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意味深なタイトルとはうらはらに、35歳にして初めて西大寺はだか祭りに 参加したので、その感想をつらつらと書きます。
簡単な自己紹介から... 私の名前は、”さいさい”でッス。もちろんハンドルネームに決まってまッス。 →ピンクレディーの気分で読むと、より臨場感が味わえます。 岡山市内に通っている、どこにでもいるようなサルです。仕事の関係上、 みんなからは”プログラマー猿”と言われてます。 shimotsuさんとは、昨年9月に同じ西大寺在住と言うことで意気投合しました。
西大寺に住んで、約6年が経とうとしていますが、2年前は祝い主と取引して いる関係から初めて練り歩きをしました。 「はだか祭りは、なんておもしろいのだろう。」と思い始め、昨年も練り歩きしか 出来なかったので、今年こそ、本祭りに参加すべく準備を進めてきました。 「本祭りにも参加しましょう。」と事務局で声をかけてもらい、関係会社の 有志12名が集まりました。
出発の地は毎年のごとくテルマスプラザからです。バスの送迎&終わった後の お風呂&宴会で非常に良いところです。
参加するにあたりまずは、まわしを買うところからですが、今まではサラシを 使用していました。 サラシでも良いのですが、毎年出ていることと、男気のかっこよさから、今年は 本まわしを買うことにしました。 会陽の前になると西大寺ではモミジヤスポーツなどのスポーツ用品店でもまわしを 購入することが出来ます。(3千円ぐらいから、上物は1万7千円ぐらいまで。) 結局私は、かみさんの親父さんが使っていた物をもらうことにしました。 18歳〜50歳ぐらいまで使っていた物で、年期は入っていますが、へたっておらず、 あと、100年は使えると思います。私の後は、息子に譲りたいと思っています。 か弱い息子なので、参加するかどうかは分かりませんが...
まわしも用意して、すでに気合いも十分でしたが、やはり気になるのは天候です。 はだか祭りウィークと呼ばれる2月の第2週〜3週は急に冷え込みがきつくなって きます。2年前もみぞれが降るほどの寒さでした。 今年も、15日の夜までは底冷えする寒さでしたが、土曜日に雨が降った関係か 当日は思ったほど寒くはありませんでした。 天候まで味方につけて、さらに気合いが入っていきました。
出発前の準備としては、まわしを締めるところがポイントとなってきます。 今までは、仲間同士で締めていましたが、今年はたまたまテルマスプラザの従業員の 方に締めてもらいましたが、(本当に)きつかったです。 体が浮くぐらいの締め付けをされました。昔、小学生のころ、股の間にほうきを通して 友達二人に持ち上げられたときの事を思い出しました。 でも、この食い込みが、はだか祭りを病みつきにさせている一因であることは、否定できません。
いよいよ出発ですが、テルマスプラザからバスに乗り込み、一路、西大寺のダイソーに 向けて出発しました。道中は、気合いは入っていますが、入れ込み過ぎる事もなく、 回りの景色もよく見えていました。「へー、こんなところにこんなお店があったのか。」 などと、「ひとり世界の車窓から」をする余裕がありました。
さて、会場に着いてからは、12人のグループだったので、大きな団体の後に くっついていくような感じでした。 この辺りは、「人数は関係ないんだ。気合いで勝負だ。」と思いながら、仁王門を くぐりました。仁王門をくぐると、回りには地元消防団や警察が回りを固めていて、 「きっと、こんなに大勢の警察に囲まれるのは悪いことをしない限り無いだろうな...」 などと思いながら、何とも爽快な気分でした。
私たちのグループの委員長からは、「絶対に、境内に登らないように。」との指示を受けて いましたが、そこは、会場に入ると雰囲気が変わってきてしまいました。一緒に行った、Aさんも、「早速、上がりますか。」と言って、やる気満々だった。
正面は、かなりの人で、奥の方まで入れそうになかったので、向かって右側のところから 上がりました。上がったとたん、すぐに中程まで入り込む事ができ、あとは、もみくちゃ にされながら宝木投下を待っていました。 恐らく、20分ぐらいだと思いますが、耳元で「わっしょい。わっしょい」と言われるわ、 体が宙に浮くわ、手を挙げておかないと沈んでしまいそうだわ... 「きっと、これが祭りの醍醐味何だろうな。」とつぶやきながら。
いよいよ、宝木の投下前になると、境内にいるはだか衆達から「オーッ」という、地響きに 似た声が上がるようになりました。ふと、上を見ると住職が宝木を持って、待ちかまえて いるではありませんか。さすがに神々しい姿で、まるで後光が差しているようでした。 まもなく、提灯の合図と共に、電気が一斉に消され、宝木投下になりました。 投げられた瞬間を見ることが出来ましたが、とても届くようなところではありませんでした。 その後、枝が投げ込まれますが、近くに落ちた物もあり、頭の上を越す物もあり、手に当たる 事さえありませんでしたが、さらにもみくちゃ度合いは高まってきました。
気がつけば境内の電気もつけられて、境内ではすでに宝木は無くなっている模様でしたが、 あちらこちらでの奪い合いは、まさに壮絶でした。 何度か、その渦に入りましたが中心付近には入ることが出来ず、男の戦いが続いていました。 これが本当の醍醐味です。
いったん境内を降りたところ、一気に虚脱感が襲ってきました。すでに、テンションが下がって しまい、いくつかの渦を見ていましたが、恐らく宝木も抜けたと思い、バスのあるダイソーまで 戻る事にしました。戻る間は、本当に寒かったです。
来年は、チームワークと気合いで再チャレンジしたいと思います。(2002/02 さいさい)