたいと思います。

南画入門は山水画の構図を自分で作るための教科書として最適の
本です。習うはじめの段階から勉強するべきです。
すでに技巧が完成された者には軌道修正しにくいと思います。

是非この本を勉強されることをお勧めします
先ず図書館を探し図書館ネットワークで他の図書館から
借りられるか相談してみてください。
またお近くに大きな古書店があれば探してください

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南画入門 大橋廉堂著 昭和48年 丸の内出版 4500円
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2
山水画の山の表現が線主体か面の濃淡表現かの基本的な手法の違いが
あると思います。
中国の元の四大家の載っている本や、中国絵画の全集とか
鑑賞することも必要です
どのような絵を画くか勉強します

南画入門は当時の印刷技術では高価な本になることを避けるため
ペン画による図版を採用しています
このペンの筆線が生命線であり南画の一つの表現方法の
基本になります
画くのは画仙紙(滲みのきつくない方がよい)がいいとおもいます
南画入門の最初の図版から筆で番号を付記してあるように順番を練習します
第四図の様にペンで画いてあるところを筆で中ぐらいの濃さで
かすれる一歩手前、または擦れ線で表現してみてください
ここに出てくる脈絡とシュンが山水表現の基礎です。
他のページの石、山のペン画の線の密集しているところが
濃淡の替わりです
濃淡を筆線の擦れと筆線の線の濃淡の組み合わせで表現します

南画入門P5に、カイシエンガデンがでてきますが
この本に山水画のシュン法による各大家の表現方法が
図版で説明されています
参考にしてください

芥子園画伝は南画の一般的な教科書です
数種出版されていると思います
新しいのや、古い本もあります
蘭竹梅菊の形を練習するのに参考となります
山水も山の画き方の手本となります
この場合木版画の白黒のみの表現となり
本物の微妙な濃淡かすれは分かりません
大雑把な画き方の見本と思ってください。

3
RE:まずは、南画入門だけを勉強すればよいのでしょうか?
 ご指導をお願いいたします。

先ず南画入門とカイシエンを見て石の画き方の練習をする
南画入門のP20とP26の4図、7図を勉強して下さい。
画仙紙に墨で擦れ線とスジ(シュン、サツ)と言うもので
表現してみて下さい。

さしつかえなければ郵送してくだされば
勉強できます。

4
今度は7,8図を画いてみてください
5
今度は カイシエン画伝の石法とシュン法の幾つかを
懸腕で大体の形を取るつもりで、
練習してみてください
腕を浮かして筆を自由に動かせるよう練習してみてください
まったく同じ様に画かなくてもいいです。

6
これから数を練習して行きましょう
カイシエンの石 シュン 山法の
気に入ったものを数点、練習して思い切って画いてください

7
少し追加します。
7,8図に薄い墨で濃淡をつけ、墨点を要所につけると
山水画の出来上がりに近づきます。
昨日云った懸腕直筆は四君子を画く場合の
心構えであって、腕のひじを机に着けず筆操作を練習するための
一つの方法であって、山水画は筆の向き方向を自在に変化させ
筆の第一の着筆から墨がなくなるまでかすれをだすまで
色んなシュン法を使い、その墨の出具合をみて
点を打つか、側筆で擦れを出すか、縄状の皺を作るか、、、、
の判断をして画くものですから、
直筆ではあり得ない。という事を訂正しておきます。
ひじは着けない方がいいと思います。
練習の場所ですが、公民館の和室で練習する場合
自然に筆を懸腕する形になって練習していました。
机でも高さの低い方が画きやすいと思います

色々研究してみてください
最終的に山水を組み立てる方法を勉強します

芥子園画伝(東洋画の描き方)現代語訳 草薙奈津子 芸艸堂
のp87からP93 オウショウメイのシュン法まで
雑でいいですから何回か練習して送ってください
木版画のため微妙な濃淡は分かりませんが
南画入門の7、8図の要領で補足して適当に、、、

南画入門P66 29図 30図 カイシエンP50

8
RE:擦れの表現がむずかしいです。筆を速く動かせば擦れますが形をとるのがむずかし
くなります。

擦れの表現は、墨の含み量を出来るだけ少なくして、別の紙に筆を当ててみて
多ければ紙にぬぐって少なくしてから画くか、雑巾で少し取って画くか、
筆を指で絞って少なくするか、又
画面の中で濃い点を打つと良いと思われる処が感覚的に
分かってきますので点を適当に打つと墨の含みが少なくなり
擦れを付ければよい。
筆は側筆の方が墨が付きにくい。
墨をつけ画いていく段階で次の墨を付けるまで出来るだけ
シュンをつけ続けていると墨がなくなりサツとなり擦れ表現となる
シュンとサツ(漢字は正式には調べなければならないが)
縄状のヒマシュンと言われるものは蛇行しながら互いに絡み合い
ながら線の密度を作るものです。速く画かなくても良い。

石にハをまじえる法
はP122、123のハを描く法と共に練習してください
ハは切り立った石の削ぎ落とされた絶壁です

この画き方はフヘキシュンを用い側筆でフチから削ぎ落とすように
する

後日見本を送ります
南画入門のP51から57参考

9
とりあえずカイシエンと南画入門の図版を適当に雑でいいから
練習して感覚を覚える。
細密な表現方法は(仕上げ)は後にする
淡墨の入れ方は、困難ではない

実際は師のやり方を見て習うものですが
出来ないことはない

南画を習うというのは落書きをするのと変わらないと考えて
徹底的に落書きから自分の絵を作ることも可能であると、、、

線で形を作るということは、手本を見て画く場合は輪郭線を
画いて同じように画けばいいのですが
これについて南画入門の方法で
作成することを覚えたら、まったく新しい世界が広がるのです
筆を持って落書きをする






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最終更新日 : 2003/05/14.